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山崎

■雑感
 
ここ最近は、口開けのモルトに山崎を飲んで居る。
 
国産初の?シングルモルトで、長らくはピュアモルトを名乗っていたが、日本のウィスキー愛好家の間で、エステりーと云う単語を流行らせた功労者である。
 
今や、コンビニですら購入できるモルトの1つと相成ったが、僕が初めて飲んだ時には、ザ・グレンリベットと同じくの貴重品で、まさしく甘露だった。
 
今でもそうだが、癖の少ない、飲みやすくて華麗なモルトで、或る意味でスペイサイドのキャラをも彷彿とさせる。
 
普段飲むのは、10年、12年、18年迄で、其れを超えると一気に無謀な価格となる。
25年、35年などは、はきりいって暴利を得ている。
 
希少なのはわかるが、そう言うならばスコッチだって同じだ。
 
此れ、ケリーバッグと同じ発想だと思う。
 
欲しい人が買えばいい。
 
だから、僕は買わない。
 
グレングラント40年が、シグナトリー・ヴィンテージ社の創設10周年記念デキャンターが4万円。
 
この辺が妥当な価格だ。
 
昨年は、ダルモアの至宝を得たが、例外中の例外だ。
 
また、暫く前にリリースされた、カスク・オブ・ヤマザキの品々は、一部は入手難でセカンドロットと相成ったが、第三シリーズまではコンプリートコレクションを果たした。
 
何れも、其れまでのジャパニーズウィスキーの概念を払拭してくれる、スーパー旨いシングルモルトであった。
 
驚天動地のとまでは行かないが、可成にΣ(゚д゚lll)したのは
言うまでもなく。。。
 
(´・ω・`)
 
 
■山崎蒸溜所(やまざきじょうりゅうしょ、SUNTORY YAMAZAKI DISTILLERY)
 
大阪府三島郡島本町山崎五丁目2番1号にあるサントリー酒類のウイスキー蒸留所である。同蒸溜所では、同社のシングルモルトウイスキーの主力銘柄である「山崎」を生産している。また、同蒸溜所及びインターネットショップ限定販売の山崎の樽出原酒を生産する。
 
●概要
 
サントリーでは、山崎を「水生野」(みなせの)と呼ばれた名水の地だとしている(近くの水無瀬神宮には名水百選にも選ばれた離宮の水が湧き出ているように古くから名水の地として有名である)。この山崎の地に、1923年、寿屋(現・サントリーホールディングス)によって日本初のモルトウイスキー蒸留所として開設された。寿屋創業者・当時の社長である鳥井信治郎は、本格的なウイスキー製造を目指し、蒸溜所開設を企画し、1923年、スコッチ・ウイスキーの本場スコットランドでウイスキー製造を学んだ竹鶴政孝を招聘、山崎蒸溜所長に任じたのである。竹鶴時代の1929年に、山崎蒸溜所は日本初のウイスキー(ジャパニーズウイスキー)「白札」を製造・出荷した。竹鶴はのち鳥井との方向性の違いから寿屋を退社し、北海道余市町に大日本果汁(のちのニッカウヰスキー)を興している。
 
またサントリーがオーナーを務めているボウモアディスティラリーを通じてイギリス国内でも販売されている。
 
●設備
 
山崎蒸溜所では、タイプの異なる複数の設備を使い分けることで、様々な特徴を持ったモルト原酒を作り分けている。
 
●発酵槽
 
ステンレス槽のほか、木桶槽を使用している。木桶槽は温度管理が難しいが、その反面保湿性にすぐれ、さらに蒸溜所内に棲みつく乳酸菌などが働いてウイスキーに豊かな味わいを加えている。
 
●蒸溜釜
 
ポットスチルと呼ばれる単式蒸溜釜を用いており、初溜釜、再溜釜各6基を備えている。ポットスチルの形状は主にストレートヘッド型とバルジ型を採用しており、加熱方法も炎を直接当てる直火蒸留と蒸気を使った間接加熱の2種類を用いている。
 
●熟成庫
 
熟成庫は主にダンネージ式で、樽を三段から四段積みあげている。 熟成に用いるカスク(樽)には、ホワイトオーク製のパンチョンを多く用いている。それ以外にもバーレル、ホッグスヘッドといった大きさや来歴の異なるホワイトオーク製の樽や、ヨーロピアンオーク製でシェリーの貯蔵に使われたシェリーバット、さらにミズナラ(日本産オーク)を用いた和樽の計五種類を用いている。
 
●ラインナップ
 
〇シングルモルトウイスキー「山崎」。発売開始は1984年。
 
〇山崎10年 – ホワイトオークを中心とした酒齢10年以上のモルト原酒から厳選された商品。ラインナップとしてはエントリークラスである。
 
山崎蒸留所に眠るモルト原酒の中から酒齢10年を超える、エステリー&スムーズな飲み口のモルトを選び抜いてボトルに満たした逸品。
 
山崎モルトそのままに香りは多彩で華やか、味わいはまろやかで重厚、後口にパンチョンの古樽による気品あるウッディネス。
 
〇山崎12年 – ISC2003 金賞、SWSC2009 最優秀金賞。酒齢12年以上のホワイトオーク・シェリー・ミズナラの3つの樽から厳選されたモルト原酒を使用。
 
日本のウィスキー発祥の地、山崎蒸留所の竣工60年目の1984年に登場した、日本を代表するシングルモルトウィスキー山崎の四季を重ねて12年を超えた秘蔵モルト樽の中から生(き)で、味わうにふさわしい円熟モルトを吟味・厳選。その味わいは海外でも高く評価されている。
 
香りはエステリー(甘く華やか)。口当たりはスムーズで柔らかく、熟成感のある力強いコクをもち、アフターテイストにまで爽やかな熟成香が続く。
 
〇山崎18年 – SWSC2005 最優秀金賞、IWSC2006最優秀賞、ISC2007金賞。
 
山崎蒸留所に眠るモルト樽の中から、酒齢18年以上の秘蔵モルトを厳選・吟味してヴァッティングした、フルボディーの18年ものシングルモルト。シェリー・ヴァットの古樽でたっぷり後熟。2004年よりアメリカでも発売され好評を博している。モルト・ファンには垂涎の一瓶。
 
森の貯蔵庫で眠った長期熟成モルトならではの深い香りを持ち、フルーツや干草を想わせます。味わいは、複雑なコクをもち、ドライ。甘味とウッディネスの調和も絶妙です。後味に熟成したスモーキー香の快い余韻。
 
〇山崎25年 – 価格は10万円。現在発売されているラインナップの中では高額商品である。
 
〇山崎35年 – 2006年6月に発売。本数限定につき現在は販売終了。
 
〇山崎蒸溜所・秘蔵モルト原酒(43度、700ml)
 
山崎蒸溜所の伝統的なストレート・ヘッド釜で1985年に蒸溜。琵琶湖を望む、近江エージングセラー58号棟で長期熟成させた秘蔵のモルト樽を厳選・吟味した特別限定版のピュアモルト。
 
複雑な芳香成分が絶妙のバランスのもとに甘く華やかに香り立ち、口当たりはフルーティで滑らか。やや甘口の重厚な味わい。そして、キレの良いアフター・テイストが楽しめる。
 
〇山崎50年 – 2005年5月に発売。ラインナップの中で100万円という超高額商品であったが、その日の内に完売となったものの、2007年9月11日に追加販売されたがその日の内に完売となった。
 
原酒は1950年代前半に、山崎蒸溜所が国産の大麦麦芽を自家製麦。山崎の水で仕込み、発酵後は、当時同社が国内で初めて導入したポットスチル(単式蒸溜器)で蒸溜した。
 
今回発売するウイスキーは、このうち、和樽と呼ぶ日本産のミズナラ樽に詰め、熟成させた原酒を主体としている。液色は赤みの濃い琥珀色で、香木の伽羅(きゃら)に似た芳香を放つ。また乾燥させた果物に似た甘酸っぱさと、豊満な風味、なめらかな口当たり、余韻の長さなどを特徴とする。
 
サントリーが、ヨーロッパ製のシェリー樽の代わりに和樽を使ったのは第二次世界大戦中、戦後の20数年間。戦争の影響で、スペインなどの海外から樽の輸入が困難になったために、北海道や東北のミズナラで、樽を自家製造した。
 
はじめ和樽で熟成させた原酒は、くせが強い香味のために、若いうちに出荷されていた。しかし1980年代に入り、それまで出荷されないでいた樽で、長期熟成された原酒が、伽羅に似た独得の芳香を持つことが明らかになった。
 
サントリーではこの芳香を「スコッチでは成しえないジャパニーズウイスキーの個性」と評価し、1989年に和樽の原酒を主体にした高級ブレンデッドウイスキー「響」を発売。その後もさまざまな高級ウイスキーに和樽の原酒を利用しており、酒齢の高いものは稀少になっているとする。
 
新商品はクリスタルグラス製の瓶に詰め、筆文字で書いた山崎の銘柄をサンドブラストで1本ずつ彫り込んだ。口部は和紙で包んで、金色の紐で結んだうえ、オーク材の木箱に収めた。
 
〇山崎1984 – インターネット限定販売。現在は販売終了。
 
〇山崎シェリーウッド1986 – ISC2005 金賞。「山崎シェリーカスク」の原点とも呼べる商品で、1986年に浸けられたシェリー樽からのモルトから取り入れられていた。現在は販売終了。
 
〇山崎シェリーカスク – インターネット限定販売。本数限定商品であった為に一度は販売終了となったが、ユーザーからの要望に応えて2010年8月31日に「山崎シェリーカスク2010」としてリニューアルされて販売された。しかし、原酒の供給量が少ないためにネットでの通販はされていない。
 
〇山崎パンチョン – インターネット限定販売。本数限定につき一度は販売が終了したものの、追加生産という形で販売されており、無くなり次第終了。
 
〇山崎バーボンバレル – インターネット限定販売。北米産のホワイトオークをベースにバーボンウイスキーの熟成時に一回だけ使用したバーボンバレル樽を使用。「白州バーボンバレル」と同時発売。本数限定につき、なくなり次第終了。
 
〇山崎ミズナラ – 日本産のミズナラ樽に貯蔵されたモルト原酒から厳選された商品。本数限定商品ではあるものの、原酒の供給量が少ない為なのかインターネットでは販売されていなかった。現在は販売終了となった。
 
〇山崎蒸溜所秘蔵モルト – 「山崎」としての直接のラインナップではないものの、ストレートヘッド釜で蒸溜、琵琶湖を望む近江エージングセラーで長期熟成させた秘蔵のモルト樽から取り入れられた商品であったが、現在は販売終了となった。
 
山崎蒸溜所の伝統的なストレート・ヘッド釜で1985年に蒸溜。琵琶湖を望む、近江エージングセラー58号棟で長期熟成させた秘蔵のモルト樽を厳選・吟味した特別限定版のピュアモルト。
 
複雑な芳香成分が絶妙のバランスのもとに甘く華やかに香り立ち、口当たりはフルーティで滑らか。やや甘口の重厚な味わい。そして、キレの良いアフター・テイストが楽しめる。
 
〇山崎蒸溜所 樽出原酒<15年貯蔵> – こちらも「山崎」のラインナップではないが、15年の間に貯蔵されたモルトが使われている。ただし容量が600mlと少ない。現在は一般販売ルートでは販売終了となった。
 
〇サントリー山崎蒸溜所 SINGLE MALT WHISKY – こちらも「山崎」のラインナップではなく、熟成年数8年から10年程度の比較的若い原酒を使用している。容量は300mlと少ない。山崎蒸溜所限定販売で、シリアルナンバーがラベルに記載されている。
 
〇山崎蒸溜所1993年蒸溜(40度、300ml)
 
木桶発酵槽で醸し、中央部にふくらみのあるバルジ型ポットスティルで蒸留した原酒をバーボン樽で貯蔵した8年物。
 
香りは甘やかでフレッシュ、味わいは軽やかで爽快。柑橘系のアフターテイストが特徴の佳酒。
 
〇山崎蒸溜所1993年蒸溜(40度、300ml)
 
日本のウィスキー発祥の地、京都郊外、山崎蒸溜所は、ステンレス、木桶2種の発酵桶と蒸気加熱、直火加熱2種の蒸留釜をそなえた世界でもユニークな複合蒸溜所。このシングルモルトウィスキーは1989年、木桶で発酵、直火で蒸留した原酒をバーボン樽。ホッグスヘッド樽、シェリー樽で貯蔵。これらをバランスよくヴァッティングした新しいタイプの12年物の山崎モルト。
 
香りは甘やかでノーブル、味わいはまろやかで重厚。
 
〇山崎蒸溜所<8年原酒>パンチョン樽貯蔵(40度、150ml)
 
ストレートヘッド釜蒸溜。1空きのパンチョン樽貯蔵の8年物が主体。エステリー(甘く華やか)な香り、豊かなボディ。
 
パンチョン樽:最大径 約 96cm、長さ 約 107cm、容量 約480L 
 
ホワイトオーク製のずんぐりした樽。1空は一度モルトの熟成に使用した樽の意味。歳月とともにホワイトオーク材の成分が溶けだして力強いウッディネス(熟成木香)をもたらす。
 
サントリー・ピュアモルトウィスキー蒸溜所原酒シリーズの一品。同社でブレンダーが使用するサンプル瓶(150ml)詰め。
 
〇山崎蒸溜所<12年原酒>シェリー樽貯蔵(40度、150ml)
 
ストレートヘッド釜蒸溜。シェリー樽で貯蔵した12年物が主体。シェリー樽貯蔵由来の赤みがかった褐色。甘くフルーティな香り。濃厚でとろりとした舌触りが特徴。
 
シェリー樽:最大径 約 89cm、長さ 約 128cm、容量 約480L
 
スペインから取り寄せたシェリー空き樽。歳月をかける程に、樽に染み込んだシェリーの赤い色甘美な香味が溶けだし、モルトに溶けあって深みのある熟成香、甘く豊満な味わいを育む。
 
サントリーピュアモルトウィスキー蒸溜所原酒シリーズの一品。同社でブレンダーが使用するサンプル瓶(150ml)詰め。
 
〇山崎蒸溜所80周年記念(43度、700ml)
 
崎蒸溜所創設80周年を記念して発売された限定品。パンチョン樽熟成の15年物をベースに、ミズナラ樽熟成の40年物(1960年)をヴァッティングしたものだ。2003年6月発売。5,000本限定。
 
京都郊外・天王山のふもと、山崎蒸溜所は1923年以来の歴史を持つ日本のウィスキーのふるさと。ラベルのイラストは草創期のキルン、精麦乾燥塔です。この山崎峡で80年-営々として貯え続けてきた貯蔵樽の中から、パンチョン樽の山崎モルト15年を厳選し、ミズナラ樽の40年物を加えました。トップノートにはミズナラ樽原酒特有の伽羅を思わせる熟成したウッディーな香り、そして、パンチョン樽原酒ならではの甘く華やかな香りがバランスよく調和。口当たりはやわらかく繊細でモルティーな旨みとともに、ウッディーな余韻が長く続きます。
 
〇ザ・カスク・オブ・ヤマザキ・バーボン・カスク1993年(58度、700ml)
 
2003年6月13日発売。昨年12月3日に発売された「ザ・カスク・オブ・ヤマザキ、第2弾」の樽違い。1空きバーボン樽(バーボン樽払い後すぐの仕込み樽)で10年間熟成。1空きバーボン樽に詰めて熟成。山崎モルトには珍しい、ヘビリー・ピーティッド麦芽を使用したスモーキーなモルト。山崎モルトの穀物様にピーティーな味わいがプラスされ複雑。カラーは明るい黄金色、厚みのあるボディ。やわらかく、長めの余韻が特徴。 
 
Distilled Apr./ 1993, Bottled May./ 2003
Wood Type WHITE OAK
Cask Type BARREL TYPE
Cellar OHMI AGING CELLAR
Vol. 700ml
Alc. 58%
Location 54-W-21-5
Cask No. 3P70190
Bottling No. 90/192
 
〇ザ・カスク・オブ・ヤマザキ・バーボン・カスク1991年(60度、700ml)
 
2002年12月3日発売。7月に発売された「ザ・カスク・オブ・ヤマザキ、第1弾」の樽違い(2丁分発売)。1空きバーボン樽(バーボン樽払い後すぐの仕込み樽)で、11年間熟成。新樽の渋みも抜け、貯蔵庫の比較的高い位置で熟成したため11年物とは思えない熟成感。明るい黄金色。果物を思わせる、華やかな(エステリーな)エステル香とバニラやカスタードクリームを思わせるリッチな香り、バランス良く、すっきりとしたフィニッシュ。
 
Distilled Mar./ 1991, Bottled Nov./ 2002
Wood Type WHITE OAK
Cask Type BARREL TYPE
Cellar OHMI AGING CELLAR
Vol. 700ml
Alc. 60%
Location 55-E-34-8
Cask No. 1070629
Bottling No. 110/168
  
貯蔵場所であった「近江エージングセラー」55号庫は、10段のラックを備える背丈の高い貯蔵庫で、「バーボン・カスク1991年」の樽が寝床としたのは、8段目。そこは地上から離れている分、寒暖の差も大きく、熟成の進度も速まるという。
  
〇ザ・カスク・オブ・ヤマザキ・ホグスヘッド1990年(60度、700ml)
 
2003年11月11日に発売された「ザ・カスク・オブ・ヤマザキ、第3弾」3種の一品。アメリカンホワイトオーク材を使用したホッグスヘッドという種類の樽。カスクシリーズには初登場。わずかに赤みがかった黄金色のカラーとプラムを思わせるような爽やかな香り。干したリンゴのような甘酸っぱい味わいが、心地よく伸びる余韻。
 
Distilled Jun./ 1990, Bottled Oct./ 2003
Wood Type WHITE OAK
Cask Type HOGSHEAD
Cellar OHMI AGING CELLAR
Vol. 700ml
Alc. 60%
Location 57-E-57-9
Cask No. OR70557
Bottling No. 5/192
 
〇ザ・カスク・オブ・ヤマザキ・ホグスヘッド1993年(55度、700ml)
 
2003年11月11日に発売された「ザ・カスク・オブ・ヤマザキ、第3弾」3種の一品。前回発売したバーボンカスク1993の兄弟樽。これはバーボンカスクではなくホッグスヘッドで貯蔵。モルトは同様にヘビリーピーティッド麦芽を使用したスモーキーなタイプ。黄色の濃いカラーと干した麦わらのような乾いた感じ。やわらかく長い余韻。
 
Distilled Apr./ 1993, Bottled Oct./ 2003
Wood Type WHITE OAK
Cask Type HOGSHEAD
Cellar OHMI AGING CELLAR
Vol. 700ml
Alc. 55%
Location 54-W-23-4
Cask No. 3P70284
Bottling No. 6/216
 
〇ザ・カスク・オブ・ヤマザキ・ジャパニーズ・オーク・カスク1979年(56度、700ml)
 
2002年12月3日発売。7月に発売された「ザ・カスク・オブ・ヤマザキ、第1弾」の樽違い。サントリー独自、本邦初、北海道産のミズナラ材を使った樽(2空き)で熟成した22年物のモルト。スコッチにはない、古い民家を思わせる独自の香りとナッツやココナッツを思わせる、複雑なフレーバーが特徴。濃い黄金色、甘やかで豊かなボディ。伸びのいいフィニッシュ。
 
Distilled Jun./ 1979, Bottled Nov./ 2002
Wood Type JAPANESE OAK "MIZUNARA"
Cask Type SHERRY BUTT TYPE
Cellar YAMAZAKI DISTILLERY
Vol. 700ml
Alc. 56%
Location 49-10-1
Cask No. RF1013
Bottling No. 42/300
  
ミズナラ材は、戦中から戦後にかけて樽の輸入不足がきっかけで各メーカーが導入。木目が複雑で扱いにくい材のため、樽職人が熟練の技を駆使しても、完成した樽の多くは「漏れ」の出るものとなった。その上、独特の香りが強すぎブレンダーから敬遠された。ところが、ミズナラ材の樽でウィスキーの熟成を1回、2回と繰り返すうち、白檀を思わせるキャラクターの原酒を生み出すことが分かってきた。特に18年以上を超える長期の熟成を経た原酒は格別という。
 
〇ザ・カスク・オブ・ヤマザキ・シェリー・カスク1980年(50度、700ml)
 
2003年11月11日に発売された「ザ・カスク・オブ・ヤマザキ、第3弾」3種の一品。ヨーロピアンオークを使用したシェリーバットで23年間熟成。濃い茶褐色の液体。シェリーからくる甘やかな香りの奥にハッカのような爽やかな香りが特徴的。味わいは、やわらかく濃いビターチョコを思わせ、すっと短く消える余韻。
 
Distilled Oct./ 1980, Bottled Oct./ 2003
Wood Type EUROPEAN OAK
Cask Type SHERRY BUTT TYPE
Cellar OHMI AGING CELLAR
Vol. 700ml
Alc. 50%
Location 46-13-3
Cask No. 5J1345
Bottling No. 204/300
  
サントリーは、シェリーの空き樽を古くからスペインで買い付けてきたが、良質の樽を安定して手に入れることが出来るようになったのは1980年前後のこと。その頃から、樽の材質はもちろんのこと、熟成させるシェリー酒のタイプも、細かに指定するスペックの1つとしてオーダー出来るようになった。
 
〇ザ・カスク・オブ・ヤマザキ・シェリー・カスク1984年(63度、700ml)
 
2002年12月3日発売。7月に発売された「ザ・カスク・オブ・ヤマザキ、第1弾」の樽違い。サントリーが、独自にオーダーしたシェリー樽を使用した18年物。スペイン産コモンオークの特徴がよく出た樽を使用。赤みがかった黒褐色。適度な木香メイプルシロップや枝付き干しブドウのような濃厚な甘さ。甘やかなシェリー樽の風味が長い余韻を生み出す。
 
Distilled Jan./ 1984, Bottled Nov./ 2002
Wood Type COMMON OAK FROM SPAIN
Cask Type SHERRY BUTT TYPE
Cellar OHMI AGING CELLAR
Vol. 700ml
Alc. 63%
Location 1-S-9-2
Cask No. WM0012
Bottling No. 72/324
  
サントリーは、シェリーの空き樽を古くからスペインで買い付けてきたが、良質の樽を安定して手に入れることが出来るようになったのは1980年前後のこと。その頃から、樽の材質はもちろんのこと、熟成させるシェリー酒のタイプも、細かに指定するスペックの1つとしてオーダー出来るようになった。
 
〇ザ・カスク・オブ・ヤマザキ・シェリー・カスク1991年(61度、700ml)
 
2002年12月3日に発売された「ザ・カスク・オブ・ヤマザキ、第2弾」3種の一品。アメリカンホワイトオークを使用した、シェリー樽の11年物。オロロソタイプのシェリーの特徴を仄(ほの)かに感じさせる複雑な味わい。やや赤みがかった黄金色。ナッツや熟れた果物を感じさせる通好みのテイスト。
 
Distilled Mar./ 1991, Bottled Nov./ 2002
Wood Type WHITE OAK
Cask Type SHERRY BUTT TYPE
Cellar OHMI AGING CELLAR
Vol. 700ml
Alc. 61%
Location 5-N-4-5
Cask No. 1O70047
Bottling No. 300/468
 
〇ザ・カスク・オブ・ヤマザキ・ホワイト・オーク・カスク1980年(50度、700ml)
 
2002年12月3日に発売された「ザ・カスク・オブ・ヤマザキ、第2弾」3種の一品。形状はシェリーバット(480リットル)タイプながら、前歴はシェリー貯蔵には使われていないタイプの樽。非常にバランスの取れた20年を超える熟成感と、豊かなエステリーが特徴。黄みの濃い黄金色。やわらかくすっと消える余韻。
 
Distilled Oct./ 1980, Bottled Nov./ 2002
Wood Type WHITE OAK
Cask Type SHERRY BUTT TYPE
Cellar YAMAZAKI DISTILLERY
Vol. 700ml
Alc. 50%
Location SJ1367
Cask No. SJ1367
Bottling No. 73/336
  
◆THE CASK of YAMAZAKI
  
日本のウイスキーの故郷、山崎蒸溜所で蒸溜された多種多彩なモルト原酒の中から厳選した1つの樽の原酒だけを使ったシングルカスクウイスキー。それぞれの樽の個性をそのまま味わえるように、樽出しの原酒に一切加水せず、最低限のろ過だけを施して瓶詰め。製品1本1本に、蒸溜年月、ボトリング年月、樽の樹種、樽形状貯蔵位置、樽番号等を明記。
 
〇ウィスキー・ヴォイス10年(山崎蒸溜所、3D3001)(62度、700ml)
 
2003年12月26日に発売された「ウィスキー・ヴォイス」銘柄2種(樽違い)の一品。樽番号「3D3001」の特徴は甘やかな香味。軽快なピート香の奏でる旋律は、スイング・ジャズのような心地よさ。山崎モルトならではの、骨の太い、そして膨らみのある味わい。アメリカンオークの樽材に由来する甘やかな香味が、よく表れている。
 
バーボン樽1丁分、185本限定。
 
お薦めの飲み方はオンザロック。ウイスキーを冷やした時に、香りがよりはっきり表れる。
 
蒸溜年  1993年 4月
瓶詰年  2003年 6月
蒸溜   山崎蒸溜所
貯蔵位置 山崎27号棟北ブロック1段4列
樽    バーボンカスク
樽番号  3D3001
 
ボトル番号 116/185
 
〇ウィスキー・ヴォイス10年(山崎蒸溜所、3D3005)(61度、700ml)
 
2003年12月26日に発売された「ウィスキー・ヴォイス」銘柄2種(樽違い)の一品。樽番号「3D3005」の特徴は華やかな香り。この香りは、内面を焦がしたバーボン樽ならではのもの。「3D3001」に比べて、より強めのチャー(内面を焦がすこと)が施されていたことによるものだという。バーボン樽1丁分、185本限定。
 
お薦めの飲み方はソーダ割り。華やかな香りがことのほか際立つという。
 
蒸溜年  1993年 4月
瓶詰年  2003年 6月
蒸溜   山崎蒸溜所
貯蔵位置 山崎27号棟北ブロック1段4列
樽    バーボンカスク
樽番号  3D3005
 
ボトル番号 26/185
  
◆WHISKY VOICE
 
WHISKY VOICEは、全国約1万名のバーテンダーの方々に向けサントリーが発行している小冊子。1999年の創刊以来「街のバーと森の蒸溜所を繋ぐ雑誌」として、バーテンダーはもとよりウイスキーファンにも広く愛読されている(山崎蒸溜所と白州2つの蒸溜所のショップで発売中)。本品は、その「WHISKY VOICE」が特別に選んだシングルカスクウイスキー。選定基準は、下記の通り。
 
「熟成感がありながら、若々しい力がみなぎっている」
「しかも、味わいには深みがある」
(できることなら、お値打ち価格で販売できる)
 
この3つの観点から、同誌編集部員がサントリーのブレンダーと共に広大な貯蔵庫を巡り歩いてサンプリング、テイスティングを繰り返した結果選び抜かれたものだ。 
 
●見学
 
山崎蒸留所は、工場内見学ツアーを随時実施しており、仕込、発酵、蒸溜、貯蔵の一連の工程をガイド付きで見学することが可能。見学後は未成年およびドライバー以外はウイスキー(山崎12年の水割り・山崎10年及び白州10年のハイボール)の試飲(無料・おつまみ付き)もできる。また、土・日・祝の午後にシングルモルトウイスキーの知識や魅力などについて解説する有料セミナーが開催されている。
 
山崎蒸留所敷地内には、鳥井と佐治敬三の銅像が建っている。「山崎ウイスキー館」では、ウイスキー7000本やポットスチル・発酵槽などが展示され、また併設されているファクトリーショップでは「山崎」や「白州」、当蒸溜所において使用済み樽を再利用したグッズ等を購入できるようになっている。
 
●交通
 
JR西日本東海道本線(京都線)山崎駅徒歩7分
 
阪急電鉄京都本線大山崎駅徒歩10分
 
なお最寄り駅としては山崎駅に譲るものの、島本駅の入線メロディは、サントリーオールドのCMに使われているメロディ(夜が来る)である。 これは、山崎蒸留所が島本町にあることから、島本駅が開設された際に地元の強い要望で実現されたもの(山崎駅の入線メロディは、他の一般駅と同じ)である。
 
JR西日本東海道本線島本駅徒歩20分
 
●リンク
 
山崎蒸溜所公式サイト
 
http://www.suntory.co.jp/factory/yamazaki/index.html
 
シングルモルトウイスキー山崎(日本語版)
 
http://www.theyamazaki.jp/index.html
 
英語版
 
http://www.theyamazaki.jp/en/entrance.html
 
 
(V)o¥o(V)
 

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