「黒いダイヤ」から、何を連想するでしょう???
1.石炭・・・・・・・・・・・・・・・・・・・釧路の運炭列車 国内産最後の黒いダイヤを積んで
2.キャビア・・・・・・・・・・・・・・・貴重で高価なキャビアをダイヤにたとえた表現のこと
上記の2点とも代名詞です。
一昔前の話をしますと、本当に「黒ダイヤ」と称されたダイヤモンドが出回った
ことがあります。ただし、すべて合成石か模造石で本物ではありませんでした。
しかし、ここ十数年前までは、なぜこんな真っ黒のダイヤモンドを偽者として扱っ
たのか? ダイヤというよりは、オニキス(正式名:ブラックカルセドニー)や、ヘマ
タイトにしか見えないのにと、ばかにしておりました。
ところが、10年くらい前からブラックトリーテッドのダイヤモンドのビーズネックレ
スが出現し、その5年後には、ラウンドブリリアントカット、そして今年の初旬頃か
ら、ローズカットと人気を集めていったような状況です。
では、本物より先に出回っていた偽者の「黒ダイヤ」と、
現在、脚光を浴びている「ブラックトリーテッドのダイヤモンド」を紹介いたします。
40年~50年くらい前に出回った偽者の「黒ダイヤ」です。
当時の人は、黒いから価値は低いが、本物のダイヤと信じていた方も少なく無い
ようです。
9ctもあるマーキースカットの「ブラックトリーテッドのダイヤモンド」です。
ラフの色は、たぶん焦げ茶色(ブラウンナッツ系)で、トリーテッド前は、見れる代物
ではなかったかもしれません。ただし、これだけ大きいものは、珍しく、ブラックトリー
テッドしたことにより、それなりの価値を引き出したのかもしれません。