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少し前の優しい味わいのモルト

TORMORE 10年 Old

TORMORE

エリア:スペイサイド

故マイケルジャクソン氏著書抜粋より

すべてのウィスキー蒸留所の中で、建築学的に最もエレガントな蒸留所がこのトーモアである。音楽を奏でる時計、鐘楼、周囲を植物で飾られた庭園風な池と、まるで山の水を利用して治療も出来る温泉保養地のような風景である。
ある意味ではそのとおりと言えなくもない。何しろ命の水、ウイスグ・ベハーを造っているのだから。
トーモアは、クロムデール広陵の、スペイ川を見下ろす高台にあり、ロイヤルアカデミーの会長であったサー・アルバート・リチャードソンによって設計された。
スコッチ産業の最盛期である1958年から1960年にかけて見本となる蒸留所として創立された。

ここのウィスキーは、ロング・ジョンの原酒の1つになることが意図されていたが、後にバランタインの原酒にもなった。トーモアを賞賛する人々は、アロマティックで、甘く、飲みやすいと見なしているが、より注意深い人々は、そのしっかりしているところが「金属的」であると思うだろう。この蒸留所は案内ツアーを行っていないが、これは建築美を追求した、最初の目的を無意味に否定するように思われる。

味わいは柔らかくソフトなタッチ。大人しい甘さは麦芽とややシェリーのニュアンスを感じさせてくれる。
スニフターで飲むよりも是非ショットグラスで飲んでもらいたい。

#愛してやまないモルトたち

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