MENU

自宅テイスティング:アードベッグ 1981 オフィシャル キルダルトン 小瓶

小瓶セットの最後の1本,開けるなら今でしょ!

 

アードベッグ ARDBEG 1981-2005 OB KILDALTON 52.6%

・香り:
第一印象から冷たいニュアンス,鋭い金属感と塩素,刺々しさのないレモン,バナナ,バニラ,パン生地のようなモルティがしっかりあり旨そう,生姜湯,白い花や乾きかけた干し草,オイル,ピートは淡く感じる。

・味わい:
じわじわと刺激,金属感と塩素がしっかり,レモン,甘酸っぱいアプリコット,旨みのあるモルティ,バニラ,根菜の土っぽさ,甘味は蜂蜜系だが強くは無くややドライ,生姜湯,オーク,後半はキツさのない炭っぽいピートとオイルも感じる。

・余韻:
金属感と土っぽさ,オイルがピートを伴い長く残る。

・総評:
アードベッグとしてはピートは明らかに穏やかで,その代わり金属感や塩素などのハウススタイルがストレートに感じられた。
旨味も感じる麦感が強めだったも印象的だった。

【Good/Very Good, Interesting】

アードベッグのオフィシャル,キルダルトン1981です。
アードベッグが一時閉鎖する直前にノンピートで仕込んだものがキルダルトンとしてリリースされていました。

1980-2004のフルボトルもありますが,これは1981-2005で,「THE STORY OF PEAT AND ISLAY MALT」というミニチュア4本パックのうちの1本です。
たしかキルダルトン1981はこのミニチュアボトルのみだったと思います。
そもそも,1981から1989の蒸留再開までは完全に生産停止という話だったのに1981ヴィンテージがあるというのは不思議ですが,最後に作っていたんでしょうかね。

肝心の中身ですが,ノンピートというわりにはそれなりにピートを感じます。
ただ,明らかに普通のアードベッグに比べればライトピートで,1980ヴィンテージのフルボトルと同様(香味も良く似ていました),ピート以外のアードベッグのスタイルがよくわかるボトルでした。
特別に美味しいかと聞かれれば個人的には否ですが,非常に面白いボトルだと思います。

このミニチュアセット,安売りしている時期もあって3セット買いました。
しかしそれほど味もわからない頃に飲んでしまい,これが最後の1本でした。
ミニチュアですし開けるのに勇気がいりましたが,現行の蒸留所限定キルダルトン,江古田のキースさんで飲んだ1980-2005のキルダルトンと,連続してキルダルトンを飲む機会があったため,もう開けるなら今しかないと思って開けてしまいました。
最後の1本をしっかりテイスティングできて良かったです。もう買えないでしょうが後悔はありません。

 

ちなみに,これが小瓶のセットです。
10年,17年,ウーガダール,そしてこのキルダルトン1981の4本でした。

 

#アードベッグ (ARDBEG)

この記事を書いた人