コニャニャチハ〜・・・後編をお届け致します猫マスターですう〜ん・・・江井ケ嶋ツアー
と言う事で先日の土曜日に行われた猫バー江井ケ嶋蒸留所ツアーの続きをご覧下さい
猫バーツアー一同は日本酒の蔵の説明を聞き終えて次の江井ヶ嶋酒造資料館へと向かいました
資料館の中には色々な資料がありました
明治29年 日本の会社ベスト100
紡績会社がベスト5から圧倒的に上位を占める中、堂々の80位
日本酒を造る為の道具
道具や資料が色々
昭和27年には当時の巨人軍の選手達が訪れ酒盛りをしたそうな
その中には勿論、王さんや長嶋さんがいるはずもなく辛うじて知っているのは川上哲治さん位でした。
江井ケ嶋酒造は白州にワイナリーを持っています
白玉ホワイトワインの看板
寿屋の赤玉ポートワインの真似かと思いきやこちらの白玉ホワイトワインの方が先であるそうで白玉ホワイトワインの商標は維持され今でも商品として流通しております
戦時中の寄付に対する陸軍大臣東条英機からの感謝状
日本で唯一残っている江戸幕府からの酒造免許
ちなみに一升瓶を開発し日本酒を一升瓶に詰めて売り出したのはここ江井ヶ嶋酒造であり一升瓶のパイオニアです
資料館でスーパー貴重な資料ばかりを拝見させて頂いた猫バーツアーご一行の次に向かう場所はいよいよウイスキー関連施設の見学となります
一般見学ルートには入っていない旧蒸溜所施設を改装した熟成庫を特別に見せて頂きました
ゾロゾロと敷地内の奥へ歩いて行くと熟成庫はありました
外観は撮影禁止ですが中は撮影許可を頂きました
一段のみのダンネージ積
こちらの熟成庫に使っている建物は夏でもそれほど気温が上がらず比較的一定した気温であるみたいです
ウイスキーの樽は全部で300樽程との事ですがそれらを日本酒の蔵2箇所とこちらの熟成庫と3箇所に分けて熟成させているとの事でした
3段だけの低層式ラックに乗せている樽もあります
樽は上下を定期的に入れ替えるそうです
3段の低層式ラックでもかなり空きがあり樽の保有数は少なめです
樽の鏡板にはワイルドターキーの刻印があります
ようするにワイルドターキーの空き樽で熟成させている訳ですね
次はいよいよ本日のメインイベントであるウイスキーの蒸留棟へ
かなりお洒落で綺麗な洋館ですがこれを建てた当時の社長がクリスチャンだったのでこのような美しい洋風建築となったとの事です
モルトミル(麦芽粉砕機)
用いられる麦芽はスコットランドのモルトスター(製麦会社)のベアーズ社からフェノール値4ppmの麦芽を仕入れており造る原酒はその1タイプだけとの事です
糖化タンク
混合機とろ過器が分かれたステンレス製のロイタータン
ステンレス製発酵槽
ポットスチルは初留、再留1基ずつでコンデンサーはシェル&チューブ
写真手前が初留釜(4500リットル)、奥が再留釜(3000リットル)
スコットランド最小クラスのエドラダワー蒸溜所(1800リットル)には及びませんがかなり小さいポットスチルです
蒸留棟の階段を登って行く時に窓から見えた庭にあった初代?ポットスチル
かつて使っていたポットスチルは昭和40年代に当時奈良にあったシルバーウイスキー蒸溜所から譲り受けたものだそうです
その後1984年(昭和59年)から江井ケ嶋酒造の敷地内にホワイトオークウイスキー蒸留所を新設し生産拡大に乗り出した際にポットスチルも新しくしたそうです
出来上がったニューポットは64%に加水調整され原酒タンクに入れられます
その原酒タンクからノズルを伝って樽へと詰められます
見学の工程が終了し一同お待ちかねのテイスティングタイムです
江井ケ嶋酒造で造られている商品達が一堂に並びます
日本酒、焼酎、ワイン、梅酒、ウイスキー、ブランデー
これがこの日のスペシャルボトルでした
そして見学の最後にお土産として皆様に江井ケ嶋酒造が造る
神鷹純米酒と地ウイスキーあかしがお土産として配られました
こうして大変素晴らしい江井ケ嶋酒造見学会はお開きとなりました
熱烈なウイスキーファンやプロのバーテンダーも多く、また現地集合現地解散の方が多くいらっしゃる中にはこのツアーの為に東京から直行直帰でご参加下さった猛者もいらっしゃいました
なにはともあれ皆様大満足の素晴らしい見学会でございました
お忙しい中ご参加下さった皆様、そしてこのような素晴らしい見学会を快く引き受けて下さった江井ケ嶋酒造様にはこの場をお借りして深く御礼申し上げます
また今後もモルトファンの皆様に楽しんで頂けるようにこのような企画や面白い内容の勉強会を実施致して参りますので今後とも猫バー勉強会をどうぞ宜しくお願い申し上げます
#猫バーモルト勉強会 #猫バーツアー