こんにちは。
さっきからでかい雷の音がゴロゴロ鳴っているのに、少しビビッている酒井です。
さてさて本日は先月行ってきました、小木森谷(おごもりだに)の沢登りの様子です。
こちらの谷は三重と奈良の境にあり、一度尾鷲まで出ないといけない。
なので大阪から結構時間がかかるのであります(5時間くらいかな)。
でっかくてかっこいい小木森滝を擁することで有名♪
車中は、100mはあるという有名な小木森滝の勇姿を目の当たりに出来る高揚感であっという間に現着。
いつものプチ宴会の後、テントで就寝…。
翌朝、林道を上がり入渓地点へ。
おおぅ!!林道から小木森滝の豪快な姿が!!かっこええ~~!!
遠くからでもそのスケールのでかさと迫力がビシビシ伝わります。
支度してほな出発。
天気も良く気持ちがいい。
小滝を越え、高度を上げる。
4m2段滝。右岸から滝身へ取り付き、最後の一踏ん張りは水流の中に足をかけシャワークライム。
ここ。時間がかかった8m滝。
淵の手前の左岸岩壁にハーケン、カムをセットしアブミで順にあがっていく。
2人が登り、先に全員のザックを荷揚げした…その時。
上からブンッ…!と音がして何か物体が落ちてきた!!
人か!!??…
…ザックだ…。よかった…。
幸い、すぐに取りにいける場所で止まってくれたザックは、幸い中の不幸かT氏のものであった。
道具フェチなT氏は今日に限ってニューマシンやカメラをザック内に満載してた!
…固唾を飲んでザックの中を確認。
カメラ…割れている…。
一度もまだ使っていないガーミンの最新GPS“オレゴン”…。電源は入るが操作できない…。
小木森滝の撮影…。
…この為にT氏はこの谷に来たようなものらしい。
それが出来ない…と壊れたデジタル一眼レフカメラを抱えて氏は相当落ち込んでいた(トータル被害額は数十万だとか。ひえぇぇ…)。
そりゃ誰だって凹むわな…。
気を取り直してさらに登る。
引っ張れ引っ張れ~。
滝にかかった倒木をハンマーを打ちつけながら登る。滑る滑る…。
やっと小木森滝の下部が見えてきた!
遠くからでも一目でわかるスケールのでかさ!轟音!
これまだ一部。下段の滝直下。
回り込んで、下段右岸から。
この小木森滝下段だけでも20mはありそうで、迫力満点♪眼下に広がる山々も綺麗♪
下段滝右岸ルンゼから回り込み岩溝をつたい、小木森滝下へ到着!!
水飛沫が凄い!天然シャワーや!てか寒いよ~!
ここでラーメンタイム♪
なんとか小木森滝の全貌を撮影しようとするも、でか過ぎてカメラに収まらへんです。
パノラマモードはつなぎ目が非常にシビアで難しいし、水飛沫は全部真っ白に飛んでしまってるしで、コンパクトデジカメの限界を思い知らされる…。
名瀑を前に記念撮影♪
右から2番目の、全身タイツのモジモジ君みたいなヤツが私。
なんとか撮ろうとするもやっぱりでか過ぎて収まらない。
で、諦めて高巻き開始。
ここは左岸巻き。踏み跡あり、テープありで、案外楽に落ち口へ抜けることが出来ました。
小木森滝落ち口手前から。向こうに微かに海が見える!写真でわかるかな?
で、今日一の絶景!!!
小木森滝の落ち口から眺める山々と尾鷲湾。
私の一つの目標であった、“谷中から海を見る!”というのが叶った日であります♪
あまりの嬉しさに一人テンションが上がり、ザイルで確保して滝の落ち口へ。落ちたらシャレならんもんな。
気持ち良さと恐怖感とがごちゃまぜになる、限られた人しか知らない場所。
写真では分かりづらいですが山々の切れ間に海が見えます。
え~気持ちや~♪
幸せや~♪
ここで昼飯食いたかったな~♪
恐る恐る落ち口から手を伸ばし下を撮影。
下に僅かにラーメンを食べた場所が見える。
…今日の目的はここまで、ここで溯行を打ち切ります。
高巻きしてきた踏み跡に戻り少し進むと、さらに明瞭な踏み跡(山道?)が。
そこを右に辿ると極簡単に狸谷堰堤下へ出れました。
<後日談>
後日集会でT氏にお会いし、修理に出していたらしいGPSとカメラの様子を伺うと。
「全部保険でいけたで!!カメラは新機能が付いてパワーアップして帰ってきたし、GPSも元通り!!嬉しなってまた新しいオモチャ(山道具)買うてもうたわ~!はは~」
と嬉しそうにしていた。よかった♪