時間が来たのでビジターツアーへ。
さすがにハイシーズン。開始時間の直前に確認してみると、
定員オーバーで見られない人もいました。
早めに予約に来ておいて良かった…。
参加者は15人程。
日本の山崎蒸留所で参加したビジターツアーと内容的にはそんな代わりません。
そりゃあ同じ行程踏んでWhisky作ってるわけですから。
では何が良かったか。
それは、Ardbegの方がより自由で融通が利いてラフ。
細かい製造の工程を説明していきますと膨大な量になってしまいますので、
簡単に書きますが、
麦を発芽させる(麦芽糖を使いたいため)
↓
成長を止めるために燻す
↓
砕いて麦ジュースを作る
↓
酵母入れて発酵させる(ビールっぽい物が出来る)
↓
蒸留
↓
熟成
山崎蒸留所ではこの行程がとても清潔で規律がある環境で
行われていましたが、Ardbegではかなりラフ。
ビールっぽい物を発酵槽の中からくみ上げ呑ませてくれたりします。
これがまたピート香爆発!
蒸留する前のphenol濃度(煙臭さの度合い)は約54ppm。
蒸留後のphenol濃度は23-24ppmですから、
ビールっぽい物(wash)は製品の倍以上数値的には煙くさいんですね。
幸運にも見学した日は蒸留作業の日で、実際に稼働している
pot stillをみることが出来ました。
宿は取れなかったけどそこら辺は運が良い!
pot stillを見た後はnew pot(いわゆる麦焼酎)を試飲。
以前呑んだことのあるPort Chalotteと似た感じでしたが、
やはりそこはArdbeg。
なめらかさや、ほのかに柑橘系の香りが。
小話的としては、new potは69.5%~70.5%で、
樽詰めする際には63.5%まで落とすそうです。
Still Youngが56.2%ですから、
僅か8年で8%近く落ちるんですね。
幸せな気分のまま蒸留所の案内は終了。
最後は試飲。
TENとStill YoungとSERENDIPITYの3本。
普段呑み慣れているので、呑むことよりも質問をしてみました。
そのとき聞いたのはSERENDIPITYは何本作ったのかと言うこと。
SERENDIPITYは蒸留所のミスによって作られた物で、
作られた総本数は明らかにされていません。
予想としては2000とか、行っても5000位かな
(限定品ですので)と思っていました。
そこで案内をしてくれたスタッフから内緒だけどという前提で
こっそり教えてもらうと、その数なんと70000本。
オイオイ。
僕家に3本も買ってしまいましたよ…
帰ったら開けよう…
無事にArdbeg訪問を終え、帰路につこうとすると雨。
こちとら雨の準備なんてしちゃあございません。
雨の中10㎞以上!?
これは流石に心が折れました。
近くにバス停があったためバスを待ち、
バスの中に自転車を入れて良いかと交渉。
本当は駄目なんですが、特別に許してくれました。
ほっと一安心。
行きで1時間半かかった道のりが帰りは15分。
文明の利器って偉大です。
Bowmoreに到着し2日目の宿に移動…
2日目・3日目の宿そこは…
なんとBOWMORE蒸留所の中でした。
蒸留所の従業員の使う宿舎で2日間寝泊まり。
これはもうミラクル。
至福。
Whisky Magazine選定のGREAT WHISKY BAR、
Lochside HotelのDuffiesへ。
ISLAYのモルトがかなり揃っているBARです。
(でもここよりISLAY Maltが揃ってるBARは日本にあります)
Ardbegに行った記念でレアな物を。
ARDBEG DB 1975-1998 43%
ドイツ向けだった記憶有り。
テイスティングノートは僕の中だけに留めておきます。
僕のはたぶん当てにならないので…
ただただ、旨い。
ほろ酔いで、疲れも手伝ってシャワー浴びて即Go 2 bed。
充実してた一日でした。
今回の更新最後の写真は、夜のBowmore蒸留所を敷地内から写した写真です。
会心の一枚。
僕の今の壁紙はこれです。
#ISLAY