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グレンフィディック 1965-2001 35年 ケイデンヘッド チェアマンズストック 49.1%

GLENFIDDICH 1965-2001 35yo CADENHEAD Chairmans Stock 49.1%
one of 150 bottles, Bourbon Hogshead

香りは熟成感と陶酔感のある桃や蜂蜜、スミレのフローラル、飲むと石鹸を噛んだようなパフューム、蜂蜜のコクのある甘味、ソーピーなニュアンスが長く残る。

【Good/Very Good, Iiteresting】

香りの大部分は素晴らしい長熟スペイサイドのそれですが、飲むとしっかりとパフューミーでした。
この時代に蒸留されたグレンフィディックには、オフィシャル・ボトラーズを問わず強いパフュームを伴うことがしばしばというかほとんどです。

私の経験上、スモーキーフレーバーなどと異なりモルトにそういう味があることを知らない人には意外と認識されなかったりもするのが不思議なところだったりもしますが、知って飲めばアルコール耐性の無い人を除く大抵の人が認識できます。
いずれにせよ、一般的にウイスキーの香味として想定される範疇から極端に逸脱した要素だとは思います。

さて、もちろん私は予測して飲んでいるということもあり、噛むと口の中に泡が湧いてくるのではないかと思えるほど、しっかりとパフューミーでソーピーな要素に捕まりました。

この個性には一定のファンもいてそれを魅力として売り出しているボトルもあったりします。
なんとなく体には悪そうですが個人的にもそれほど嫌いな要素ではなく、今となっては出会うことも少なくなってしまい嬉しかったりもするのですが、それ以降に飲むモルトの味がほぼわからなくなってしまうのがキツいところです。
複数杯飲むのであれば最後の1杯にするのが賢明だと思います。
この日は、帰宅して食事をとるまで口の中がずっとパフューミーでした。

蒸留所名が記載されたボトラーズのフィディックも実はすごく貴重ですが、それも含めてパフュームの印象に飲み込まれてしまいました。
また舌が忘れた頃に出会いたいです。

このボトルは相模大野のオードヴィーさんでいただきました。

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