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響12年

前回の続きです♪

正解は、

『ブレないこと』

でした。

この輿水さんの一言を聞いた時、シガーのサーヴィスは私の役割ではない、キッパリ止めてしまおう、と決心したわけです。

当時、20数万円の予算は全てウィスキーの仕入れに転じ^^v

しかも2008年7月大阪・東心斎橋へ引越し後は、店内全面禁煙とさせて頂きました^^w

・・・輿水さんには、奈良支部の当時から、セミナー、オーナーズ・カスク試飲会、その他いろいろな形でご協力頂き、大変感謝しております。今回も、スコ文研代表の土屋さんより先に「響12年」を試飲させて頂く(笑)という貴重な体験をさせてもらい、誠に有難うございました。(土屋さんは今日、山崎へ飲みに来られるそうです)

今後もますます一層のご活躍を心からお祈りいたします!

セミナー終了後、有料試飲カウンターへ戻って、山崎25年1984をお代わり(笑)、さらに、白州25年を試飲。参加者の皆さんともっと話したかったのですが、お先に失礼させてもらました^^;;

セミナー内容の続きは、続きを読む↓

・・・香味のコンセプトについては「熟成感」を念頭に置いて開発したそうです。詳細については以下のようなお話がありました。

サントリー社ではこれまで例のない、海外、主にヨーロッパ向けに、ストレートで飲んで美味しいブレンデッドを作る、ということでした。日本向けは、(アルコール耐性や)夏の暑さのために、ストレートや少量の加水で飲んでもらうことは想定していなかった、とのこと。

そして、日本のウィスキーの特徴を出して、スコッチと差別化すること。

全ての原酒タイプを投入し、バランスを図りながら、しかも若手の育成のためのレシピ開発をしたのだそうです。それぞれの香味がどの原酒に由来するのか?を考えさせることもできるというわけです。

試飲は、響12年、シーバス・リーガル12年、ジョニー・ウォーカー12年の3種の飲み比べ。それぞれの特徴がよく分かりました。

輿水さんに最初に感想を求められびっくりしましたが^^;;

私の感想は、12年ものとは思えないような、例えば18~25年くらいの長熟の原酒が多用されているような、熟成感とリッチなフレーバー、複雑さでした。70年代前半蒸留、30年超えの原酒や、去年話題になった、梅酒樽山崎も使用されているそうで、どちらも試飲させて頂きました。

70年代の原酒は、香りはともかく飲むと、アタックが強く、ウッディでビター、というか苦すぎて単独では飲みにくい。梅酒樽ウィスキーは私が店に入れた初期ロットとは違うもので、青梅のような爽やかな酸味が特徴で、ストレートや少量の加水で美味しく飲めるタイプでした。

輿水さんによると、単独や大量には使えない持て余すような原酒や、酸味という他に無い際立った特長を持つ原酒でも、少量使えば、全体に良く影響を発揮し、バランスすることがある、とのこと。

また、興味深いのは、ヴァッティング後に、竹炭ろ過していること。雑成分を吸着させるのが目的ではなく、軽く、磨きをかける程度であり、活性炭ではないので、反応が起こっているのだそうです。ろ過前とろ過後の原酒を飲み比べたい、という参加者の声もあがりました(笑)

ブレンデッドはモルトだけではなく、響12年では50%以上を占めるグレーンも重要な構成要素。ここでは94年蒸留のコーン・ウィスキーを試飲させてもらいました。コーンを原料に、ポットスチルで蒸留したウィスキーだそうです。私も初めて飲ませてもらいましたが、どのようなグレーンでも、どのようなアメリカンでもない独特の甘い香味で、驚きました。

12人の酔えるウィスキーおたく↓
さすがQ&Aセッションではさかんに質問や感想が語られていました。

・・・セミナー終了後、輿水さんからボトルにサインをもらう参加者の皆さん↓

参加者の皆さん、有難うございました。また皆さんとお会いする機会を楽しみにしています。

最後になりましたが、輿水さんと、サントリー社に心からお礼申し上げます。

※ヨーロッパ市場向けに先行販売された「響12年」は個人輸入する予定ですが、聞くところによると北米など世界中から引き合いがあり、限定数量のため、もしかすると買えないかもしれませんので、期待しないでいてください。

日本国内向けには、早くて半年後の秋頃、遅くとも1年後の来春でには発売になるそうです。(輿水さんは、営業・マーケティング部門に、1年間は売るな、とアドバイスしているそうですが笑)

本日のウィスキー&グラス・ワイン

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#スコッチ文化研究所 大阪南支部

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