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スプリングバンク

大好きなスプリングバンクを列挙します。
 
バーンサイド15年(46度、700ml) Burnside
 
バーンサイド15年は、スプリングバンク蒸溜所による復刻版モルトの15年物。その名は、かつてキャンベルタウンに存在したバーンサイド蒸溜所(1825-1924)から採られている。2基の単式蒸留器を擁し、生産量は9万6000ガロン/年であったとか。
 
スプリングバンク蒸溜所を経営するJ.A.ミッチェル社の傘下で、キングスバリー銘柄で知られるボトラー、イーグルサム社から発売された(ボトルキャップにあるシールの刻印から、これがスプリングバンク蒸溜所産であることが伺い知れる)。
 
参考:バーンサイドの名は他に、ウイリアム・グラント&サンズ社がブレンド業者向けに出荷するヴァテッドモルトの呼称としても用いられている。その内容は、グレンフィディック蒸溜所産のシングルモルトにバルヴェニー蒸溜所産のシングルモルトを”ほんのひとさじ”トップドレッシングしたものである。ボトラーがグレンフィディックの名を冠したボトルを発売するのを防ぐため。
 
Eaglesome Ltd、イギリス
 
 
 
ダ・ヴィーレイ1992年(46度、750ml) Da Mhile
 
ダ・ヴィーレイは、オーガニック(有機栽培)麦芽のみを使ったスプリングバンク蒸溜所産、1000本限定のリミテッドバージョン。
 
1992年6月蒸留、1999年9月瓶詰の7年物で、シェリー樽熟成のミレニアム記念品。
 
Da Mhile (pronounced da vee lay) is Gaelic for 2000. As an organic farmer it was my vision to create the finest orgnic single malt Scotch whisky in the world. I wanted it to be specially hand crafted, in time for the most significant New Year's celebrations in a thousand years. It was produced at the revered Springbank distillery  in June 1992 and matured in sherry casks. Only Springbank could meet my exacting criteria to produce the purest malt one could ever hope enjoy. The whisky has been bottled without being chill filterd, a process which removes much of the flavour. There is no caramel added for colour uniformity. Da Mhile is a completely natural product and in the real Uisge Geatha, "The Water of Life"
 
THIS UNIQUE BOTTLES IS NO. 806 OF ONLY 1000 BOTTLED AT THIS STRENGTH
 
Signed on behalf of Da Mhile John Savage-Onstwedder
 
 
土屋守「モルトウィスキー大全」のP216にその樽の写真が掲載されている。
 
John Savage-Onstewdder、イギリス
 
 
 
ロングロウ10年(46度、750ml) Longrow
 
ロングロウは、後述するスプリングバンク蒸溜所のセカンドラベル。ピートのみを使って麦芽を乾燥させることから、スプリングバンクに比べてピーティーでスモーキー。たいへんヘビーな酒で、もっとも通好みのモルトウィスキーとされる。
 
現行ブランドが紹介されたのは1973年だが、その名は元来スプリングバンク蒸溜所の隣に建っていた蒸溜所が使っていた物で、創業は1824年だと言われている。こちらは1896年、後に閉鎖された。以前のロングロウ蒸溜所の敷地は現在スプリングバンク蒸溜所の駐車場になっている。販売されたロングロウの量は実に少量で、ブランドのオーナーから聞いた限りでは、このスタイルのモルトを次ぎに発売するには少なくとも2年は必要との事。水源はクロスヒル湖と所内の泉とある。
 
ロングロウ10年は1999年に日本に登場したモルト愛好家垂涎の的で、バーボン古樽仕上げの逸品中の逸品モルト。淡い琥珀色の色調にも関わらず、重厚で非常に複雑なピート香と、ピーティでオイリー、キャンベルタウン由来のブリニー(塩辛い)味わいが十分に堪能でき、余韻も殊の外長い。ヘビーで強靭なボディのモルトである。
 
J & A Mitchell & Co.Ltd、イギリス
 
 
 
ロングロウ10年・・シェリー・ウッド(46度、700ml) Longrow Sherry Wood
 
ロングロウ10年・シェリーウッドは、同ブランド初のシェリー古樽熟成品。重厚なピート香とシェリー樽由来の甘やかな口当たりが秀逸。余韻も長く、モルト愛好家垂涎の的。
 
J & A Mitchell & Co.Ltd、イギリス
 
 
 
ロングロウ10年・トカイ・ウッド(55.6度、700ml) Longrow Tokaji Wood
 
ロングロウ10年・トカイ・ウッドは、トカイ・ワイン樽で2年間のフィニッシュを施し、カスクストレングスでボトリングしたものである。トカイワインは三大貴腐ワインの1つで、ハンガリーのトカイ(TOKAJI)地方とその周辺で作られる極甘口な高級ワイン。ロングロウのオイリーでスモーキーな気質と高貴なトカイワインの甘さとが相まって、典型的なロングロウと明らかに違った、複雑で上品なキャラクターに仕上がっている。
 
Cask Type: 6Years in Refill / 2 Years in Fresh Tokaji
Distilled: Feburary 1995
Bottled  : August 2005
Outtum   : 1440 Bottles
Contents : 70cl
Strength : 55.6%
 
色調:緑がかった深いブラウン
香り:糖蜜、デメララ糖、クリスマス・プディング、オレンジ、線香、クローブ。たくさんの香りが嗅覚を刺激する。
味 :砂糖の甘さはすぐ消え、バタースコッチに変化。ミントチョコ。
後味:フィニッシュはピートを伴ったスイート&ドライ。
 
J & A Mitchell & Co.Ltd、イギリス
 
 
 
ロングロウCV(46度、700ml) Longrow CV
 
ロングロウは、ピート(泥炭)で乾燥させたピーティーな麦芽(フェノール値50-55ppm)のみを使用して2回蒸溜で造られる、ヘビーなボディのシングルモルト。
 
新定番であるロングロウCVは、CV(履歴書)の名の通り、
 
・色々な熟成年数(6年~14年)、
・カスクタイプ(シェリー、バーボン)
・サイズ(50~500)
 
個性の違う樽をヴァッティングすることで、ロングロウの個性・魅力を最大限に表現している。
 
バニラ、シリアルの甘い香り。若い、フレッシュなモルトらしく溌剌なキャラクターで、刺激的なピート&スモークが時間差で攻撃してくる。ロングロウの10年物と比較してもかなりピーティーだ。
 
J & A Mitchell & Co.Ltd、イギリス
 
 
 
ロングロウ1987年(45度、700ml) Longrow
 
ロングロウ1987年は、1997年にボトリングされたサマローリ社の物。背ラベルに詳細なテイスティング・ノートが記されている。
 
Very complex、artculate and well distinguished vanilla、 phenolic peat、lucky heather in flower、 barley must、 goudron and cheese sharp aromas、amooth and mellow clean palate。 Very rick and pulpy with a long lingering taste。
 
BOTTLE No.216 OF 780
 
サマローリ社はイタリア・ブレンシア市の酒商。オーナーのシルヴァーノ・S・サマローリが、スプリングバンク蒸溜所、ボトラーのケイデンヘッド社、同じくダスティ社と太いパイプを持ちながら、自分の厳しい鑑識眼で選んだモルト・ウィスキーをシェリー樽で16~18年熟成させた物を中心に、芳醇さとコクのバランスの取れたモルトを厳選、サマローリブランドとして世に問うている。
 
Samaroli Srl、イタリア
 
 
 
スプリングバンク・ファウンダーズ・リザーヴ(46度、700ml) Springbank Founders Reserve
 
スプリングバンク・ファウンダーズ・リザーヴは、マレー・マグダヴィッド社の創業者であり、スプリングバンク蒸溜所創業者の子孫(great great grand childrenにあたるゴードン・ライトがプロデュースした意欲作。日本には、2002年冬に登場。
 
ゴードン・ライト氏の記憶の中にある、1960年代のスプリングバンクを再現すべく、平均熟成年数10年、全部で4樽分の、選び抜いたバーボン樽とシェリー樽熟成の樽をブレンド。ファースト・リリースは1800本、裏ラベルには、テイスティング・ノートと彼のサインが記されている。
 
色あい:
 
リッチで、古めかしいゴールド
 
ボディ:
 
ミディアム・ボディ
 
ノーズ:
 
新鮮でさっぱりとしたシトラスの香りが落ち着いた後、深くリッチな蜂蜜やメロンの香りが漂う。バーボンとシェリーカスクのコンビネーションから生まれる甘さと微かなバニラ風味が、複雑で魅力ある香りに仕上げている。
 
口当たり:
 
やわらかくてスムース
 
味わい:
 
全てのクラシックなスプリングバンクと同様に、口の中で温まるにつれて幾つにも重なったフレーバーが、1つずつ解き放たれている。香ばしい潮の風味と甘味の後、深くてやわらかなココナッツ、熟したトロピカルフルーツ、甘いオロロソとアーモンドが続いて現れる。やさしいバックグラウンドのようなピートの風味は、まるでキンタイア半島にかかる霧のよう。
 
フィニッシュ:
 
素晴らしく長い。潮っぽくも繊細なフィニッシュは、全ての素晴らしいスプリングバンク最大の長所の1つである。
 
総評:
 
違った年齢のバーボンとシェリーカスクを非常に注意深く混ぜ合わせたことで、以前のスプリングバンクを見事に再現させている。       
 
Rochdale & Co.,Ltd.、イギリス
 
 
 
スプリングバンク1993年(60.6度、700ml) Springbank
 
クライスデール・ブランドのスプリングバンク蒸溜所、1993年蒸留1999年瓶詰めの6年物。
 
Distilled May 1993、 Bottled May 1999
From Hogshead No. 213、 Bottle No. 202 of 300
 
クライスデール・ブランドは、モルトマスターの称号を持つジョン・ラモンドが特別に選んだ樽からボトリングされたオリジナル・スコッチ・ウィスキー社の製品。熟成5~10年の若い樽が中心で、他のボトラー(瓶詰め業者)と差別化を図っている。低温濾過(氷点下フィルタによる濾過)、加水、着色を一切行わない樽出しのモルト。クライスデールとは、グラスゴー近郊にかつて存在した蒸溜所名である。
 
 
Original Scotch Whisky Co.,Ltd.、イギリス
 
 
 
ヘーゼルバーン 8年(46度、700ml) Hezelburn
 
ヘーゼルバーンは、スプリングバンク蒸溜所で“ピート”を一切炊かずに、3回蒸溜で造られるシングルモルト。
 
ローランドモルトが如く、3回蒸溜されたウィスキーは、熟成が早く進むと言うが、この優しい口当たりは正にそれを証明するかのよう。麦芽由来の甘みに満ちたエレガントなモルトだ。フローラルでブリニーな、休日のランチに最適なモルトである。
 
1997年から生産が開始され10年が経過したが、未だ安定供給がなされず、ボトリングは年1回のみ。
 
Hazelburn is a triple distilled, completely unpeated Single Malt produced at the Springbank Distillery. Like all our other single malts, Hezelburn Single Malt Whisky has not been chill filtered nor has any caramel been added. This may cause a slight haze to develop at low temparatures which should soon return to nomal.
 
Springbank Distillery、イギリス
 
 

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