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ISLAY旅行記 Extra その4

先日の記事に続いて、Whisky fringeのレポートです。

何せ参加業者数が膨大でしたので、かいつまんで試飲。
DB系はほとんど分かるので、瓶詰め業者に集中して試飲。

まずはAdelphi
個人的に良いボトルをリリースしているイメージの瓶詰め業者。
ほとんどがCASK。
2・3年前に日本ではあまり見かけなくなった感あるところです。

印象に残ったのは
Breth of the Highland。
蒸留所名は伏せられていたため
分かりませんが、かなり好印象。
1985-20y 54.8%
178本のリリース。
refill bourbonでの熟成
右の画像では右から2番目のボトルです。

チョコレート、蜂蜜、土臭さを感じる花、蜜蝋。
加水しても花、柑橘類の皮(オレンジ?)。
非常にオイリー。

あまり日本には入らないかもしれませんが、見かけたら是非ともお試し下さい。
現行物だと色の薄いCaol Ila。12年が非常に良かったですよ。

続きましては最近名の知れてきたFranceの業者Michael Couvreur Whiskys。


わざわざ樽をFranceはBourgogneにある
自社のワインセラーにまで持ってきて熟成させる
こだわりの方。
ここの特徴は瓶の形だけではありません。
味もとても特徴的。
スタッフの方にいろいろ質問してきましたので、
そちらを。

僕「日本で何回か呑んだことあるけど、あなたのところのボトルは
  あんまり蒸留所名の表記がないんだね」
ス「蒸留所は私たちにとってあんまり大きな問題ではないんだよ」
僕「?」
ス「私たちは樽熟に大きな可能性を見いだしているんだ。
  malt本来の味も大事だけど、樽による変化も素晴らしいんだ」
僕「でも最近のsherryって甘すぎたりするでしょう。
  その味がwhiskyに対してあまり良い影響を与えないと思うんだけど…」
ス「大丈夫!厳選した樽を選んでますからね!」

流石おフランス。自信の程が違います。
ほとんどのボトルはバッティングされ、更に樽感を前面に押し出した作りが特徴です。
試飲させて貰ったのは3本(もう1本は写真取り忘れました…)


赤の鑞栓
sherry樽で3年以下の熟成。
食前酒として最適かもしれない。
緑の鑞栓
Grain Whisky。
同様にsherry樽で3年以下熟成。
こちらの方が若干あっさり。
しかし細かい香りの変化はつかめず。

最後は15年sherry樽熟成。
これはほぼsherry。
べたべた。
ゴム臭も若干。

名前を書き留めるのを忘れてしまいました…
おそらく
はじめの物が
Special Vatting 12y
緑の鑞栓が
Grain Whisky over 4y
最後のが
Sherried Single Malts 47% 15y
だと思います。

全体的に本当に樽の影響を第一に考えて作っていることが容易に想像できます。
最近のsherryにしては、なかなか呑める範囲かな?
といった感じ。
しかしながら、僕はsherry finishが苦手でして…

今日はここまで。
次回はDouglas LaingとHIGLANDER INNのお二人との記事が中心です。

#英国事情

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