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アイル・オブ・アラン

大好きなアイル・オブ・アランを列挙します。
 
アイル・オブ・アラン(43度、700ml) Isle of Arran 
 
1994年、クライド湾に浮かぶアラン島にオープンしたアイル・オブ・アラン蒸溜所産のシングルモルト。1999年登場のオフィシャルボトルで、4年物。1998年、3年物モルトが限定発売されたが、こちらは普及価格帯のスタンダード品。モルティでシェリー樽由来の香味が好ましく、甘やかさと辛さのバランスが良い。余韻も十分に長く4年物にしては秀逸。アイル・オブ・アラン、これからが楽しみな蒸溜所だ。
 
南部のラクのあった最後の(合法の)蒸溜所が1983年に閉鎖されたため、目下ここはアラン島唯一の蒸溜所である。冷却用水の池では所長のゴードン・ミッチェルが、飼っているアヒルがたくさん泳いでいる。蒸溜所の上にある岩の張り出しにゴールデン・イーグルのつがいが巣を作り、雛を育て始めたため一時基礎工事が中断された経緯がある。
 
シーヴァス・ブラザーズの専務取締役であったハロルド・カリーは、退職後に自分の蒸溜所を持ちたいという夢を持っていた。彼はアラン島北部のロッホランザに用地を見いだし、新式の構造に昔の建物の雰囲気を持たせて、近代的な蒸溜所を建設。とても小さな蒸溜所で、「スコットランドのミニチュア」と称される島周囲の環境と完璧に調和している。マスター・ブレンダーのジミー・ラング氏は、かつては「Chivas Regal」含む、全てのシーバス社プロダクトのチーフブレンダーであった。
 
発酵漕はオレゴン・パイン(松)製が4基。ポットスティルは初留釜1基・再留釜1基の合わせて2基。仕込用水はロッホ・ナ・デヴィー(湖)の水を使用。熟成にホッグスヘッド、バッツ・サイズのシェリー樽を使用。
 
追記:アイル・オブ・アラン蒸溜所では、他にニュースピリット、1年物、2年物のスピリット(3年以上樽熟成を経ていない物はウィスキーと名乗れない)もリリースした。
 
Isle of Arran Distillers、 イギリス
 
 
アイル・オブ・アラン(43度、700ml) Isle of Arran 
 
蒸溜所オフィシャルのニューボトル。ラベルのデザインがファーストリリース品のレタリック調から、蒸溜所の風景を描いたものにリニューアルされた。1995年産の原酒を始め、5~8年ものが中心にヴァッティング。アラン・モルトの華やかさを残しつつ、旧ボトルに対してより複雑な風味に仕上がっている。
 
Isle of Arran Distillers、 イギリス
 
 
 
ジ・アラン・モルト カルバドス・フィニッシュ(58.3度、700ml) The Arran Malt Calvados Finish 
 
蒸溜所オフィシャル。シェリー樽で5年間熟成させた原酒を、カルヴァドスの熟成に使用した樽で半年間、仕上げの熟成を施したウッド・フィニッシュ品。カスク・ストレングスでのボトリング。497本限定のリミテッド・エディション。
 
Bottle No. 489 of 497 produced  Volume 58.3%  Bottled 16.10.03
 
香り:強烈で、スパイシー:シナモン、緑の草、アップル・パイ。加水するとマルティニックのラムを思い起こさせる:野菜、グリーン、バナナ、トーストしたオーク。
味 :リンゴのようで、強烈。かなり甘く、スパイシー。草/リンゴの特徴が続く。
後味:ナッツのよう。
コメント:バランスが取れている。アランはかなり印象的になっている。
 
Isle of Arran Distillers、 イギリス
 
 
 
ジ・アラン・モルト シャトー・マルゴー・カスク・フィニッシュ(59.4度、700ml) The Arran Malt Chateau Margaux Cask Finish 
 
蒸溜所オフィシャル。シャトー・マルゴーは、ボルドーのメドック地区で第1級にランキングされているが、そのボルドーの女王の樽で6ヶ月間フィニッシュさせたアラン・モルトは、生来のキャラクターを誇示しながらも、上品に仕上がっている。
 
カスク・ストレングスでのボトリング。319本限定のリミテッド・エディション。
 
Bottle No. 196 of 319 produced  Volume 59.4%  Bottled 8.8.05
 
色:赤銅色
香り:甘い夏の果物、ストロベリー、クリーム
味:林檎と西洋梨。ワインから来る甘み。マルゴーの樽が複雑さと新鮮さを与えている。
マルゴーの樽がアランの生来のキャラクターを残しつつも、今までにない立体感をだし、全体をまとめている。
 
追記:シャトー・マルゴーは、1855年の公式の格付けでは60のメドックワインの中で、唯一20点満点を獲得している。
 
Isle of Arran Distillers、 イギリス
 
 
 
ジ・アラン・モルト クリーム・シェリー・カスク・フィニッシュ(56.6度、700ml) The Arran Malt Finished in a Cream Sherry Cask from Gonzalez Byass 
 
蒸溜所オフィシャル。オロロソ・シェリー樽で熟成させた原酒を、シェリーの大手メーカー『ゴンザレス・ビアス社』アス社の造るクリーム・シェリーの樽で7ヶ月後熟させたウッド・フィニッシュ品である。カスク・ストレングスでのボトリング。825本限定のリミテッド・エディション。リッチで甘やかな味に仕上がっており、また、スムースな舌触りは食後酒に好適。
 
Bottle No. 807 of 825 produced Volume 56.6%  Bottled 26.1.06
 
After maturing for many years in a Oloroso sherry cask, this whisky was filled into a fresh Gonzalez Byass Cream Sherry cask until deemed ready for bottling. This 'finishing' process accentuates the fruity apple notes that are a feature of all Arran Single Malts, resulting in a whisky with a truly unique character. Each bottle is indivisually signed as proof of authenticity.
 
色 :磨き上げられた真鍮
香り:リッチで糖蜜、熟れたフルーツ(洋ナシ、リンゴ、バナナ)
味 :舌をコーティングする濃厚な甘さ。クリーミーでモルティー。アランの定番であるシトラスフルーツ。
後味:シルクの様にスムース。少しオレンジの皮。長い夜への1杯目に最適。 
 
Isle of Arran Distillers、 イギリス
 
 
 
ジ・アラン・モルト コニャック・フィニッシュ(59.0度、700ml) The Arran Malt Cognac Finish 
 
蒸溜所オフィシャル。シェリー樽で5年間熟成させた原酒を、コニャックの熟成に使用した樽で半年間、仕上げの熟成を施したウッド・フィニッシュ品だ。カスク・ストレングスでのボトリング。579本限定のリミテッド・エディション。
 
Bottle No. 417 of 579 produced  Volume 59.0%  Bottled 28.10.03
 
香り:芳香性があり、エキゾチックな香り。ドライ・アップル。お香と草。加水するとほこりっぽくなる。
味 :かなり強いオークっぽさ。1面的で、かなりタンニンっぽい。
後味:調理したリンゴ。ナッツのよう。
コメント:フレンチ・オークは、かなり攻撃的になりうる。ここでは、穏やかで芳香性のあるスピリットに、締め付けるようなアタックを与えている。
 
Isle of Arran Distillers、 イギリス
 
 
 
ジ・アラン・モルト フィニッシュド・イン・ア・ボルドー・ワイン
 ・カスク・フロム・サン・テステフ(59.7度、700ml) The Arran Malt Finished in a Bordeaux Wine Cask from St. Estephe 
 
蒸溜所オフィシャル品。ボルドーはサン・テステーフ地区、クリュ・ブルジョワ・シューペリエール格付け、シャトー・ラ・エイ(Ch La Haye)の樽でフィニッシュさせたもの。カスク・ストレングスでのボトリング。313本限定のリミテッド・エディション。
 
Bottle No. 214 of 313 produced  Volume 59.7%  Bottled 12.5.05
 
Isle of Arran Distillers、 イギリス
 
 
 
ジ・アラン・モルト グラン・クリュ・シャンパーニュ・カスク・フィニッシュ(58.9度、700ml) The Arran Malt Grand Cru Champagne Cask Finish 
 
蒸溜所オフィシャル。シャンパン樽でフィニッシュしたモルト。アンリ・ジローは1625年に設立され、12代続く由緒正しいシャンパーニュ・ハウス。現在、シャンパーニュはステンレス容器での熟成がほとんどだが、アンリ・ジローはフランスのアルゴンヌ産のオーク材を使用した樽を用いて、伝統の味を守り続けている。そのグラン・クリュに分類されているアンリ・ジローの樽で、8年物のアランモルトを6ヶ月間フィニッシュを施す。アイル・オブ・アラン創立10周年を飾る、アランとアンリ・ジローのこだわりの一本である。
 
カスク・ストレングスでのボトリング。307本限定のリミテッド・エディション。
 
Bottle No. 294 of 307 produced  Volume 58.9%  Bottled 3.8.05
 
色:ハニーゴールド
香り:シロップ、バニラ、咳止め薬、シトラス
味:クリーミーなトフィーが舌を包み込む。リッチで奥深い。フィニッシュ:甘さが消えるに従って、ドライかつスパイシーになる。角が取れて、スムースな、食欲をそそるモルト。
 
Isle of Arran Distillers、 イギリス
 
 
 
ジ・アラン・モルト レパント・PX・ブランデー・カスク・フィニッシュ(61.3度、700ml) The Arran Malt Finished in a Lepanto PX Brandy Cask from Gonzalez Byass 
 
蒸溜所オフィシャル。オロロソ・シェリー樽で熟成させた原酒を、ゴンザレス・ビアス社の造るシェリー・ブランデー、レパント・PX(Pedro Ximenez)の 熟成に使用した樽で7ヶ月間ウッド・フィニッシュさせた品。レパント・PXは、ゴンザレス・ビアス社の最高級ペドロヒメネス・シェリーを熟成した樽に15年以上寝かせられた、シェリーの風味により深みを与えられたシェリー・ブランデーの逸品だ。カスク・ストレングスでのボトリング。759本限定のリミテッド・エディション。
 
色 :ゴールド
香り:甘いオーク材。ミントコーヒー。
味 :生姜を振りかけたメロン。シナモン・クリーム。スパイスとフルーツのハーモニー。微かにオーク材。
後味:たくさんのスパイシーさと甘さが組み合わさったメローなフィニッシュ。 
 
Bottle No. 468 of 759 produced  Volume 61.3%  Bottled 13.1.06
 
After maturing for many years in a Oloroso sherry cask, this whisky was filled into a fresh Lepanto PX Brandy Cask from Gonzalez Byass cask until deemed ready for bottling. This 'finishing' process accentuates the fruity apple notes that are a feature of all Arran Single Malts, resulting in a whisky with a truly unique character. Each bottle is indivisually signed as proof of authenticity.
 
Nose: Sweet, apples, hint of vanilla
Palate: Sweet and warming, spicy, malty, tropical fruits
Finish: Long lasting, oaky notes mixed with sweet fruitiness 
 
□ゴンザレス・ビアス(Gonzalez Byass)
 
フィノ・シェリーの代名詞的存在、ティオ・ペペのメーカーとして有名。
 
1835年、マヌエル・マリア・ゴンザレス・アンヘルが叔父のホセ・アンヘル・デ・ラ・ペーニャの助言を受けて創設した。この人物がティオ(叔父)・ペペ(ホセ)。ペペ叔父さんは、当時は地元でしか飲まれていなかった辛口でフレッシュなフィノ・タイプが好きで、自分用に特別に熟成していた。やがてその樽には「ティオ・ペペ」と書かれるようになった。それを1844年、イギリスに輸出したところ、大変な評判を得た。そして19世紀半ば、ロンドンのエージェント、ロバート・バイアス(スペイン語ではビアスと発音)が経営に加わり、ゴンザレス・ビアスは「ティオ・ペペ」を世界のベストセラーに育てていった。のちにビアスは撤退したが、社名には残してある。
 
ゴンザレス・ビアスはさまざまなボデガを持っている。まずキリスト教の大聖堂とアラブの城塞アルカサルに隣接する本社の敷地内に、1960年代前半につくられた「グラン・ボデガ・デ・ティオ・ペペ」がある。三階建てのボデガで、各階一万樽の「ティオ・ペペ」を熟成している。ボデガの屋根にはティオ・ペペの風見が立ち、敷地を囲む豊かな緑の上から顔を覗かせている。同じ敷地内には、「ラ・コンチャ(貝殻)」と呼ばれるオープンエアのボデガもある。パリのエッフェル塔の設計者エッフェルのデザインで、すべて輸出国相手の国旗が入った樽で周囲が飾られている。またもっとも古いボデガ「ロス・アポストレス(十二使徒)」には三百年以上も前につくられた桜材の樽が十六個ある。これは19世紀半ばにメディナセリ侯爵(デューク)から買ったもので、そのシェリーが現在のアモンティリャード「デル・デューク」のソレラのもとになっている。同じボデガにはキリストと呼ばれる三十三(キリストが没した年齢)樽分のシェリーが入る巨大な樽と、十二樽分入る十二使徒の樽が並んでいる。
 
敷地外にも、サンルーカルに向かう街道沿いに「ラス・コパス(グラス)」というたくさんのグラスを立て並べたような屋根の下に最新設備を備えたボデガを建設した。そしてサンルーカルにも、マンサニーリャ「エル・ロシオ」を熟成するボデガ
がある。これは毎年行われる聖母マリアの聖地巡礼の旅にちなんだ名前だ。
 
Isle of Arran Distillers、 イギリス
 
 
 
ジ・アラン・モルト マルサラ・フィニッシュ(57.3度、700ml) The Arran Malt Marsala Finish 
 
蒸溜所オフィシャル。シェリー樽で7年熟成させた原酒を、マルサラの熟成に使用した樽で半年間、仕上げの熟成を施したウッド・フィニッシュ品。カスク・ストレングスでのボトリング。312本限定のリミテッド・エディション。
 
Bottle No. 160 of 312 produced  Volume 57.3%  Bottled 26.10.04
 
オレンジがかった、やや落ち着き(深み)のある琥珀色。芳醇な果実、麦の甘みとリンゴの風味が渾然一体。グレンモーレンジ・マディラ・ウッド・フィニッシュ(昔のボトルの)それに近い、マディラ・ライク(キャラメリーゼ)な濃密な甘味が気に入りました。
 
Isle of Arran Distillers、 イギリス
 
 
 
ジ・アラン・モルト モンテプルチアーノ・ダブルッツァ・フィニッシュ(57.1度、700ml) The Arran Malt Finished in a Monteplciano d'Abruzzo "Villa Genma" cask from the House of Masciarelli
 
蒸溜所オフィシャル品。様々なフィニッシュものをリリースするアランから、イタリアの最高級ワイン『ヴィッラ・ジェンマ・モンテプルチアーノ・ダブルッツァ』の樽でフィニッシュしたシングルモルトが310本限定でリリースされた。
 
件のモンテプルチアーノの造り手、ジャンニ・マスカレッリは、ガンペロ・ロッソ誌において「ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー2004」を獲得、最高の評価を受けているワインメーカー。ヴィッラ・ジェンマはフレンチオークの樽で約2年間熟成されているが、この樽を払ってアラン・モルトのウッドフィニッシュ用に使用するという、甚だ贅沢なマリアージュが施された事になる。
 
フィニッシュは4ヶ月と短期間だが、赤銅色からも赤ワイン樽の影響が見て取れる、元来のアランにはない『タバコ』、『ニス』といった興味深い香りがプラスされた魅惑の1本となっている。
 
Bottle No. 104 of 310 produced  Volume 57.1%  Bottled 16.11.05
 
色:赤銅色
香:温かいシロップ、クローブ、タバコ。バニラ、ニスを塗った木。非常に複雑。
味:パワフル。タンニン、ハーブ、ナツメグ。長い冬の夜に最適。 フィニッシュ:スイート&スパイス。砂糖を加えたワイン。
 
Isle of Arran Distillers、 イギリス
 
 
 
ジ・アラン・モルト ポート・フィニッシュ(57.5度、700ml) The Arran Malt Port Finish 
 
蒸溜所オフィシャル。シェリー樽で7年熟成させた原酒を、ポートワインの熟成に使用した樽で半年間、仕上げの熟成を施したウッド・フィニッシュ品だ。カスク・ストレングスでのボトリング。865本限定のリミテッド・エディション。
 
Bottle No. 680 of 865 produced  Volume 57.5%  Bottled 10.6.04
 
香り:クリーンで、ライトなシリアルとフルーツの特徴をともなう:レッド・カラント、薄いラズベリー・コーディアル、スローベリー、ミント。麦芽。やがて益々ワインの様になる。
味 :甘く,舌を覆うよう、ストレートでは辛く胡椒のよう。赤いフルーツと甘いアタック。バランスがとれている。
後味:赤いフルーツ。
コメント:最初は素晴らしいが、ポート・フィニッシュというより、ポート・リンスのような終わり方をする。。
 
Isle of Arran Distillers、 イギリス
 
 
 
ジ・アラン・モルト ラム・フィニッシュ(58.9度、700ml) The Arran Malt Rum Finish 
 
蒸溜所オフィシャル。シェリー樽で7年熟成させた原酒を、ゴールドラムの熟成に使用した樽で半年間、仕上げの熟成を施したウッド・フィニッシュ品。カスク・ストレングスでのボトリング。282本限定のリミテッド・エディション。
 
Bottle No. 278 of 282 produced  Volume 58.9%  Bottled 23.9.04
 
黄色みを帯びた琥珀色。トロピカルフルーツの後に白胡椒。香り・風味共に豊かだ。別バージョン(58.6度)もリリース。
 
Isle of Arran Distillers、 イギリス
 
 
 
Non Matured Whisky, Spirits
 
 
 
1 Year Old Spirit 1996 from Isle of Arran Distillery(61.5度、 50ml) 1 Year Old Spirit 1996 
 
1994年、クライド湾に浮かぶアラン島にオープンしたアイル・オブ・アラン蒸溜所ブランドのスピリッツ。1995年に蒸留しオーク樽で熟成した1年物のスピリッツ。淡いレモン色の輝きを持つスピリッツ。ミニチュア・ボトルで提供されている。
 
南部のラクのあった最後の(合法の)蒸溜所が1983年に閉鎖されたため、目下ここはアラン島唯一の蒸溜所である。冷却用水の池では所長のゴードン・ミッチェルが、飼っているアヒルがたくさん泳いでいる。蒸溜所の上にある岩の張り出しにゴールデン・イーグルのつがいが巣を作り、雛を育て始めたため一時基礎工事が中断された経緯がある。
 
シーヴァス・ブラザーズの専務取締役であったハロルド・カリーは、退職後に自分の蒸溜所を持ちたいという夢を持っていた。彼はアラン島北部のロッホランザに用地を見いだし、新式の構造に昔の建物の雰囲気を持たせて、近代的な蒸溜所を建設。とても小さな蒸溜所で、「スコットランドのミニチュア」と称される島周囲の環境と完璧に調和している。
 
ポット・スティルは初留・再留合計2基。仕込用水はロッホ・ナ・デヴィー(湖)の水を使用している。熟成にはホッグスヘッド、バッツ・サイズのシェリー樽を使用。
 
同社では、
 
■ピュアモルト「Eileandour」「Glen Eason」「Glen Rosa」
■ブレンデッド「Royal Island」「Loch Ranza」「Glen Rosa」
 
などもリリースしている。マスター・ブレンダーのジミー・ラング氏は、かつては「Chivas Regal」含む、全てのシーバス社プロダクトのチーフブレンダーであった。
 
1998年、同蒸溜所産3年物モルトが限定発売されるに至っている。
 
Isle of Arran Distillers、 イギリス
 
 
 
 2 Year Old Spirit 1997 from Isle of Arran Distillery(60度、 50ml) 2 Year Old Spirit 1997 
 
1994年、クライド湾に浮かぶアラン島にオープンしたアイル・オブ・アラン蒸溜所ブランドのスピリッツ。1995年に蒸留しオーク樽で熟成した2年物のスピリッツ。
 
淡いレモン色の輝きを持つスピリッツ。ミニチュア・ボトルで提供されている。
 
Isle of Arran Distillers、 イギリス
 
 
 
New Spirit from Isle of Arran Distillery(63度、 700ml) New Spirit 
 
アイル・オブ・アラン蒸溜所産のスピリッツ。蒸留直後の無色透明なモルト原酒をオーク樽で1週間程度仕込んだニュースピリットで、1年物・2年物と同時に発売。
 
Isle of Arran Distillers、 イギリス
 
 
 
1 Year Old Spirit from Isle of Arran Distillery(61度、 700ml) 1 Year Old Spirit 
 
アイル・オブ・アラン蒸溜所産のスピリッツ。蒸留直後の無色透明なモルト原酒をオーク樽で1年間仕込んだ物で、ニュースピリット・2年物と同時に発売された。
 
Isle of Arran Distillers、 イギリス
 
 
 
2 Year Old Spirit from Isle of Arran Distillery(59.5度、 700ml) 2 Year Old Spirit 
 
アイル・オブ・アラン蒸溜所産のスピリッツ。蒸留直後の無色透明なモルト原酒をオーク樽で2年間仕込んだ物で、ニュースピリット・1年物と同時に発売された。
 
Isle of Arran Distillers、 イギリス
 

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