「うまく空けられるかな」
「これはちょっとヤバイかも,折れるかも・・・・・・」
参加者みんなが息をのんで見守る中,マスターが慎重にコルクを開けます.
瓶詰が1972年ですから,今から36年前のこと.このくらいの古いのになると大抵コルクって折れたりしますよね.
恐らくこれも折れるんだろうと思っていましたが,以外にも上手に開栓出来て,思わず参加者一同で拍手♪
流石,マスターお見事です.
日曜日のこと,Aberlour 1964 の試飲会に参加させて頂きました.1964年というと私が産まれる以前ですね.
そして,先ほどもかいたとおり72年の瓶詰で8年モノです.
試飲会参加者の詳しい方や,マスターに話を伺ったところ,このボトル同様の角瓶形状の Aberlour の8年モノは蒸溜年標記の無いモノも含めて数種類が出回ってるらしいのですが,この1964年標記のボトルがそれらの中でも一番イイという評判なんだとか.そんな話を聞いただけで,期待してしまいます.
グラスに注いで頂き,香りを確かめただけで,「コレはうまい!」と確信できる香りがありました.moruco の表現を借りれば,少しほこりっぽい感じって香りなのですが,その香りのモノってコレまで飲んだ経験ではお気に入りの味である確率が極めて高いのです.
飲んでみると,まさにばっちり♪ 長期間ボトルに入ってた酒ですから,最初は開いてないのではないかと懸念しましたが,案外そうでもない感じでした.オールドボトル特有の香りはもちろん出てますが,未熟構成分が無くしっかりと熟成を感じます.それは,8年熟成とは思えない位です.
マスターの計らいで,現行のアベラワー10年と飲み比べ.普段はそんなに悪くないと思ってる10年が,未熟に思います.ホントに穀物臭がいつも以上に出てるように思えてしまいます.
で,結局は Aberlour 1970 21 y.o. をオーダー.コレなら飲み比べになりますね.この1970の方は,このマスターの思い入れが大きい一本とのこと.
流石に70の方は長熟だけあって,香りもボディもしっかりしてます.ただ,飲み比べてみると双方に共通のニュアンスがあって,同じ蒸溜所の酒なんだなぁってところでしょうか.余韻なんかは1964の方が私の好みですね.
1964、1970共に,すぐに飲んでしまうとなんだかもったいない感じだし,長時間おいておくともっと香りが立ってくるのではという期待もあって,他の酒を飲んだり食事を楽しんだりしながら,数時間かけてゆっくりと楽しみませてもらいました.
こういうおいしいウィスキーをゆっくりと楽しむ時間ってイイモンですね♪
マスターお世話になりました.次回も是非♪
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