いつもテイスティングノートを書いていただける山崎白秋さんは、5杯が出揃うまでノージングだけして、それから味を確かめます。ぎっしりメモが書き込まれたテイスティングシートと一緒にグラスの写真を撮らせてもらいました。
うまく色が出ませんでしたが、3杯目(一番左)はウイスキーとは思われない鮮やかな赤で、それ以外はゴールド系の色でした。トロピカルフルーツの香りがさっと開いた一杯目は時間が経つと濁ってしまいましたが、香りはなかなか消えませんでした。2杯目もやはり蜂蜜のような甘い香りですが、どちらも味は以外にビターで、軽くピートも感じました。
3杯目はさすがにウッディでしたが、味はびっくりするぐらいドライ。シェリーものにありがちなゴムや硫黄の香りはなく、非常に個性的でした。4杯目、5杯目はどちらも素晴らしく美味しく、「うわ~、うめぇ~」みたいなことしか言えない自分がちょっと情けない… 3番以外はどれも非常にバランスが良いモルトばかりで、甘い香りとややビターかつドライな味わいが共通していました。
今回はStand Barのマスターも、全く試飲しておらず、すべてその場で封を切ったとのこと。順番はアルコール度数が低いものからということを知らされていましたが、ここで5本の熟成年数を合計すると174年!(新記録です。これまではファークラスの171年)ということが明かされて、一同びっくり。いつものように単一蒸留所の5本であることも明らかになって、皆の推理が始まりました。
#Connoisseurs Club