山崎白秋さんからいただいたテイスティングノートを掲載します。
モルトの会、テイスティングノート
2009.9.27 スタンドバーにて
今月のお題は、「ダルモア」である。
マイナーな蒸留所というわけではないが、なかなか登場する機会が少ない蒸留所だ。軽いシェリーの個性、柑橘系フルーツ香、ドライ、軽いピート。そんなハウススタイルと感じていたが、当たらずとも遠からず、まあ想定の範囲内ではあったが、蒸留所を特定するまでにはいたらなかった。
さて、そんなモルト5本を紹介しよう。
*** [No.1] ダグラスレイン オールドモルトカスク ダルモア ラムフィニッシュ one/306 1976-2009 32年 50% ***
(香り) ップノートはエステリー、甘い香りも立っている。熟成由来の有機溶剤の香り。酸味も心地よい。やや麦芽風味も。
(味) 深みのある含み香が素晴らしい。良い意味で古さを感じる味わいだ。ドライだが味の数はたいへん多い、次々現れる味に飽きることは無い。軽いピートを感じる。
飲み進めていくうちに、ほんとに旨いと思えてくる素晴らしいモルトだ。
*** [No.2] ダンカンテイラー ピアレス ダルモア シェリー 276/662 cask no.7325 1990-2007 17年 55.5% ***
(香り) やや単調な香り。奥にはピートらしき香りが。アルコール感が強く、香りの数が少ない。
(味) 若く硬い味わい。柑橘系のフルーツが広がる。フィニッシュは短い。
*** [No.3] エーカーダイグ オールドモルトカスク ダルモア 1992-2004 57.7% ***
(香り) 単調な香り。アルコール感が強くドライ。ややひねた香りも感じられる。
(味) まずひろがるのはアルコール感だ、しだいに香ばしい含み香が立ってくる。
*** [No.4] ブラッカダー ダルモア one/348 1976-2005 28年 58% ***
(香り) エステリーな香りがひろがる、十分に熟成された香りだ。ウッディな香りも素晴らしく、深い深い香りである。香りだけで堪能できる種類のモルトだ。
(味) 味は意外にドライである。ウッディな味わいが広がるが、テイスティングメモのコメントはけっして多くない。
*** [No.5] アデルフィー ダルモア one/590 cask no.7327 2007 17年 59.7% ***
(香り) エステリーな香りが素晴らしい。深く甘い香りが立ちこめる。軽いピートの香りが感じられる。カラメルを思わせるこってりとした香りも。最後にフルーツ香が現れる奇特なパターンだ。
(味) たいへん香ばしい。やや湿気た味わいを感じる時もあるが、基本的にはフルーティー。やや若さを感じる。味は濃いがアルコール感も強い。
化粧品香を感じる時もあるがごく軽いものだ。注意深くすれば軽いピートを感じる。
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#Tasting Note