【速】ロングモーン Longmorn 37yo 1972/2010 (51.3%, The Whisky
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【ファースト】:少し赤みを帯びた琥珀 アルコール感しっかり 赤みを帯びた桃(+) 種なしブドウ(+) 華やか クッキー ラムレーズン(++) イチジク
【ミドル】:ボディは広がる印象 水分をすいとるようなボディ 種なしブドウ 葡萄の皮 イチジク 砂糖の甘味は粒感がある 舌上バニラコーティング (下顎ロックしない。。。やはり煙感はないか。。。)
【フィニッシュ】:返り優先 上あごから口腔全体を刺激する印象 赤みを帯びた桃 葡萄の皮 リンゴの酸味 バニラコーティング フレーバーの奥にレザー感(動物的脂肪酸) 甘草
ウイスキーエージェンシー「パーフェクトドラム」の1972ロングモーン。スリーリバースさんの「ライフ」ボトリングとのシェア。
昨年から日本市場ではJISさんのG&Mケルティックラベル、リザーブラベルが続々とリリースされ、ドリンカーはさながら「ロングモーン鑑定家」にまで成長している昨近ですが、本ボトルは1972年と歴代の名ボトルが生み出されたとても興味深い蒸溜年。。。
全体的に華やかで、赤みを帯びた果実感、リフィルらしい程よい渋みを感じます。
その華やかさをたどって要因を考えてみると、1960年代のボトリングにはわずかながらあった煙感が本ボトルからは感じ取れません。
なるほど。。。そのせいか全体的にロングモーン持ち前のフレーバーが上空へ解き放たれたような印象で、下顎ロックがありません。ここに昨年リリースの60年代シングルカスクボトリングとの違いを感じる方は少なくないでしょう。(アメリカンチェリー的からより透明感のある赤い桃のような印象へ)
1970年にディスティラリーカンパニーの合併統合に伴って、ロングモーン蒸溜所は自身のモルティングを終了。
1972年にはそれまで4基あったスティルを6基に、1974年には更に8基へと増加させます。
1960年代のボディの厚み、ピート感による下支えや枯れた印象もたまらなく良いのですが、ライトというのとまた違う、重さを保ちつつ華やかなバランスのロングモーンをこのボトルで体感することが出来ます。これは素晴らしいです。
。。。。1972蒸溜のロングモーン版「ベリー樽」は存在するのか? モルトマニアックスの興味は尽きることがありません。。。
#ロングモーン