白州のマッシュタンとウォッシュバックは
同じ部屋にあるわけです。
多少壁で狭まっているとはいえ、ココはツアーコース。
ひっきりなしに人が往来するので、空気も滞留します。
つまり、ウォッシュバックで発酵をするときの
外気温が高いといえます。
多くの蒸留所は、冬にウィスキー生産のピークを持ってきます。
それは、気温が低い方が発酵のコントロールを
しやすいというのが理由の一つです。
ウォッシュの過発酵は余計な酵母の増加だけでなく
乳酸菌増殖など、うれしくない要因が増えてきます。
なので、とかくウォッシュの発酵には神経質で
24時間体制にしている蒸留所もあります。
それなのに、白州蒸留所は逆を進んでいます。
冷やすのではなく、暖めることもいとわない。
ビールも造っているサントリーですから
発酵のコントロールなんてお手の物かもしれませんが
ウォッシュバックは木製、これといって冷却機構
を持っているようにも見えません。
これでは“コントロール”するのは難しいでしょう。
ウォッシュにはあまり気を使わなくても
いいということだろうか・・・