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アイル・オブ・ジュラ

さあ朝から飲むぞ~なヤル気満々な土曜の午前中、取り敢えずビールに続いてアイラモルトを二杯充電…アードベッグとラフロイグを飲んで…獣の様な食欲で摘まみを食い散らす呆れた輩と成り果てる!

2010年12月04日10:58

そう言う訳です(笑)

昔に買ったボトルを引っ張り出して、久々に懐かしい風味に感服する。

それは、、、アードベッグとラフロイグ、まだ30年物が数える程しか無かった頃のオールドボトルである。

アードベッグ30年(40度、700ml) Ardbeg

アードベッグ蒸溜所オフィシャルの30年物。グレンモーレンジの傘下に入る前の癖の強い品で、スモーキーさと麦芽由来の香ばしさが絶妙にミックスされた逸品でもある。

ビッグでドライ、オイリーでリッチ、刺激的で濃厚、タールの香味、ピーティで柑橘系のフルーティさ、非常にエレガントでフルボディ。スモーキーでウッディ。海辺の潮。長期熟成品にのみ許された至福の時を味わう事が出来る優れ物に仕上がっている。

Ardbeg Distillery、イギリス

ラフロイグ30年(43度、700ml) Laphroaig

ラフロイグ30年は、ラベルの'Extremely Rare'が示す通りの究極のモルトの1典型。

1997年11月、123樽のシェリーバットからボトリングされたラフロイグ30年は、シェリー産地として知られるスペインのヘレスからこの地にたどり着いた艦船、SS Great Aukの伝説をその身に纏う生産量限定品。

深いオレンジ色の色調。ソフトで、上品なオークの香り、バラの様な芳香を伴うスモーク香、微かにレモンの香りも。フルボディでクリーミィ。驚くほどにフレッシュで、ローストしたアーモンドの、海草の、野バラの、そしてスモーキーな香味が渾然一体となっている。麝香の様な、ビタースゥイートなフィニッシュは圧巻だ。

まるで波が大理石の壁を洗うが如くの、まろやかでスムースな喉越しにも関わらず、正にラフロイグといわしめるピーティで個性豊かな酒質が究極のバランスを保っている。この至高のモルトは、ラフロイグ蒸溜所でフロアモルティングによって精麦された発芽大麦を使用。アイラ島で採集されたピートで焚き込んだ、伝統的製法を頑なに守って造られた傑作中の傑作。ラベルにある 'The most richly flavoured of all Scotch Whiskies' の表記も承諾するに十分値する。

Laphroaig Distillery、イギリス

嗚呼、古の『濃い味系』だ!

感涙…

昔の造りは、ある意味で野暮かも知れないが、其処がまたシングルモルトの良さでもあった。

今は、ともすれば、ブランデーかと思うエレガントな奴すら現れているが、これは寧ろ最近の傾向であって、以前は此方が普通だったのだ。

洗練された酒では無いが、翻って剛胆!

実直、かつ、武骨!

だから惚れたのだ!

男気を感じたから、愛したのだ!

(* ̄O ̄)ノ

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