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ニューリリース:ボウモア 1998-2016 17年 オフィシャル “スティルマンズセレクション” 53.1%

ラグランジュの樽でしょうか、面白い樽感です。

 

ボウモア BOWMORE 1998-2016 17yo OB DISTILLERY EXCLUSIVE "STILLMEN'S SELECTION" 53.1%
one of 1500 bottles, BORDEAUX WINE BARRIQUES

香りは甘い、プラムやベリーのジャム、ビターチョコレート、ブドウの皮、少し磯っぽい、強いピート。
飲むと柔らかな口当たりから甘やかに広がる、プラムジャムや皮付きの濃縮ブドウ果汁、それらの濃い甘味、少し青草のエグ味、レザー、土っぽさもあるピート。

【Good/Very Good, Interesting】

今年ボウモア蒸留所限定でリリースされた、スティルマンズセレクションの1998、17年熟成です。

ボルドーワインバリックという、あまり見たことのない樽で熟成されており、フィニッシュ表記はないので最初からこの樽なのでしょうか。
そういえば、数年前に同じくサントリーさんの所有するオーヘントッシャンに行ったときに、同じくサントリー所有のシャトーラグランジュの樽がたくさん熟成に使われているのを見ました。
そして輿水さんが最後に自ら選んで配ったボトルも確か赤ワイン樽の白州でした。ボウモアでは経験が無いような気もしますが、これも同様のスペックの樽かもしれません。

ジューシーなブドウ果汁のようなフルーティさのあるシェリーカスクはありますが、当然ながらそれよりもさらにブドウのニュアンスを強めたようなイメージで、特にブドウの皮のようなニュアンスもあってビターに味わいを深めていました。
度数よりも柔らかなテクスチャーでよく熟れているようでした。代わりにボウモアらしいパッションフルーツのニュアンスがマスクされて奥まっているようにも思いましたが、飲むタイミングによっては両方のフルーツ感を堪能できるかもしれないとも思える香味でした。

ちなみに、同時期に蒸留所で売られていたハンドフィルドは2006ヴィンテージでやはりワインバリック熟成でした。
そちらはやや私が苦手で過敏に拾ってしまう紙っぽいニュアンスとエグ味があったのですが、やはり似たようなフルーツ感があって興味深い香味でした。

これからワインバリックの原酒を使ったリリースが増えてきそうな雰囲気ですね。
個性があってヴァッティングに使っても面白そうな香味なので、そういうものもに期待します。

 

#ボウモア (BOWMORE)

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