貴重な60年代ギリー,ちょっと飲み疲れしましたがさすがに外さない美味しさでした。
グレンギリー GLENGARIOCH 1968 29yo OB #13 56.5%
香りはやや高貴なシェリー、プルーン、濃いベリージャム、強くブーケガルニのハーブ、ビターチョコレートがけのドライオレンジ、甘やかなカラメルソース、樹液、リッチ、飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、甘酸っぱいベリージャム、アメリカンコーヒー、強めのミント、ベリーとカラメルソースの甘味は強めだがウッディネスも強め、ほどよいハーブとコーヒーの渋味が味を引き締める、良いシェリーの余韻は長くはない。
【Very Good】
オフィシャルのグレンギリー1968,29年熟成のシングルカスクです。
記載はありませんがシェリーカスクのようで,やや高貴なニュアンスも伴ったシェリー感が強く主張してきます。ジャムやドライフルーツの濃いフルーツ感があり,強くブーケガルニのようなハーブのニュアンスがあり,樽由来と思われる要素がとても多彩でリッチな香りでした。
飲んでみると香りから想像したような多彩なフルーツ感やハーブ,ミントなどの強い主張があり,甘味と同時に濃いウッディネスと渋味も感じられました。また,意外にピートは感じませんでした。
非常に多彩でリッチで複雑なモルトで,素晴らしい美味しさなのですが,やや強めの渋味も含めて樽に支配されている部分が大きいタイプでもありました。
昔のシェリーカスクの個性を感じるのにとても良いボトルで,周囲の評判も非常に良かったボトルなのですが,最近の自分の好みは飲み疲れしないタイプに寄っている気がします。
またこのボトル,渋味やウッディネスが和らぎそうな気がしたので本当は終了前にもう一度飲みたかったのですが,タッチの差で飲み損ねてしまいました。残念。。。
#グレンギリー (GLENGARIOCH)