ドイツのボトラーらしい長熟ボトル,ちょっと久しぶりでした。
ブナハーブン BUNNAHABHAIN 1968-2013 44yo GLEN FAHRN AIRLINE 41.2%
one of 117 bottles, Refill Oak Cask
香りは華やかで強い、長熟らしいエステリー、洋梨、オレンジリキュール、青リンゴキャンディ、少しクリーム、麦感はかすかに奥にいる程度、飲むと優しい口当たり、華やかで強い鼻抜け、洋梨の入ったフルーツケーキ、シロップ漬けの柑橘の上品な甘味、心地良いオーク、エステリーでさらりとした余韻。
【Good/Very Good】
2013年にドイツのGLEN FAHRN向けにボトリングされたブナハーブン1968,44年熟成です。
香りの第一印象から,まさにエージェンシーなどのドイツ系ボトラー,もしくはダンカンテイラーの長熟に典型的なエステリーで華やかな香りが多彩に感じられました。
飲んでも度数落ちのカスクストレングスらしい穏やかで優しい口当たりで,多彩なフルーツの入ったケーキのような楽しい味わいで,さすがにボディはだいぶ枯れていましたがそのぶん突き抜けたフルーティでしたね。
そしてこれだけの長熟なのにウッディネスがキツくなく,過熟で出てくる嫌な要素が無かったのが好印象でした。
相当プレーンで影響の出にくい樽で長期間寝かせていくと,嫌な味が出ないでボディとアルコールが抜けつつこういうフルーティが出てくるというイメージです。
原酒の個性も抜けて似たような味になっていくイメージもありますね。
特に60年代の度数落ちらしいこういうフルーティなものは,ここ数年で急に飲めなくなってしまいました。
個人的にはあまりボディが抜けてフルーティなものには感動しないのですが,久しぶりに飲むとやはり好ましい個性でもありますね。
#ブナハーブン (BUNNAHABHAIN)