コニャニャチハ~・・・まだまだ寒い日が続いているので予断を許さないNBS講師の参段ちゃんです。う~ん・・・気をつけよう。
それではいきなり授業を始めます・・・猫バーはモルト入門店というコンセプトでスコットランドのシングルモルトウイスキーを中心にカクテル、ビール等も取り扱うモルトバーであり、バー入門店というコンセプトも兼ね備えております。
ちなみにNBS(猫バーテンダースクール)ではモルトファンやバーファンを増やしたい!その裾野をこの”ウスケバ”という素晴らしいブログサイトを使わせて頂いている猫バーブログのバーチャル講義で増やしていきたい!という思いであり、初歩の初歩から初めていきたいと思っております。
そんなモルト通の方もバービギナーの方もバー入門の方にもお使い頂けたら嬉しい猫バーですが・・・ここでまたバーでよくある?お話を・・・
(あくまで架空の例え話)・・・とある猫バーにお若い男性お二人がお越しになられました。「おぉ~ウイスキーばっかりだ!」はい当店にあるお酒は90%位がウイスキーでございます・・・「ここはウイスキー以外は無いんですか?」いえ当店はビールもカクテルもご用意致してございます・・・「カクテルも頼んでいいんですよね」はい勿論でございます・・・「バーボンは無いんですか?」数と種類は多くはございませんがバーボン・ウイスキーも取り揃えてございます。
しばしお連れ様とお二人でお話をされている内容に耳を傾けるていると・・・
「ここはマッカランもラフロイグもあるで。」
「せやなぁ」
「見たこと無い銘柄が多いけど俺シングルモルトが好きやから良かったわ!」
「お前はマッカランとかのシングルモルトが好きやから、ほんま良かったよなぁ。ところでシングルモルトってどういう意味?」
「シングルモルトっていうのはな・・・えぇ~と・・・う~んっと・・・なんて説明したら・・・実は俺もいまいちよくわかってへんねん。」
とこのような話はバーでちょこちょこ聞くような事です・・・参段ちゃんそれはないでぇ~という声が聞こえてきそうですが・・・いえいえあるある。
説明が出来なければいけない基礎知識はバーテンダーなら心得ていると思いますが、プロのバーテンダーやバーに通うモルト通な方がごく普通に当たり前に使っている単語はバーに行かれている方でも実はよく知らない方がいらっしゃるという事実があったりもします・・・のはずです・・・バーでお酒を飲むにあたり知らなくても別に問題は無いのですが、それらの単語を知った方がお酒への興味がより深く沸きバーでの楽しみ、ウイスキーへの興味が沸くと思います。
今回のテーマである”シングルモルト”とは・・・簡潔にご説明差し上げると・・・単一蒸留所のモルト原酒のみを使って造られるウイスキーの事です。
その単語をばらしてしまうと・・・”シングル”・・・”モルト”・・・ここでいう”シングル”というのは”単一蒸留所”という意味であり、”モルト”というのはモルトウイスキーの事を指します。
学びたい順にランダムに講義するのがNBSのポリシー?なので順番は前後してしまいますが、詳しい事はまた後にやる予定ですが、モルトウイスキーというのは簡潔に言うと大麦麦芽のみを使って造られるウイスキーの事ですね。
例を挙げると・・・
ラフロイグ10年というウイスキーはtamaちゃんが研修に行ったスコットランドのアイラ島で造られているシングルモルトです。ラフロイグ蒸留所では何樽もの無数のストックがありますが、ラフロイグ蒸留所で蒸留されたモルト原酒であれば樽番号1と2と3等、何樽ヴァッティング(混ぜて使う)してもラフロイグ蒸留所という単一の蒸留所のモルト原酒のみを使っているので”シングルモルト”という事になります。
これを同じスコットランドのアイラ島でもラフロイグ蒸留所とボウモア蒸留所の原酒をヴァッティングして使うと・・・単一蒸留所の原酒のみでなく複数の蒸留所の原酒を使ってしまっているので”シングルモルト”とは言えません。これをブレンデッドモルトウイスキー(ヴァッテドモルトウイスキー)、またはピュアモルトウイスキーとか単にモルトウイスキーという名称で呼ばれる事になります。ここにグレーンウイスキー(小麦や穀物を使って連続式蒸留器で造られるウイスキー)をブレンドするとブレンデッド・ウイスキーという名称になります。
要約すると
A蒸留所のみのモルト原酒を使ったウイスキー=シングルモルト・ウイスキー
B蒸留所のみのモルト原酒を使ったウイスキー=シングルモルト・ウイスキー
A+Bのモルト原酒を使ったウイスキー=ブレンデッド・モルト・ウイスキー(ヴァッテド・モルト)、ピュアモルト
※複数蒸留所のモルトウイスキーを使っているがグレーン・ウイスキーは入っていない
A+グレーンウイスキー=ブレンデッド・ウイスキー
B+グレーンウイスキー=ブレンデッド・ウイスキー
とこのような図式になるわけですね。シングルモルトの”モルト”をグレーンに置き換えて考えるとシングルグレーンウイスキーというのもわかると思います。
ちょっと説明が長くなりましたが、要するにシングルモルトという単語を簡潔に理解しようと思ったら・・・”シングル”=単一の蒸留所で造られた・・・”モルト”=モルト原酒のみのウイスキーという事です。こうして考えると簡単ですね!黒板の書いた事はメモしましたか?OKですか?
キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン♪はい今日の授業はここまでです・・・皆様今日やった事は忘れずに必ず覚えておくように・・・それでは今宵も良いお酒を。