コニャニャチハ~・・・前回の続きを綴る猫バーの店主参段です。う~ん・・・完結
昨年はネガティヴな話ばかり・・・インフルエンザ・・・大不況・・・それに追い討ちを掛けるように降りかかる身の周りの不幸・・・若旦那の訃報・・・寿司バーとして二人三脚でやってきた生駒寿司の廃業。
それに伴い発生した”移転問題”
周りの方には示唆されていた事ではあるものの・・・当たり前の成り行きだったかも知れない・・・出来れば聞きたくない話だった・・・意地っ張りな僕は耳を貸せなかった・・・この場所を離れたくなかった・・・今まで店を育んでくれた昭和町の方の為に・・・昭和町に来て下さるお客様に・・・また何より少しでも生駒のご両親に家賃を払ってあげたかった・・・でも現実にはそうはいかなかった。
建物の売却決定から移転告知がなされたのは6月・・・退去期限は11月末日・・・そこから約半年の間、話は二転三転・・・人により話は三者三様・・・開店前に不動産屋会社に行ったり来たり、何度も代理人と交渉した・・・新店舗候補地をいくつかピックアップした・・・移転に伴う営業保障はびた一文請求する気なんて無い・・・資金繰りを考える為に金融公庫に行った・・・税理士さんにも相談に乗って頂いた・・・知り合いの不動産会社の人にも相談に乗ってもらった・・・tamaちゃんとも新店舗候補地に行ったりした・・・思い切って建物を買い取ろうともしてみた・・・幾らの担保があれども現状ではローンすら組めなかった・・・腹をくくって新店舗を契約しようと出向いたらタッチの差で決まっていた・・・ ・・・ ・・・決まりそうで決まらない、進みたくてもどこに進めば良いのかわからない、腹をくくって決めたのに何度も跳ね返された現実の厳しさ・・・どうしようもないもどかしさ。
そんな半年の間はバタバタの連続で本当に文字の如く喜怒哀楽・・・良い方向に向かいそうで喜んで・・・理不尽な事で憤り、やり場の無い怒り・・・自分の非力さと世間の冷たさ、現実の厳しさに泣きべそで哀しく・・・それでもどんなに悔しく哀しい事があっても自分の周りに居て励まして支えてくれる人々が居る事に勇気付けられ苦しくも楽しく。
それでも無情に時は刻まれていく・・・そんな僕の心に染みた言葉・・・言葉は大きな力になる
経営の神様と言われる松下幸之助の格言にある
”困っても困らない”
困難に出合うと、人はともすれば慌てたり
うろたえたりしがちである。
しかし慌てても問題をさらに深めるだけ、
うろたえてもさらに判断に迷うだけである。
大切なのは、心を萎縮させないこと、
困っても困らないことである。
心を落ちつけ、希望をもって当たれば、
打開の道は必ず開けてくる。
うろたえても仕方が無い・・・なるようにしかならない・・・今、出来るだけの事をやって後は時の流れに身を任せるしかないんだ・・・良い方向に事は運ぶと信じていよう・・・どう転んでもそれは縁・・・縁でしかないのだから。
そう自らに言い聞かせ・・・退去期限が近づいた11月・・・吉報とも言える知らせが僕の元に・・・”新しい家主の方が物件を買い取って事務所として使用するので2階での営業継続が可能”・・・とても嬉しい話だった・・・でもこの半年の間に話が二転三転して疑心暗鬼になっていたので手放しでは喜べなかった・・・契約書にサインをするまでは。
先日、やっと新しい契約書にサインをして新しい契約は締結した・・・これでまたこの今の場所での営業が続けられる事になりました事を皆様にご報告させて頂きたいと思います。
去年の暮れ一階の生駒寿司の造作は撤去された・・・いろんな思い出と共に・・・もう生駒寿司の灯りが灯る事は無い。
僕はこの先ずっと忘れる事は無い・・・永遠に僕の心に灯り続ける白熱灯の光と生駒の暖簾。
この思い出を胸に感謝の念を忘れる事無く、今後もこの木造建築の2階で新たな事に挑んでいきたいと思いますので今後ともご指導ご鞭撻の程、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
#日々の出来事