今日は、定番モルトの買出し日!
こんな陣容です!
クライヌリッシュ14年(46度、700ml) Clynelish
クライヌリッシュ14年は、蒸溜所オフィシャルのニューボトル。2002年8月に市場投入された「ザ・ヒドゥン・モルト」シリーズの一品で「花と動物」シリーズの後継を担う。
カリラを筆頭に、以降、クライヌリッシュ、グレン・オード、グレン・エルギンの順番で新たなオフィシャルボトルをリリースする。
フルーティさと、アイラモルトを彷彿とさせるスモーキーさが巧みにバランスした銘酒。
香り:アプリコット、アカシアのハチミツ、バクスターのオレンジママレード、グランマニエ、微かに稲藁。ダージリン・オータムナル。白木、バルサム。エステリー。
味:アンバーエール、コリアンダー、リコリス、オレンジピール、シナモン、林檎飴。オイリーでスモーキー。アプリコット或はミラベルのオー・ド・ヴィー。オーチャード・フルーツのエッセンシャルオイル。ベルガモット風味の紅茶。
フィニッシュ:スパイシーで微かにブリニー。オリエンタルなスパイスで、例えばスターアニス。
コメント:やや枯れた、秋の夕暮れを彷彿とさせる、郷愁を誘うキャラクターが高感度大だ。
Clynelish Distillery、イギリス
キルホーマン・サマー2010リリース(46度、700ml) Kilchoman Summer 2010 Release
キルホーマンはアイラ島に124年ぶりに出来た新しい蒸留所。モルトの一部を自社の畑で栽培、ピートもアイラ島産の物を使用し、フェノール値は50ppmと実にピーティー。ファーストからサードまで続いたシェリーフィニッシュではなく、100%フレッシュバーボンカスク。
Colour: Pale straw.
Nose: Strong peaty aromas and complex blends of pear drops, citrus and hints of mango.
Palate: An initial sweetness is followed by peat smoke and the mixed fruits.
The finish is long, clean and refreshing leaving hints of peat smoke and cloves.
ラガヴーリン16年(43度、750ml) Lagavulin
1816年、ジョン・ジョンストンにより設立。1927年にDCL社の傘下となり、1930年からはSMDによって運営されている。モルト・ミルからの蒸留器を持ち込んで1962年に建て直された。現在は、UDV社の系列となっている。ラガヴーリンとはゲール語で”水車のある窪地”の意。
発酵漕はスコットランド産カラ松製が10基。ポットスチルはタマネギ型のストレート・ヘッドで、初溜2基・再溜2基の合わせて4基。仕込用水は背後の丘の上にあるソラン湖の湧き水利用。年間の生産量は115万リットルである。
蒸溜所は、アイラ島の玄関口、ポート・エレン港から海岸沿いに4km東に行った所にある。6エーカーの敷地を占有して、小さな入り江の突端に建っている。ダンイヴェック城の廃墟が隣にある。1817年、ラガヴーリン蒸溜所側にキルダルトン蒸溜所がアーチベルト・キャンベルによって創業されたとの記録が残っている。
重厚かつなめらか、ベルベットのような口当たりで、全モルトウィスキーの中でも巨人的存在、銘酒中の銘酒といわれる。ホワイト・ホースの原酒でもあり、現在UDV社クラシック・モルト・シリーズのひとつ。
Lagavulin Distillery、イギリス
ラフロイグ・クウォーター・カスク(48度、700ml) Laphroaig Quarter Cask
ラフロイグ・クウォーター・カスクは、熟成用の樽でクウォーター・サイズ(バットの4分の1、127~159L)仕上げの熟成を行ったダブル・カスク・マチュアードな意欲作。同蒸溜所が主催する ファンクラブ「Freiends of Laphroaig」の会員のみにアナウンス、限定1000本かつ抽選販売という試行で、シングルモルト・ファンの話題を集めた。2005年のリリース。
通例の10年物と比べて、かなりにクリーミー、かつ、バニラ、ハニーな甘味が強い(粘性も高い)。続いて、ラフロイグ特有の強烈なピートが一気に現れるが、甘やかな風味とのバランスも良い。シルキーな喉越し。アフターテイストは、バニラ、ウッディ、ピーティさが折り重なって心地よく、しかも、それが長く続く。アフターのピーティさだが、同蒸溜所は、クラシックでフェノール系の“ピート・リーク”という表現を選んだ。
Colour: Autumn Gold
Nose : Slight Peatyness. Smooth, velvety, coconut creamy aroma with water.
Taste : Soft velvet moderates peatyness.
Finish: Creamy, zesty orange
小さな樽を使うと、ウィスキーとオーク材の表面との(ウィスキーの単位量当たりの)接触面積の比率が非常に高くなるので、オーク材の影響がより強く与えられるからだろう。同蒸溜所の実験では、クォーター・カスクを使った場合、標準サイズの樽(バレル)よりさらに30%多く、詰められたウィスキーにオーク材の影響が出たという。
クォーター・カスクは、蒸溜所の第1号の熟成庫(ダンネージ・ウェアハウス)で後熟された。石の壁・土間の床は文字通り、海草が打ち寄せられ折り重なった渚の側にある。朝、熟成庫の中は海霧が漂うのだという。海沿いにある蒸溜所は気候の変化を直接受けるために、原酒が、クォーター・カスクの中で熟成に要する期間1~2週間長引いたり、短かくなったりしたという。
馬の背に乗せて運ぶために、かつてはクォーター・サイズの樽が用いられたのだが、現在の交通・流通の状況の下、この不経済な樽(バレル)は、急速に使用されなくなり、忘れ去られた。そして、今回、創業者(Donald & Alex Johnston)の偉業を讃える意味も込めて造られたこのシングルモルトは、創業当時の様に、ノン・チルフィルタリングでボトリングされた。
ボトリング時のアルコール度数は、かつて騾馬や駄馬で道無き道を移送された頃の様に(収税官を回避するためだと揶揄する歴史かも居る)、標準より高い48%が選ばれた(最良の度数だと蒸溜所側は主張する)。
□QUARTER CASK, DOUBLE CASK MATURED Bottled at 48%vol. Strength NON-CHILL FILTERD
The most richly flavoured of all Scotch Whiskies
Laphroaig Quarter Cask takes inspiration from the small casks often used for Scotch Whisky in the 19th century and freaquently transported across the Glens by packhorse.
As the industry grew, they feil into disuse – bigger and more cost effective barrels became the norm, for maturation and transportation.
However as single malt lovers may know, the relationship between the barrels and the matureing spirit is critical. We noted that the small cask size gives up to 60% greater contact with the wood compared to some of the larger sizes used today, thus greatly intensifying the maturation process.
It was decided to re-create some of these Quarter Casks and the flavours they produce. We transferred from still matureing Laphroaig from our larger style barrels into the Quarter Casks. There then followed a further period of maturation in our original Dunnage Warehouse No.1.
For greater authenticity we simply barrier filtered the whisky – the method used in those far off days – and bottled at a higher alcoholic strength.
The result surpurised and delighted us. The addtional oak influence creates a soft sweetness and velvety feel when first tested, then the intense peatiness so unique to Laphroaig comes to bursting through. The finish is very long and aiternates between the sweetness and the peat.
We believe that the original found Johonston brothers would recognise this unique expression and thank us for recreating it. We hope you enjoy drinking Quarter Cask as much as we did making it.
Please note Laphroaig Quarter Cask may go cloudy with the addition of water in the glass. This is perfectly nomal when a whisky is non chill-filterd.
Laphroaig Distillery、イギリス
アードベッグ・スーパー・ノヴァ2010(60.1%、700ml) Ardbeg Super Nova
至上最強のピート香を誇る『スーパー・ノヴァ』が、更にパワーアップ。手作業で選定した樽による熟成、100ppmを超える(140ppm?)フェノール濃度という基本コンセプトはそのままに、2009年度版との主な違いは、より高くなったアルコール度数…昨年は58.9%でのボトリングだったが、今年は60.1%にパワーアップ。
手作業で選定した樽による熟成、100ppmを超えるフェノール濃度という基本コンセプトはそのままに、スーパー・ノヴァが帰ってきた。2009年にリリースされ大変好評を博した「スーパー・ノヴァ」を更に進化させたもの。
2009年度版との主な違いは、より高くなったアルコール度数…58.9%だった。
今年の2010年ボトリングは60.1%に。
2009 – スモーキーで潮っぽい味わいに、チリ・チョコレートの様な甘み。
2010 – チリ・チョコレートに加え、ジューシーなスパイスと非常にナッティーなオークの香り。
色:濃いゴールド。
香り:ピーティーでビッグでパワフル。強力な深いハーブ。最初に深い土のピートオイルと押しつぶされた黒胡椒が入ったダークチョコレート。グラスを回す(スワリングする)とビャクシン、ニワトコ(エルダーフラワー)、アガベ(竜舌蘭)のハーブで貴方の嗅覚は侵される。タールの染みたロープ、クレオソートだらけの楡の木、干し葡萄、オリーブ、ホット・チリペッパー。加水により、スモーキーなコールタール、箱の空いた巻きタバコ、ピートモスとローストしたモルトへの航海に導かれる。バーベキューの煙い炭がピートモスに被さり、カモミールとスギとヒースの花によって抑えられる。塩水の爆風、白胡椒とアスパラガスの燻製は、グーズベリーと西洋スモモを表現して、大気中に逃げていく。
味わい:アードベッグの挑戦は、口の中での塩の爆発し、熱く焼けるよう湧き上がる感覚は、舌の上でパワフルなピートのパンチで爆発する。
白州蒸留所 ヘビリー・ピーテッド2010(48度、700ml)
2009年に発売したヘビリー・ピーテッドとはロットが異なる。
白州を構成する様々な原酒の中から、スモーキーな原酒のみを厳選してヴァッテング。ヘビリーテッド麦芽(ピートを強く焚き染めた麦芽)由来のスモーキーと白州モルトらしいクリーミーさが特長。
白州を構成する様々な原酒の中から、スモーキーなタイプの原酒を厳選してヴァッティング。ヘビリー・ピーテッド麦芽(ピートを強く焚き染めた麦芽)由来のスモーキーさと白州モルトらしいクリーミーさが特長の銘酒。リッチな深い味わい。冷却ろ過なし。
2009年に発売した「白州ヘビリーピーテッド」が、国際的な品評会「ISC 2010」と「IWSC 2010」で金賞を受賞。その受賞を記念して、白州ヘビリーピーテッド2010が数量限定でリリースされた。
色 :明るい黄金色
香り :バニラ、洋梨、燻製、ミルクキャラメル
味わい:スモーキー、ふっくらとした甘み
余韻 :柔らかなスモーキー、心地よく伸びる
白州蒸留所(サントリー)、日本
でした(笑)
ロバストなボディで、ピーティなモルトが好きなのですよ。
なので、これらはヘビーローテーション」。
キルホーマンは、先の2009 Autumn 2nd Edition に続き、一足飛びに4th Editionです。
ラフロイグ、ラガヴーリンは外せませんね。
なんたって、アードベッグと併せて御三家なのですから。
今回も、アードベッグはスーパー・ノヴァにしました。
定番モルトの新参者、オクトモアに対抗するには、これしかない(笑)
また、ジャパニーズは水楢から白木のヘビーピートに変遷。
よくよくにして、ピートが好きなのですね(笑)
そうまで言うなら、摘みは燻製にしなければ(笑)