PXシェリーの中にらしさもあるロングモーンでした。
ロングモーン LONGMORN 1970-2009 39yo Alambic #9401 51.7%
one of 139 bottles, Pedro Ximenez Sherry Cask
香りはペドロヒメネスシェリー、ブドウ、酸っぱさのありそうなベリー、アメリカンコーヒー、デニッシュの穀物感、淡くヒノキを含む強めのウッディネス、飲むと穏やかな口当たりから芳醇に広がる、少し果汁を感じる強いブドウ、ベリー、ジャムの濃い甘味、味を深めるタンニン、長い余韻。
【Good/Very Good】
アランビックからPXシェリーカスクのロングモーン1970,39年熟成。
香りはシェリー感がのっけからかなり強いですが,この頃のロングモーンらしいブドウのニュアンスがあり,熟成年数のわりには穀物感も残っている印象でした。長熟でウッディネスはさすがに強めです。
味わいにおいてもシェリーのロングモーンらしいブドウ果汁を感じるフルーティがあり,PXシェリーらしい濃い甘味と樽のウッディネスに伴うような渋味が味を深めているように思いました。
なお,この時期のロングモーンに期待してしまうナチュラルなトロピカルフルーツは樽にマスクされているのかあまり感じませんでした。
どうしても期待値が高くなってしまうこのあたりのロングモーンですが,トロピカル感が無くても十分美味しいものであることは言うまでもありません。
#ロングモーン (LONGMORN)