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アードベッグ

今日は朝からアードベッグな土曜日です、久しい対面のシングルモルトに懐古の情が溢れ出して止まらない!?

2010年11月06日09:40

Ardbeg アードベッグ

アードベッグ・プロヴナンス1974年

55.6度

Ardbeg Provenance

アードベッグ蒸溜所オフィシャル、生産量限定のヴィンテージ品。

1974年蒸留、1997年瓶詰の23年物。しかもカスクストレングス。蒸溜所マネージャー、スチュワート・トムソン氏のサイン入り証明書が同封されている。

バーボン樽由来のヴァニラ香とスモーキーさが溶け合った、気品漂う究極のアードベッグ。未来への希望を拓くウィスキーだ。

Signed by Stuart Thomson.
Bottle No. 4045
Date of bottling 18 Nov 1997

金色の輝きに満ちた、ブロンズがかった色調。潮の香りや、海草、オーク、ロープやレザーなどの芳香が複雑に絡み合う。リッチでクリーミーなボディ。しかし、舌にはドライに感じさせる何かがある。モルティ、トフィ、スウィート、フルーティ。続いて、バーベキューの木材、マスタード、ソルティ等々、無限の風味が交互に立ち現れる。

フィニッシュは明らかにサッピィでスモーキー。そして、暖かみを感じさせもする。

追記:アルコール度数は少しずつ違うようだが、瓶詰年が異なる6つのバージョンが存在する。1994年,1995年,1996年,1997年(55.6%),1998年(55.8%),1999年(55.6%)の6品種だ。

アードベッグ・ロード・オブ・ジ・アイルズ

46度、700ml

Ardbeg Lord of the Isles

アードベッグ蒸溜所オフィシャル。かつ”島々の王”の異名を有する生産量限定品。2001年秋リリース。25年以上熟成させた原酒(1974年、1975年産のバーボン樽)を厳選してボトリング。同蒸溜所の創業者ジョン・マクドゥーガルの系譜を遡り、彼の起源にちなんだ名が採用された。様々な風味が展開、複雑だが洗練された酒質を十二分に堪能できる逸品中の逸品。

The Load of the Isles ruled the western isles of Scotland from their 'Council isle' on islay from the 12th to 15th century.

The celtic, Norse Warload, somerled, founder of the loadship dynasty through histhree sons dugall, Ranald and Angus was thus the progenitor of the two great clans of Macdonald and Macdougall.

棺を思わせる化粧箱には、美しい水彩画をちりばめた書状が同梱されており、12世紀にスコットランド北西部を支配下においたバイキングの王サマーレッド(1113年~1164年)の活躍ぶりと、当時の歴史が書き綴られている。

香り:海の空気と煤を思わせるスモーキーさ。

味 :シルクの様。レモンを思わせるフルーティさがあるが、一瞬サクランボが現れて甘くなる。風味はアーモンドっぽく、クルミのようになり、それから根と胡椒の香りを帯びる。

後味:余韻が長く、堂々としている。

スコットランド西部ヘブリディーズ諸島において、500年にわたるノルウェー・ヴァイキングとの戦いが終焉を迎えたのは、スコットランド王アレキサンダー3世がラーグスの戦い(クライド湾)で勝利した1262年の事。ヴァイキングを追放したスコットランド王はその功績の1つとして、武将の一人であったサマーレッド(ヴァイキング追放に協力した豪族で、ヴァイキングとの戦いの半ばで戦死した)の孫にあたるドナルドをアイラ島を中心とした南部ヘブリディーズ諸島の領主とした。

これはサマーレッドと王との約束が実行されたものであった。その後、ドナルドは有力なクランに成長する。ドナルドの子孫が以降、ヘブリディーズ諸島の領主を歴任する。その中にアンガス・オグがいた。彼はロバート1世の片腕としてイングランド軍を破り(1314年のバノックバーンの戦い)、スコットランド独立に貢献する。

この功績でヘブリディーズ諸島全部の権益が保証された。

オグの息子ジョンは父の死語から「ロード・オブ・ジ・アイルズ」を名乗る。島々の王としての独立宣言であった。スコットランドとイングランドとの戦いはまだ継続していて、権力の空洞化が起きていた時代でもあった。その後、170年に渡って「ロード・オブ・ジ・アイルズ=島々の王」の名前は子孫に継承される。ヘブリディーズ諸島をはじめ、オーバンやフォートウィリアムを含めた北部ハイランド、西ハイランドまで領土を拡大していく。スコットランド王ジェームズ4世の時、イングランドとの密約が糾弾される。その時の王、ジョン2世はすべての権利を剥奪され、独立国家170年の歴史はここで終わる。

Ardbeg Distillery、イギリス

ヤッパリ、アードベッグ!

流石は、アードベッグ!

問答無用!

言語道断!?

(ノ-_-)ノ

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