今日はスコットランド最東端の蒸留所グレンアギーを出発、そのまま海岸沿いの道A90をひたすら南下します。以降も海岸線に沿ってひたすら南進。アバディーンの町に入ってグレンユーリーロイヤル、グレネスク、ロッホサイド蒸留所を見学し、ダンディーの町、そしてパースまで行きます。
・グレンアギー蒸留所(1983年閉鎖) 場所蒸留所のあるピーターヘッドは漁業の町。
蒸留所の名前はアギー川からつけられた。実際はインヴァネッティと呼ばれる小さな村の近くにあり、創業時はインヴァネッティ蒸留所と呼ばれていた。
■アバディーン 場所
人口:約21万人(スコットランドNo3の都市)
北のドン川と南のディー川に挟まれた街。
北海油田の基地、ニシンやタラの良港として栄えるスコットランド第3の都市。
花崗岩でつくられたゴシック様式の建物、マーシャルカレッジは世界一美しい大学の校舎といわれる。現在はキングズカレッジと統合してアバディーン大学となった。
花崗岩の産地であるアバディーンの町並みは花崗岩でできた重厚な石造りの建物で統一されている。
美しい砂のビーチがあることから「黄金の砂に横たわる銀色の都」というキャッチフレーズで呼ばれる。
日本でいえば横浜の街が近いかも?
ここから1時間30分程アバディーンとダンディーを結ぶA92号線の海岸線をとおって、スコットランド第4の都市ダンディーを目指します。
その間、3つの閉鎖された蒸留所と出会うことになる。
グレンユーリーロイヤル、グレネスク、ロッホサイドだ。
・グレンユーリーロイヤル蒸留所(1985年閉鎖)
リゾートタウンストーンヘヴンのコーウィー川のほとりに建てられている。
コーウィー川の水を仕込み水として使っていた。
・グレネスク蒸留所(1985年閉鎖)
時代ごとに操業の形態が大きく変わった珍しい蒸留所。
ASD社のグレーンウイスキー工場→麦芽製造工場→DCL社のモルトウイスキー工場→ポールズモルト社の麦芽工場(現在)
現在はモルトスターの最大手ポールズモルト社の麦芽製作工場として稼働中。
・ロッホサイド蒸留所(1996年閉鎖)
建物の横にあったロッホ(湖)から名前がついた。単純。
もとはビール醸造所で、ウイスキー蒸留所に改造された。
コフィースチル(連続式蒸留機)でグレーンウイスキーとモルトと両方生産していたが、失敗。(関連:ベンネヴィス)
さて、死屍累々たる閉鎖蒸留所の群を過ぎると、いよいよスコットランド第4の都市ダンディーが見えてきました。
このあたりがハイランドとローランドの境界線になります。(西のグリーノックと東のダンディー)
■ダンディー 場所
人口:約14万人
テイ川の北側にひらけるスコットランド第4の都市。
かつては麻布の繊維産業で栄えていたがやがて衰退し、現在は観光・金融業などへ変換した。
博物館や美術館、ショッピングセンターも立ち並び買い物客でにぎわう。
日本でいえば神戸・三宮みたいな感じの街かな?
さて、次はここからさらに車を走らせて約20分、本日の最終目的地であるパースを目指します。
■パース 場所
人口:約4万人
スコットランドのほぼ中央に位置し、テイ川の西に広がる。
人口は少ないがスコットランドの心臓といわれる非常に重要な街。
かつてはスコットランドの首都として栄え、聖ジョン教会など当時の面影を残す古い建物が残っている。
四季折々の花に彩られた町並みも美しい。
博物館やアートギャラリー、伝統工芸品であるガラス工房のショップなどもあり、これら高尚な趣味をお持ちの方にはたまらないであろう、日本でいえば奈良のような街だと思います。
#東ハイランド(穴埋め式)