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ボウモア

大好きな、いや、大好きだったボウモアたち。
 
最近は飲んでないなあ、ボウモア!
 
以前は、こんなに好きだったのに。
 
御三家(アードベッグ、ラフロイグ、ラガヴーリン)は、今でもヘビーローテーションなのに!
 
 
 
ボウモア8年(40度、700ml) Bowmore
 
ボウモア8年は、2002年にイタリア向けにリリースされた熟成の若い、フルーティなシングルモルト。裏ラベルに仕向先の名称が印刷されている。
 
IMPORTATO E DISTRIBUITO DA S.I.L. V.A. Srl. MILANO
 
熟成期間が短いためか、やや化学薬品的な香りが気になるが、8年物にしてはスピリッティさはなく、洋梨の様な甘いやかな香味が心地よい。
 
追記:エントリーモデルとしてボウモア・レジェンドがあったが、それも8年物と言われていた。
 
Morrison Bowmore Distillers Ltd.、イギリス
 
 
 
ボウモア12年(43度、750ml) Bowmore
 
1776年、地元商人デヴィッド・シンプソン創業したアイラ島古参の蒸溜所。ボウモアとはゲール語の”岩礁”が語源。創業以来、改装、拡張を繰り返し、所有者も幾度となく変わったが、1963年にグラスゴーのスタンレー・P・モリソン社の所有となった。蒸溜所は現在モリソン・ボウモア・ディスティラーズの所有。同社は他にハイランド東部のグレンギリー、ローランドのオーヘントッシャンも所有していた。しかし、1994年7月にサントリーが買収、現在は同社の所有となっている。蒸溜所は数年前からサントリーが一部所有しており、長年に渡って商取引を続けて来た。
 
同蒸溜所は、伝統的技法であるモルトの発芽(フロア・モルティング)を自前で行う。発酵槽はオレゴン・パイン(松)製が6基。ポットスチルはストレートヘッド型で、初溜2基、再溜2基の合計4基を所有し、蒸溜加熱方式は蒸気蒸溜方式を採用している。仕込用水はラーガン川の水を利用。アイラ島最大の川で、島の最高峰(標高491m)の麓からピート色の濃い水が流れ出ている。年間の生産量は240万リットルである。
 
熟成には、シェリーとバーボンの空樽(再利用を含む)を巧みに使い分けて、ボウモア・テイストを作り上げている。更に、蒸溜所内にある熟成庫は、海面の下になる場所があり、そこで熟成させたモルト原酒は最高のシングル・モルトに仕上がるとされている。また、蒸溜所内の熟成庫以外にも、島内に熟成庫を持っている。
 
蒸溜所はロッホ・インダール(湾)の岸辺に砦のように建っている。ボウモア蒸溜所は画期的な余熱再生システムでエネルギーコストを削減している。熟成庫の一つをボウモアの町に寄付し、スイミング・プールにした。蒸溜所の余熱はそのスイミング・プールで利用されている。蒸溜所は村の歴史の始まりにヒル・ストリートを下った場所に建てられ、町を経済的に存続させる要となっている。
 
地理的な関係からか、アイラ・モルトのなかでは南のヘビーな酒と、北の軽めのものと中間くらいで、アイラ・モルトの全体像を知るには最適の酒である。華やかでキレがあり、それがスモーキーフレーバーとピート香にマッチしている。
 
Morrison Bowmore Distillers Ltd.、イギリス
 
 
 
ボウモア12年・エニグマ(40度、1000ml) Bowmore Enigma
 
免税店向けにリリースしたオフィシャルボトル。シェリー樽熟成の原酒を使用したコストパフォーマンスの高い一品だ。
 
オレンジがかった褐色の濃い色あい。優しいピート香と甘やかなシェリー樽熟成の香り、スムーズで柔らかい飲み口。喉越しもよく、極めて上質なバランスの取れた味わいが楽しめる。
 
Colour: Deep bronze
 
Nose  : The classic Bowmore smokiness is infused with sweet sherry and hints of heather honey.
 
Palate: Initial sweet sherry flavours are followed by a more robust smokiness with a trace of fresh lemon zest.
          
A beautifully rounded finish, balanced between a slight saltiness and warm sweet peat smoke.
 
Morrison Bowmore Distillers Ltd.、イギリス
 
 
 
ボウモア15年・マリナー(43度、750ml) Bowmore Darkest
 
ボウモア15年マリナーは、免税品店における限定商品であったが、デザインを一新し、一般にも手に入るようにしたニューラインナップ。フルボディで華やかなピート香が楽しめる。ボトルデザインも海を強くイメージしたもので、人気も高い。
 
Morrison Bowmore Distillers Ltd.、イギリス
 
 
 
ボウモア17年(43度、750ml) Bowmore Darkest
 
ボウモア17年は、12年物の円熟をさらに深めた華やかなピート香と甘美なシェリー香がある芳醇なフルボディタイプ。17年の熟成ならではの快い余韻が楽しめる。
 
Morrison Bowmore Distillers Ltd.、イギリス
 
 
 
ボウモア・クラレット(56度、750ml) Bowmore Claret
 
ボウモア・クラレットは、2000年新春にリリースされたボウモア蒸溜所オフィシャルボトル。2000ケース限定リミテッドエディションでカスクストレングス(樽出し強度)。
 
酒名の”クラレット”とは、英国人がフランス、ボルドー産の赤ワインを讃えて付けられた愛称。従来のボウモアモルトに特有の馥郁と広がる香りを持つだけでなく、ボルドーの最高級赤ワインの貯蔵樽を用いた熟成によって、風味がいっそう豊かになっている。濃い茜色の色調、チョコレートやバニラ、フルーツの芳香にピートのスモーク香が渾然一体となって立ち昇る。口に含めば、温かみのあるハニー、ナツメヤシ、フルーツ、オーク、スモーク、白檀、海塩などの風味が浜辺に打ち寄せる波のように去来し続ける。アフターテイストは繊細で優美、円やかさが広がり続け温かく深い余韻が長く残る。
 
熟成に使用した樽は、サン・ジュリアン地区の銘醸ワイン「シャトー・ラグランジュ」の物だという。同シャトーは現在、サントリーの傘下にある。
 
Morrison Bowmore Distillers Ltd.、イギリス
 
 
 
ボウモア・ダーケスト(43度、700ml) Bowmore Darkest
 
ボウモア・ダーケストは、12年以上バーボン樽で貯蔵、その後2年以上シェリー樽に詰めて仕上げの熟成を施した物。
 
ダーケストの名の通り、濃い褐色をしている。しかもNo.1熟成庫から厳選した樽を使用しているため、重厚なシェリー香と、コクのあるフルーティな味わいが特徴となっている。
 
Morrison Bowmore Distillers Ltd.、イギリス
 
 
 
ボウモア・ダスク(50度、700ml) Bowmore Dusk
 
ボウモア・ダスクは2000年、ヴォヤージや1957年と同時発売されたボウモア蒸溜所オフィシャルのニューラインナップ。2000ケース限定(英国国内向けに200ケース)の数量限定品。2001年中期に別ロットのリリースが予定されている。
 
酒名の”ダスク”とは、黄昏時の”夕闇”の意。クラレット(ボルドー産赤ワイン)の熟成に用いた樽で仕上げの熟成を行ったウッド・フィニッシュ(ダブル・マチュワード)物。輝きを伴った深みのあるオレンジの色調。クラレット由来のアロマとボウモアらしいスモーキーさが複雑に絡み合った、ミディアムボディの酒質が楽しめる。識者の評価は、先行発売された「ボウモア・クラレット」よりも高い。
 
仕上げの熟成に使用した樽は、サン・ジュリアン地区の銘醸ワイン「シャトー・ラグランジュ」の物だという。同シャトーは現在、サントリーの傘下にある。
 
Morrison Bowmore Distillers Ltd.、イギリス
 
 
 
ボウモア・ドーン(51.5度、700ml) Bowmore Dawn
 
ボウモア・ドーンは、2000年、第2四半期に発売されたボウモア蒸溜所オフィシャルのニューラインナップ。カスクストレングス(樽出し強度)のリミテッドエディション。
 
酒名の”ドーン”とは、夜明けの”暁”の意。ルビー・ポート樽で仕上げの熟成を行ったウッド・フィニッシュ(ダブル・マチュワード)物。
 
Morrison Bowmore Distillers Ltd.、イギリス
 
 
 
ボウモア・ヴォヤージ(56度、700ml) Bowmore Voyage
 
ボウモア・ヴォヤージは、2000年、ダスクや1957年と同時発売されたボウモア蒸溜所オフィシャルのニューラインナップ。2000ケース限定(英国国内向けに500ケース)のリミテッドエディションで、カスクストレングス(樽出し強度)。
 
酒名の”ヴォヤージ”とは、船や飛行機による”旅”の意。バーボン古樽熟成させた原酒に、ルビーポートの熟成に使用した樽で仕上げの熟成を行ったウッド・フィニッシュ(ダブル・マチュワード)物。光沢を伴った銅褐色の色調、ポートワイン由来の甘やかなアロマ、パワフルでリッチ、フルーティだがボウモアらしいスモーキーな風味は食後酒に最適。ボウモアのこれからを期待させる、フルボディの銘酒。
 
Morrison Bowmore Distillers Ltd.、イギリス
 
 
 
ボウモア25年(43度、700ml) Bowmore
 
ボウモア25年は、21年物と同様に同社オフィシャルの長期熟成品かつ自信作とか。
 
淡い青銅の輝きを持つ非常に深い琥珀色。香りは非常に豊かなボディがありリッチ、僅かに青々とした生け垣の新鮮な香り、フローラルなスモーキーさと焦げたバニラの特徴がある。フレーバーはフルボディ、新鮮でまろやか、中辛口だがリッチ、僅かに芳香を持つ濃厚なピートのスモーキーさと少々オーク由来のタンニンがある。フィニッシュは長く、やわらかい噛み応え、おおむねフローラル、非常に繊細なスモーキーさ、仄かに海藻とビターチョコレートの香りがある、非常に複雑。
 
Morrison Bowmore Distillers Ltd.、イギリス
 
 
 
ボウモア30年(43度、700ml) Bowmore
 
陶器入りのボウモア30年は、同蒸溜所オフィシャルかつ最高級の稀少モルト。
 
ボトルデザインは蒸溜所近くに棲息すると伝えられているドラゴン伝説をイメージしている。
 
淡い琥珀色。クリーンでドライな穀物由来の香りと食欲をそそるスモーキーな芳香、ラベンダー、塩の香り。ライト~ミディアムの非常にスムースなボディ。ソフトで、ヘザーの香味、非常に複雑でスパイシー、群生するラベンダーのよう。後味は驚くほど強烈なリコリス(甘草)とアニスの香味、遅れてウッディ、ルーティ(木根)かつ、スモーキーな香味が続く、非常に特色あるアフターテイストが十二分に堪能出来る。
 
Morrison Bowmore Distillers Ltd.、イギリス
 
 
 
ボウモア10年(64.4度、700ml) Bowmore
 
ボウモア10年は、ブラックアダー・インターナショナル社のリリースする「ナチュラル・ストレングス」シリーズのカスク物。
 
One of 200 bottles from cask number 22529 distlled at Bowmore Distillery
Distilled 21st September 1989 Bottled July 2001 Matured in Oak Cask
 
ブラックアダーは、かつてモルトウィスキー・アソシエーションに勤務し、モルトウィスキーファイルの著者でもあるジョン・レモンドとロビン・タチェックの2人が選んだ単一樽からの製品。樽出し強度のものと、加水した43度のものとがある。氷点下フィルター無使用、無着色で瓶詰している。カレドニアン・コレクションやロウ・カスクといったシリーズもリリースしている。
 
Blackadder International、イギリス
 
 
 
ボウモア10年(42.5度、700ml) Bowmore
 
ボウモア10年は、ケイデンヘッド社オリジナルコレクション、セレクテッドカスクシリーズの一品。深緑に白抜きラベルが流通していた当時の貴重なボトル。かつてのボウモアを彷彿とさせる酒質はアイラモルトのファンのみならず、満足を覚える筈である。
 
Wm.Cadenhead、イギリス
 
 
 
 ボウモア1989年(57.5度、700ml) Bowmore
 
クライスデール・ブランドのボウモア蒸溜所、1989年蒸留1998年瓶詰めの9.5年物。金色の輝きを持つ琥珀色、質感と量感を備えたピート香。非常に豊かなボディ、繊細かつ長いアフターテイストが楽しめる、シングルカスク仕様の樽出しモルト。正に、フルボディ・タイプのアイラ・モルト一典型。熟成年数が10年弱と若いモルトだが、ライト化傾向を示す最近のモルトに比較して、非常にヘヴィでリッチな重量感が楽しめる、かつてのアイラ・モルトを彷彿とさせる逸品だ。
 
Distilled May 1989、 Bottled November 1998
From Cask No. 4625、 Bottle No. 218 of 270
 
クライスデール・ブランドは、モルトマスターの称号を持つジョン・ラモンド氏が特別に選んだ樽からボトリングされたオリジナル・スコッチ・ウィスキー社の製品。熟成5~10年の若い樽が中心で、他のボトラー(瓶詰め業者)と差別化を図っている。低温濾過(氷点下フィルタによる濾過)、加水、着色を一切行わない樽出しのモルト。クライスデールとは、グラスゴー近郊にかつて存在した蒸溜所名である。
 
Original Scotch Whisky Co.,Ltd.、イギリス
 
 
 
ボウモア1989年(55.8度、200ml) Bowmore
 
ウィスク・イー社「シングル・カスク・コレクション」シリーズ中の17番目の品。200ml入りは、ブレンダーが使用するサンプルボトルに詰められている。
 
CASK TYPE             :HOGSHEAD
YEARS IN CASK         :11 YEARS
DISTILLERY CASK NUMBER:NO.4319
ALCOHOL STRENGTH      :55.8%
DATE BOTTLED          :SEP.2000
 
■シングル・カスク・コレクション
 
アイル・オブ・アラン蒸溜所の日本総代理店ウィスク・イー社とウィスキー評論家土屋守氏が共同で開発したシリーズ。土屋氏が樽を厳選し、同社がスコットランドで瓶詰め。低温濾過、加水を一切行わない樽出しで、単一樽から直接瓶詰めした限定品。年3回程度のボトリング。
 
Whisk-e、日本
 

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