ダルモア・スペシャル・カスク・フィニッシュ1973年 (30年)（42度、700ml） Dalmore Special Cask Finish
ダルモア・スペシャル・カスク・フィニッシュ1973年は、同年蒸溜の原酒を、ゴンザレス・ビアス社の造る、２５年の熟成を経た甘口オロロソ「マツサレム」の樽で後熟させた３０年物。
Discrernig lovers of fine malt whisky demand and deserve the best. So we naturally turned to the World's premier producer of Matusalem Sherry for the specially selected casks that have given such a distinctive finishing touch to this limited edition of The Dalmore 30 years old.
Our pursuit of excellence inevitably led us to legendary Bodegas of Jerez and unique collaboration with the best in business, \\Careful nurturing in casks of American and the Spanish oak has produced a truly majestic whisky which will intrigue and delight, combining the classic nobility of The Dalmore with nuances of exotic fruit and spice. The fragrance is sublime, the flavour tantalising on the tongue to reward the aficionado with a lingering aftertaste of unforgottable warmth and woody complexity.
Date of Distillation 22-3-73 Strength 42% vol Bottle No. 2437
□ゴンザレス・ビアス（Gonzalez Byass）
フィノ・シェリーの代名詞的存在、ティオ・ペペのメーカーとして有名。
1835年、マヌエル・マリア・ゴンザレス・アンヘルが叔父のホセ・アンヘル・デ・ラ・ペーニャの助言を受けて創設した。この人物がティオ（叔父）・ペペ（ホセ）。ペペ叔父さんは、当時は地元でしか飲まれていなかった辛口でフレッシュなフィノ・タイプが好きで、自分用に特別に熟成していた。やがてその樽には「ティオ・ペペ」と書かれるようになった。それを1844年、イギリスに輸出したところたいへんな評判を得た。そして１９世紀半ば、ロンドンのエージェント、ロバート・バイアス（スペイン語ではビアスと発音）が経営に加わり、ゴンザレス・ビアスは「ティオ・ペペ」を世界のベストセラーに育てていった。のちにビアスは撤退したが、社名には残してある。
ゴンザレス・ビアスはさまざまなボデガを持っている。まずキリスト教の大聖堂とアラブの城塞アルカサルに隣接する本社の敷地内に、1960年代前半につくられた「グラン・ボデガ・デ・ティオ・ペペ」がある。三階建てのボデガで、各階一万樽の「ティオ・ペペ」を熟成している。ボデガの屋根にはティオ・ペペの風見が立ち、敷地を囲む豊かな緑の上から顔を覗かせている。同じ敷地内には、「ラ・コンチャ（貝殻）」と呼ばれるオープンエアのボデガもある。パリのエッフェル塔の設計者エッフェルのデザインで、すべて輸出国相手の国旗が入った樽で周囲が飾られている。またもっとも古いボデガ「ロス・アポストレス（十二使徒）」には三百年以上も前につくられた桜材の樽が十六個ある。これは１９世紀半ばにメディナセリ侯爵（デューク）から買ったもので、そのシェリーが現在のアモンティリャード「デル・デューク」のソレラのもとになっている。同じボデガにはキリストと呼ばれる三十三（キリストが没した年齢）樽分のシェリーが入る巨大な樽と、十二樽分入る十二使徒の樽が並んでいる。
敷地外にも、サンルーカルに向かう街道沿いに「ラス・コパス（グラス）」というたくさんのグラスを立て並べたような屋根の下に最新設備を備えたボデガを建設した。そしてサンルーカルにも、マンサニーリャ「エル・ロシオ」を熟成するボデガがある。これは毎年行われる聖母マリアの聖地巡礼の旅にちなんだ名前だ。
Dalmore Distilley、イギリス