大好きなアードベッグのアーカイブです。
アードベッグ・テン(46度、700ml) Ardbeg
蒸溜所が正式にオープンしたのは1815年。しかし、それ以前から周辺では密造酒が盛んに造られていたという。そのため1794年スタートとする説もある。創業者は、ジョン・マクドゥーガルで、その後150年近く同家が経営に携わってきた。
1979年からハイラム・ウォーカーが所有。アライド・ドメックが運営していた。その際フロアモルティング部門は永久に閉鎖され、これがアードベッグの伝統の風味にどう影響するのか懸念する声も多い。というのはアードベッグのキルン(麦芽乾燥塔)には、通常付いている換気装置がなく、麦芽は充満するピートの煙で燻され、極端に煙臭いモルトに仕上がる。あまりの煙臭さにブレンダーから敬遠され、それがフロアモルティングもやめる原因になったという。1997年にグレンモーレンジ社が買い取るまで、アードベックは閉鎖されていた。2004年10月、グレンモーレンジ社は、モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)社の傘下となった。
発酵漕はオレゴン・パイン(松)製が6基。ポットスチルはランタン・ヘッド型で初溜、再溜ともに1基ずつしかなく、建物に比べて規模は小さい。加熱には石炭の直火焚きに代って現在ではスチーム方式が採用されている。仕込用水は、かなり離れたアイアナ湖とウギディル湖の水を引いているが、地図を見ると山の中腹、標高250メートルの湖で、付近の山に降った雨水が溜まってできたものと思われる。年間の生産量は75万リットルである。蒸溜所は、アイラの南海岸の海辺にとてもロマンチックにひっそりと佇んでいる。
アードベッグ・テンは、2000年に発売されたオフィシャル10年物。以前リリースされていた10年物と区別するためこの名を名乗っているのだろうか。正式名称はARDBEG, 'GUARANTEED TEN YEARS OLD'。ノンチルフィルタ(低温=氷点下フィルタによる濾過を行っていない)のアルコール度数46度。この仕様が、”香味を最大に引き出す”とラベルに謳ってある。市販されているモルトは概ね瓶詰時に加水してアルコール度数を下げる(EU規格40度)が、その際に高いアルコール度数に溶け込んでいた微量物質が溶けきれずに澱として析出、透明度を下げるためこういったフィルタ処理を行うのが一般的。但し、澱引きするとモルト原酒中の香味の一部が失われるのもまた事実。ケイデンヘッドに代表される独立系瓶詰業者に”ノンチルフィルタ”採用の事例は少なくないが、蒸溜所オフィシャルボトルでは未だ珍しい。
Ardbeg Distillery、イギリス
アードベッグ17年(40度、700ml) Ardbeg
アードベッグ蒸溜所オフィシャルの17年物。穏やかなピート香を持ち、絶妙のバランスが楽しめる。
輝きに満ちた、緑がかった金色。塩辛く海藻とタール様の香りには微かに硫黄の印象が。ミディアムで力強いボディはオイリーなテクステュアを示す。香味に胡椒のような刺激があるが甘みも伴っている。穀物由来の香味。熟成感があり円やかではあるが、風味の堅牢さは決して揺るがず、食前酒に最適。オイリー、レモンの皮(の部分)、新鮮な白胡椒に例えられるフィニッシュが楽しめる。アサーティブなモルトである。
Ardbeg Distillery、イギリス
アードベッグ21年(56.3度、700ml) Ardbeg
アードベッグ蒸溜所オフィシャルの21年物で、'The Ardbeg Committee'会員向けに限定リリースしたセレクテッド・カスク・ヴァッティング品。1979年、1980年に蒸留され、バーボン樽で熟成された12樽を厳選してヴァッティングしたものを樽出し強度(カスクストレングス)でボトリング。コミッティー創設1周年記念品で、限定2300本のリリース。蒸溜所マネージャ、スチュワート・トムソンの自筆サイン入り。
CASK NO. CASK TYPE DATE FILLED CASK NO. CASK TYPE DATE FILLED
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635 Bourbon 8.2.79 9566 Bourbon 29.8.79
1556 Bourbon 5.3.79 9567 Bourbon 29.8.79
9389 Bourbon 15.8.79 122 Bourbon 15.2.80
9390 Bourbon 15.8.79 742 Bourbon 7.4.80
9390 Bourbon 15.8.79 742 Bourbon 7.4.80
9391 Bourbon 15.8.79 1179 Bourbon 25.4.80
9392 Bourbon 15.8.79 1180 Bourbon 25.4.80
Colour : Deep gold
Nose : Rich and full-bodied, this unique vatting of Ardbeg perfectly combines deep peaty and richly aromatic notes. At full strength, the aroma is heady combination of rich fruits and spices interwoven with peat smoke and iodine. Cherries, orange peel and blackcurrants are all discovered; with the sweetness of marzipan, rum and raisins and Christmas cake. Boiling sweets (cloves and aniseed balls) and roasted coffee simmer beneath the surface.
With water, more fruit is revealed; peaches, wine gums and fruit plup. The peat now disclose its many dimantions with coal tar soap syrup from old medicine bottles and the hallmark heather, seaweed and mossy aromas so charactaristic of peat cut on Islay. Deeper notes of beeswax and leather follow and the marzipan noticed earlier now emerges as a gentle almond nuttiness.
Taste : Rich and exceptionally deep with peat, the mouthfeel is initially mouthfilling, tingly and mouthwatering as the fruit, oak spices and layers of peat smoke caress every taste bud.
In flavour, biling sweets (menthol and cloves), apples and a salty tang set the taste buds watering, immidiately followed by the enormity and dryness of peat revealing brich moss, woodsmoke and freshly ground coffee.
Finish : Very long, dry and intensely smoky and peaty with ground coffee and bitter almonds.
Ardbeg Distillery、イギリス
アードベッグ1975年(43度、700ml) Ardbeg
アードベッグ蒸溜所オフィシャルの限定品。1975年蒸留、1999年瓶詰めの24年物。アードベッグらしさが十分に感じられる個性的な仕上がり。
丸くて軽い、艶のある味わい。ビーナッツ、木、メープルシロップ、ホワイト・アスパラガスの含み香を感じる。余韻はなめらかで、煙、マホガニー、セージ、ヘーゼルナッツと続く。
Ardbeg Distillery、イギリス
アードベッグ1977年(46度、700ml) Ardbeg
アードベッグ蒸溜所オフィシャルの限定品。1977年蒸留、2001年瓶詰めの24年物。2001年6月発売。1975年物の終売に伴ってリリースされた限定2400本のヴィンテージ品。Ardbeg Ten 同様 46% の 'NON CHILL-FILTERED' 品である。
香り:
巨大でビッグなボディは、フルーツの甘やかさとスモーキーな香気が完璧なバランスを保っている。トフィーやファッジの香りに、マンダリンやオークの優しい香りが続く。少量の水を加えると、バニラやタールを塗ったロープの様なスモーキーな香りが立ち昇る。ハバナ産のシガーやクリームを加えたコーヒーの様だ。
味わい:
フルでスムース、巨大で噛み応えがあり、ピート香が直ちに味わいの中心を占める。ミルクチョコレートやマンダリン、微かにスミレのキャラクターを持つ甘く香りの良い風味。ピート香は絶え間なく現れ、ココアや木を燃した煙の風合いを伴いつつ
口蓋を満たす。
フィニッシュ:
穏やかな木を燃した煙やココア、フルーツのキャラクターが渾然一体となっており、味わいから単調さを排除している。それが驚くべき、しかし、典型的なバランスと風合いをもたらしている。
Ardbeg Distillery、イギリス
アードベッグ・キルダルトン1980年(57.6度、700ml) Ardbeg Kildalton
アードベッグ蒸溜所オフィシャルの限定品。1980年蒸留、2004年瓶詰めの24年物。グレンモーレンジ社が所有する以前、ハイラム・ウォーカー社の傘下にあった最晩年の1980年に仕込まれ、蒸留された、アードベッグ、ひいてはアイラモルトにして希有なノン・ピートあるいはライトピートで仕込まれた、実験的なアイラモルトの一典型。2004年、アードベッグ・コミッティ会員向けのニュースレター「Momentous Minutes Issue 6 October 2004」にて限定告知かつ限定発売(1300本)の品である。
酒名は、蒸溜所の近くに現存する教会にある、8世紀に起源を有するケルト十字(キルダルトン・クロス)にちなむ。リンゴやバナナを彷彿とさせる、濃密でフルーティな香り、樽由来のバニラアイスクリーム様の風味というよりミルクキャラメル。例えば、ミルキーの様な風合い。次第に、トフィー、ヌガー、チョコレートが現れる。
加えてドライなボディ長いフィニッシュが印象的である。う~む、果たしてヘビーピートがウリのアイラモルトも、このフルーティなボディに拠って成し得るものかと再認識させられる。兎も角、希少なサンプルではある。
Of all Islay's whiskies it is ARDBEG with stands alone as the PEATIEST, yet the most DELICATE and COMPLEX.
HOWEVER, back in the far off days of 1980 an experiment took place when small batches of unpeated and lightly peated malt were produced. Limited quantities of a very special whisky, christend KILDALTON, followed which we are now delighted to share as a 'one off experience'.
By REMOVING the peat, the fruity flavours of the purifier on the still are brought to the fore along with the waxiness of the wooden washbacks and more of the grainy flavours of the barley itself.
ARDBEG aficionados around the world will no doubt savour this very unusual expeience alongside some of their favourite (and very peaty Ardbegs) and applaud the invention of those who worked at the distillery back in those far off days
Bottled at cask strength, only in 2004
The 8th Centyry Celtic Cross which stands in the graveyard of KILDALTON church, a short distance from the distillery, has been an inspiration to pilgrims down the centuries. It continues to inspire us at the distilley, and visitors to Islay, to this days.
Tasting Notes
An exceptional whisky that brings the subtle complexity and sweetness of Ardbeg to the fore.
Colour: Deep gold
Nose : An immensely sweet, fruity and floral expression of Ardbeg, this is a sensational exsample distilled from very lightly peated malt. On first nosing, tha aroma is reminiscent of an orchard of oranges, peaches and apricots, with rose hip syrup and pinapples. On further nosing, chocolate and hints of tea tree oil are detected with eucalyptus oil and simmering spices in the background.
With water, the exceptional complexity of this whisky is discovered as the flavours open up revealing a myriad of sweet and subtle aromas:- at first, creamy vanilla makes a huge entrance and takes centre stage, swiftly followed by fruit and nut cake, hints of apricot surup and later the ethereal fragrance of balsamic oil and bergamot.
Taste : Sensationally smooth and syrupy on the palate, the initial sip is sweet and full with a dessert-like mixture of honey, pineapple chunks and lashings of condensed milk topped with fresh cream. Later, layers of the subtle fruits evolve on the palate with hints of orange blossom, peaches and apricots followed by tingling spices and lightly drying chocolate powder.
Finish: The finish is an intriguing mixture of simmering spices, chocolate powder and cream.
Ardbeg Distillery、イギリス
アードベッグ・プロヴナンス1974年(55.6度、700ml) Ardbeg Provenance
アードベッグ蒸溜所オフィシャル、生産量限定のヴィンテージ品。
1974年蒸留、1997年瓶詰の23年物。しかもカスクストレングス。蒸溜所マネージャー、スチュワート・トムソン氏のサイン入り証明書が同封されている。
バーボン樽由来のヴァニラ香とスモーキーさが溶け合った、気品漂う究極のアードベッグ。未来への希望を拓くウィスキーだ。
Signed by Stuart Thomson.
Bottle No. 4045
Date of bottling 18 Nov 1997
金色の輝きに満ちブロンズ色かかった色調。潮の香りや、海草、オーク、ロープやレザーなどの芳香が複雑に絡み合う。リッチでクルーミーなボディ、しかし舌にはドライに感じさせる。モルティ、トフィッシュ、スウィート、フルーティ。続いて、バーベキューの木材、マスタード、ソルティ等々、無限の風味が交互に立ち現れる。フィニッシュは明らかにサッピィでスモーキー。そして、暖かみを感じさせもする。
追記:アルコール度数は少しずつ違うようだが、瓶詰年が異なる6つのバージョンが存在する。1994年,1995年,1996年,1997年(55.6%),1998年(55.8%),1999年(55.6%)の6品種だ。
Ardbeg Distillery、イギリス
アードベッグ・ロード・オブ・ジ・アイルズ(46度、700ml) Ardbeg Lord of the Isles
アードベッグ蒸溜所オフィシャル。かつ”島々の王”の異名を有する生産量限定品。2001年秋リリース。25年以上熟成させた原酒(1974年、1975年産のバーボン樽)を厳選してボトリング。同蒸溜所の創業者ジョン・マクドゥーガルの系譜を遡り、彼の起源にちなんだ名が採用された。様々な風味が展開、複雑だが洗練された酒質を十二分に堪能できる逸品中の逸品。
The Load of the Isles ruled the western isles of Scotland from their 'Council isle' on islay from the 12th to 15th century.
The celtic, Norse Warload, somerled, founder of the loadship dynasty through histhree sons dugall, Ranald and Angus was thus the progenitor of the two great clans of Macdonald and Macdougall.
棺を思わせる化粧箱には、美しい水彩画をちりばめた書状が同梱されており、12世紀にスコットランド北西部を支配下においたバイキングの王サマーレッド(1113年~1164年)の活躍ぶりと、当時の歴史が書き綴られている。
香り:海の空気と煤を思わせるスモーキーさ。
味 :シルクのよう。レモンを思わせるフルーティさがあるが、一瞬サクランボが現れて甘くなる。風味はアーモンドっぽく、クルミのようになり、それから、根と胡椒の香りを帯びる。
後味:余韻が長く、堂々としている。
スコットランド西部ヘブリディーズ諸島において、500年にわたるノルウェー・ヴァイキングとの戦いが終焉を迎えたのは、スコットランド王アレキサンダー3世がラーグスの戦い(クライド湾)で勝利した1262年の事。ヴァイキングを追放したスコットランド王はその功績の1つとして、武将の一人であったサマーレッド(ヴァイキング追放に協力した豪族で、ヴァイキングとの戦いの半ばで戦死した)の孫にあたるドナルドをアイラ島を中心とした南部ヘブリディーズ諸島の領主とした。
これはサマーレッドと王との約束が実行されたものであった。その後、ドナルドは有力なクランに成長する。ドナルドの子孫が以降、ヘブリディーズ諸島の領主を歴任する。その中にアンガス・オグがいた。彼はロバート1世の片腕としてイングランド軍を破り(1314年のバノックバーンの戦い)、スコットランド独立に貢献する。この功績でヘブリディーズ諸島全部の権益が保証された。
オグの息子ジョンは父の死語から「ロード・オブ・ジ・アイルズ」を名乗る。島々 の王としての独立宣言であった。スコットランドとイングランドとの戦いはまだ継 続していて、権力の空洞化が起きていた時代でもあった。その後、170年に渡って「ロード・オブ・ジ・アイルズ=島々の王」の名前は子孫に継承される。ヘブリディーズ諸島をはじめ、オーバンやフォートウィリアムを含めた北部ハイランド、西ハイランドまで領土を拡大していく。スコットランド王ジェームズ4世の時、イングランドとの密約が糾弾される。その時の王、ジョン2世はすべての権利を剥奪され、独立国家170年の歴史はここで終わる。
Ardbeg Distillery、イギリス
アードベッグ・ウーゲデール(54.2度、700ml) Ardbeg Uigeadail
アードベッグ蒸溜所オフィシャル。2003年12月発売される。酒名はアードベッグの仕込水を得ているウーゲデール湖にちなむ。1991年、1993年のアードベッグを主体に、1975年、1976年のシェリー樽を加えているという。ヴァッティングの妙である。
バーベキュー・ソースの様なリッチでスモーキーなフレーバー、非常にパワフル、オイリー。やがて糖蜜やトフィーのような濃厚な甘さが広がってくる。スペアリブにつける甘めのソースのよう。
付記:ラベルにはトラディショナル・ストレングスとあるが、これはカスク・ストレングスでのボトリング?カスクストレングスでのヴァッティングだからか。
Ardbeg Distillery、イギリス
ベリー・ヤング・アードベッグ・コミッティ・リザーブ1997年(6年)(58.9度、700ml) Very Young Ardbeg Exclusive Committee Reserve
アードベッグ蒸溜所オフィシャル、アードベッグ・コミッティ会員向けの意欲作だ。1997年、同蒸溜所がグレンモーレンジ社に買収されて以降に蒸留されたものとして初リリースとなるシングルモルト。1997年蒸留、2003年11月瓶詰めの6年物である。
カスクストレングス、ノンチルフィルタード。満を持してというより、今後のアードベッグを占う品としての試験的なリリースで、ラベルにある FOR DISCUSSION…の文字が示すところの意図が如実に伺える品である。
アードベッグ蒸溜所のオフィシャルサイトにある「アードベッグ・コミッティ会員向けコーナー」で地味に告知され、メールか電話で問い合わせる(=申し込む)という趣向の品(私は、無論、メールで)。メンバー1人につき2本限定のリリース。
識者の評では、”多少薬品っぽい感じがあり、また多くのアードベグに感じられるチーズっぽさや、BBQチキンの様な臭いはほとんど無い。但し、6年という若さからか、さすがに薄っぺらさがあるが、これも若いアイラモルトと考えればかなり楽しめる”とか。成る程。
我流に表現すると、アードベッグ・テンに通底する白ブドウのフレーバーに白木のキャラクターがバランスする、フルーティだがしっかりとしたボディの、塩味~磯の辛味に包まれた、クリーミーな舌触りが何とも心地良い、綺麗な纏まり感のある。これはこれで充分に飲み応えのある、中身の詰まったシングルモルトである。若いというのが寧ろ良い風に出ている。6年物にしては可成り熟成が進んでおり、アルコールのアタックが円やか。実に貴重なサンプルだ。
□VERY YOUNG ARDBEG EXCLUSIVE COMMITTEE RESERVE
Since the distillery re-opened in 1997 many enthusiasts of Ardbeg have been keen to sample our 'work in progress'. We have therefore decided to release a limited quantity of Ardbeg at six years old exclusively for members of the Comittee. This expression has been bottled at cask strength, is non chill-filterd and is drawn entirly from 'first fill' casks. The result is a young, gristy ARDBEG doing well, which heralds a continuing bright future for the Ultimate Islay Malt. Your comments are welcome!
Ardbeg Distillery、イギリス
ベリー・ヤング・アードベッグ1998年(6年)(58.3度、700ml) Very Young Ardbeg
アードベッグ・コミッティ会員向けに続く形でリリースされた、一般市場向けの品。1998年蒸留、2004年8月瓶詰めの6年物だ。ファーストフィルのバーボン樽で熟成。限定20,000本。
色 :繊細な黄金色
香り:スウィート・トフィー,チョコレート,黒糖,キャラメルの様な香ばしさ等を想わせる香りが特徴的。その甘い香りの背景に、穏やかなスモーキーさが確かに感じられる。加水するとバニラ,ハチミツ,アーモンドを想わせる香りが現れ、その後シナモンのような穏やかな香辛料の香りも感じられる。
味 :口当たりは黒コショウの様に刺激的な感触で、口中が暖かくなる。味わいは黒糖,スモーキーさが十分に感じられ、ハーブやモルトの味わいが感じられる。
後味:黒糖やクローブを想わせる余韻は長い間感じられる。
This Very Young ARDBEG has been bottled at natural strength, is non chill-filterd and drawn entirely from 'first fill' casks. The result is a vigorous ARDBEG on its path to full maturity, already packed full of flavours.
2005年も、別ロット(樽)のベリー・ヤング・アードベッグを発売。
Ardbeg Distillery、イギリス
アードベッグ・スティル・ヤング1998年(56.2度、700ml) Very Young Ardbeg
アードベッグ・スティル・ヤングは、ベリー・ヤング・アードベッグのセカンド・リリースというポジション。1998年蒸留、2006年瓶詰、カスク・ストレングスでのリリース。
This youthful ARDBEG, first released in 2004, in now released just over one year on, as we follow the path to ARDBEG 10 years old. 'Still Young', this is a wonderfully robust ARDBEG, still peaty and gristy but aging well.
DISTILLED 1998 – 2ND RELEASE BOTTLED 2006
THE PATH TO MATURITY 1998 – 2008
Since the distillery re-opened in 1997, many enthusiasts of ARDBEG have been keen to sample our work in progress – none more so than the worldwide aficionados of the Ardbeg Committee, formed to 'ensure that the doors of ARDBEG distillery never close again'. It was to them that we released a limited bottling of 'Very Young' ARDBEG for discussion and comment.
'Still Young' ARDBEG, bottled in 2006, is therfore another step along this peaty road and in 2007, a final limited release 'Almost There' will complete the journey to full maturity.
ちなみに、2007年には 'Almost There',2008年には10年物としてリリースされるべく、1998年蒸留の残り分は、蒸溜所の熟成庫でただいま熟成中!
Ardbeg Distillery、イギリス
アードベッグ30年(40度、700ml) Ardbeg
アードベッグ蒸溜所オフィシャルの30年物。スモーキーさと麦芽由来の香ばしさが絶妙にミックスされた逸品。
ビッグでドライ、刺激的で濃厚、タールの香味、非常にエレガントでフルボディ。長期熟成品にのみ許された至福の時を味わう事が出来る。
Ardbeg Distillery、イギリス