シェリー・カスクという言葉は、ウスケバファンの方々はよくご存知のフレーズだと思いますが、そのシェリー自体を飲まれた事のある方の少ないのではないのでしょうか?
飲んだことが無ければシェリーのこともよく知らない方も多いと思いましたので、少しウィスキーと関係の深いシェリーのことを書き綴ってみたいと思います。
原産地呼称統制法=D.O
シェリー=JEREZ-XERES-SHERRY・サンルーカル・バラメダ=マンサニージャ
シェリーワインとは、スペインのアンダルシア地方にあるヘレス・デ・ラフロンテラ、サンルーカル・デ・バラメダ、エル・プエルト・デ・サンタ・マリアという3つの街で結ばれる三角地帯で造られている酒精強化ワイン。
熟成方法:ソレラシステムと呼ばれる古い樽から1/3だけ出荷し若い樽から継ぎ足す「鰻のタレ方式」という独特の熟成方法
ワインのタイプ:フィノ・マンサニージャ・アモンティリャード・オロロソ・モスカテル・ペドロヒメネス(ブレンドシェリーは省略)
フィノ・マンサニージャは、発酵終了後にブランデーを添加しアルコール度数15度にし、産膜酵母をワインの表面を被わせて酸化を防止しながら熟成をさせる。この産膜酵母(フロール)からフィノ・マンサニージャ独特の香りを持つワインにつけます。
アモンティリャードは、上記のフィノ・マンサニージャタイプのワインに被っていた産膜酵母が自然に消滅、もしくはブランデーを添加してアルコール度数を約17度位にして人為的になくし、酸化熟成をさせたもの。
オロロソは、発酵終了後にタイプ分けをされた、ボディがあり骨格がしっかりとしたワインの物をアルコール度数17度まで上げて酸化をさせながら熟成をさせたもの。
モスカテル・ペドロヒメネスは、その名前の葡萄品種で、その品種ごとソレオと呼ばれるゴザの上でぶどうを天日干しにし糖度を上げた物を発酵させて作られた甘口のシェリー。
パロ・コルタドは今度説明いたします。
思いっきり簡単な説明ですが、これがシェリーワインの概要です。
今度ジックリとタイプごとに突き詰めたご説明をします。ご興味のある方はお店でジックリ語らせて頂きます(笑)
たまにはウィスキーの揺り籠の母なるお酒も飲んでみてください。
#シェリーワインの旨さ