スプリングテイスティングで試飲が出来なかった、29・58(ラフロイグ12年)を仕入れました。スプリングティスティングでは53.103(カリラ13年)などインパクトに残った物はいくつかあったのですが、色々考えた末に決めたのはこの一本です。
SMWSでラフロイグがボトリングされる事はあまりないような気がします。しかも試飲できなかったのですごい興味がありました。実際にテイスティングしてみると・・・うん美味い!買って良かったと思いました。”甘い肉”と題されたパネラーコメントは・・・リフィルホグスヘッドで色は中程度のゴールド色でオレンジ色がかっている。最初の香りはスモーキーでコールタール、落ち着くまではハーブ、ラベンダー、ヒースの香りが続く。テイストはさらに甘くリッチな舌触りで、蜂蜜風味のローストハム、少し焦げた感じもする。加水すると香りはカラメル化したポークだが、パネルはほんの少しの加水に留める事を勧めている。フレーバーは甘く、アフターテイストはミントのメンソール。日本支部の一言は”重たい樽に染み込んだ潮風とスモーク香”となっている。う~んこれは当たり!ラフロイグらしい甘さもあって納得の逸品!
スプリングテイスティングは1本だけの仕入れに留めようと思っていたのだが、以前のテイスティングですごい気に入った物があった。それは「G2」です。当店にはシングルグレーンがなかったのでいつか仕入れようと思っていたので仕入れるならこれにしようと思いました。
よく言われる表現で個性の強いモルトウイスキーはラウドスピリッツ(loud=音の大きい、騒がしい)と言われ、対してグレーンウイスキーはサイレントスピリッツと言われ穏やかで特徴の無いおとなしいウイスキーだと言われている。しかしこの「G2」にいたってはパネラーコメントが”香りに要注意”と題されているだけあってサイレントスピリッツと呼ぶには惜しいような個性のあるグレーンウイスキーである。
「香りに要注意」と題されたパネラーコメントは・・・このエディンバラの蒸留所は最高のグレインウィスキー製造者の一つであると評判である。このサンプルはシャルドネ色で、リフィルバレルで作られている。多少シンナーを含んだようなバニラやバナナの香りが分かるように注意深く香りをかいでみて欲しい。弱まることのない味は、バナナ、バブルガム、キルシュで、塩味といううわさもある。インパクトは長く続き、バターの後味を残す。多量の水を加えてもあまり変化はない。香りはバタースコッチやバナナになり、味は甘さの後に苦味がくる。バーボン(あるいはシュナップス)に似ており、氷とともに試してみる価値があるだろう。きわめて興味深い一品である。
実際にテイスティングしてみると・・・おぉ!本当にバナナを感じるアロマだ!キャラメルのような甘さも感じ取れる。すごい面白い興味深いグレーンウイスキーです。
騒がしい奴(29・58、1500円)とおとなしい奴(G2、1500円)を比較テイスティングしてみると面白いと思います。
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