お昼ごはんを食べてから
いよいよ製造工程の見学。
蒸留所南東側の新川川のほとりに記念碑があります。
ここは、竹鶴政孝がここに蒸留所建設を決めた場所。
新川川の水を飲み、決断したとの事です。
宮城峡蒸留所の原点といえる場所ですね。
ショップでトイレ休憩、初代ポットスティルを見てから
建物の方へ行きます。
初代スティルは余市のスティルです。
小型、ストレート、ラインアーム下向き。
力強いモルトを蒸留していたのでしょうね。
キルンが青空に映えます。
最初の建物は、いきなりカフェスティルです!!
もはやメインイベント。クライマックス?ではないか。
一般では見れないカフェスティル。
しかもこの日は点検日で中まで見れます。
連続式蒸留器は稼動が止まることが少ないですからね。
なんという強運。説明を聞き逃さないように
じっくり見てきました。
1956年製。グラスゴーのブレア社のカフェスティル。
導入時には新型である円筒タイプもあったのに
合えてのオリジナル形状である角型を選び
収率(アルコールの収集率)が悪くても
香味成分豊富なニューメイクを作り出しています。
ここでニューメイクの試飲がありましたが
グレーンなので甘みをもち、ニューポットより
ふうわりと柔らかな蒸留液です。
単純な構造なだけに調整が難しいカフェスティル。
日本で唯一のこの蒸留器を見ることが出来てよかったです。