新顔3種をテイスティングして、シングルモルトウイスキーの可能性が更に開けた所感を胸に…此処に、希望に満ちた習作に賛辞を贈り栄誉を讃える事とする!
2010年11月21日06:53
1つは、スプリングバンクのオーナーがキャンベルタウンに開設したグレンガイル蒸留所のキルケランにエールを、
2つは、イングランドに開設した、ラフロイグ蒸留所、エドラダワー蒸留所で辣腕を奮ったイアン・ヘンダーソンの造るセント・ジョージズにエールを、
3つは、アイラに新風を吹かせたシングルモルトウイスキー及びプレステージラムのアンバサダーたるジム・マキューワンの率いるブルイックラディ蒸留所のオクトモアにエールを、
各々に、ウイスキー愛好家の熱い心を満たす贈り物を届けてくれて有り難う
惜しみ無い拍手を贈り、心からの賛同の意を表明したい
キルケラン・ワークス・イン・プログレス6年
KILKERRAN, Work in Progress 2nd release
46% 700ml
キルケランは、キャンベルタウン第3の蒸溜所として2004年にオープンした、ミッチェルズ・グレンガイル蒸溜所のシングルモルトウイスキー。
グレンガイル蒸溜所は、1925年に閉鎖されたオリジナルと同じ敷地に立てられており、キャンベルタウンに新しい蒸溜所が建設されたのは実に125年ぶり。
キルケランは、スプリングバンクでフロアモルティングされた麦芽と、スプリングバンクと同じクロスヒル湖の水を使用し、2回蒸溜で造られる。
キルケラン Work in Progressは、まだ発展途上のため、あえて「進行中、未完成品」と名前を付けている。
創業年である希少な2004年ヴィンテージを使用した6年物で、5年物とはラベルとカートンの色が異なる。
好感の持てるシトラス、バニラの爽やかでライトな香りで始まり、洋ナシ、綿あめ、オーク、微かなピートが出てくる。
バニラと塩のアタックの後にクリーミーさ、オイリーさが舌を包み込み、トフィーやバタースコッチに変化する。
余韻は長くは無いが、ピリッとした塩とスモークが心地良く残る。
香り:ライトで芳しい。レモン、洋ナシ、シトラス、粉末の炭酸ジュースの素、土
味:バニラ、塩、クリーミーなトフィー、バタースコッチ、オイル、優しいスモーク。
セント・ジョージズ・チャプター9
St. George’s Chapter 9
46% 700ml
St Georges Whisky Distillery Information
Founded in 2005 by James and Andrew Nelstop
Location England region Roudham near Thetford
Water Source Breckland aquifer
St Georges Whisky Distillery Equipment
Locally Produced Barley
Copper topped Stainless steel Mash Tun
3 Stainless steel washbacks
2 pot stills layout
Matured in American oak bourbon casks on site
Plans to use other sherry and wine casks
Master Distiller Iain Henderson of Laphroaig …
Representing England's first peated single malt whisky, The English Whisky Company's Chapter 9 was matured in a first fill ex-bourbon barrel for three years and one month (May 2007 – June 2010). Bottled at 46% ABV and produced without coloring or chill-filtering it's 40 a bottle in the UK.
Color: White gold
Nose: Kippers and bacon on the grill, buttered toast, hints of the tropical fruits found in Chapter 6
Palate: Nicely oily, smokey malt is prominent, more buttered toast and white peach sweetness
Finish: Soft, spiced heat (nutmeg, ginger, some white pepper), just a little woody bitterness towards the end
Overall: Soft and fruity with gentle, sweet smoke. While still a work in progress this is well worth tasting for yourself. It presents a different kind of peat from the Islay behemoths and, with the addition of the tropical fruit notes, is an experience unto itself. I continue to look forward to tasting much more from The English Whisky Company.
Malt Advocate magazine rating: 80
オクトモア5年 3_152
OCTOMORE 3_152 3rd release
59% 700ml
サードリリースとなる今回のオクトモア3_152は、フェノール値152ppmのヘビーピート麦芽を使用して造られた、世界で最もピーティなシングルモルトウイスキー。フレッシュバーボン樽熟成で、昨年のリリース同様、5年熟成のカスクストレングス。
攻撃的なピート。ヨード、キッパー、海藻に甘い麦、バニラ、ジンジャーなど色々な香りが積み重なり、甘くてパワフル。
始めに優しく感じるフルーツオイル、塩キャラメル、チョコバニラアイスのフレーバーは、圧倒的なボリュームの『ピートジュース』へ変貌する。
数値だけで比較すると、一般的なアードベッグの約3倍強のピートレベル。
色調:ウインターサンシャイン
香り:攻撃的なピートスモーク、湿った海藻、塩気の強い燻製した魚、バニラ、タール、甘い麦芽。
味:圧倒的な質量のピート、フルーツオイル、塩キャラメル、ジンジャーケーキ、塩、チョコレート
良いですね~シングルモルトウイスキーは!
明日への希望を抱かせるに十分な仕上がり!
美味い!
でかした!
ひゅーひゅー!
良いぞ、イギリスのシングルモルトウイスキーは!
こいつは、買いだめします?
(*^-')b