90年代ボウモアが主役感を帯びてきたように感じます。
ボウモア BOWMORE 1996-2018 22yo HUNTER LAING Old Malt Cask for JIS #HL15108 50.5%
one of 237 bottles, REFILL HOGSHEAD
フルーティでアロマティックな香り立ち、みずみずしいパイナップルやキウイ、淡く潮風を含んだ強めのスモーク、藁で燻した魚介のニュアンス、奥に麦芽のニュアンス。
飲むと香りより露骨なトロピカルフルーツ、パッションフルーツやグァバ、グレープフルーツ、淡いヨードと強めのスモークの主張もあり、少しオイリーでフルーティな余韻は長い。
【Very Good】
もう4月になってしまいましたが、今年最初に選んだボトルはこれでした。
最近はトロピカルだけどなんだかなぁ・・・、と思うものを飲む機会が多く、年末に久し振りに開けた60年代ボウモアは枯れ感が目立っており、みずみずしいフルーツを堪能できるボウモアを飲みたくなったのでした。
しばらくこの味から離れていたためか、突き抜けたと言ってもいいほどみずみずしいトロピカルフルーツの主張を感じ、紙っぽさや青臭さなどの苦手な要素は皆無でした。
これだよこれと、ひとりで呟いてしまいました。
とはいえ数年前までなら恐らく、よく知っており頻繁に出会っていた味ですから、まったく同じテイスティングノートでもGood/Very Goodにしていたと思います。感動がレーティングには大きく影響しますから、こういうボトルの評価には香味だけでなく市場における希少性というのも影響してくるものだなぁとしみじみ感じたのでした。
コロナ渦のため家のストックを開けて飲むことが増えましたが、蔵出しの60年代ボトルに私の感覚というか嗜好だとかなり高確率で抜け感やヒネ感などの劣化要素を感じるようになり、当然現存するボトルの数も減っています。私を含めた愛好家にとってトロピカルなボウモアの主役は60年代から90年代前半~中ばくらいのボトルにシフトしているのではないかと思います。
とはいえ、この辺もすでに市場では私が飲み始めた頃の60年代ボウモアより高額なんですよね。持っているものを大切に飲みたいと思います。
#ボウモア (BOWMORE)