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マルス信州蒸留所の冬(6)

一方のスピリットスティル
この日はお休みでした。

昨日も書きましたが、コンデンサー接続部が細いですね。

コンデンサー内で管径が太くなっているとするならば
膨張する→温度が下がる→冷却効果大
ということになります。
自分が思うに、気化したアルコールは急冷することで
香味成分を液体に還元できるものだと。
とするならば、かなり合理的な構造ですね。

その一方で、絞られている分、流速は上がる。
コンデンサーの管長なんてそんなに変わらないでしょうから
冷却性能を満足に得たかったら流速を落としたい
→管径を太くするってことになるんですね。
もちろん水との接触面積・水温とかも寄与します。

冬仕込みを徹底しているマルス・余市なんかは
冷却のことまで考えているのではないでしょうか。

スティルのマンホールからはポヤポヤと湯気が
上がっていました。

言わずもがななスチーム間接加熱です。
鹿児島にあった初代や山梨でもスチーム間接式だと
お聞きしたので、日本においては間接加熱の
実績は一番ではないでしょうか?

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