モルト仲間の大島さんと以前から定期的にやっているプチSBTですが,今回は3種類が届きました。
まずはAです。
(以下はブラインドでテイスティングした内容です。)
・プチSBT from 大島さん SAMPLE A
香りは多彩なフルーツ,熟した桃やグレープフルーツのわた,パイナップル,リンゴ,メロン,オレンジ,バニラ,クリーム,奥からオールドピートとこなれた麦感,燻した草や紅茶,こなれたオールド感がある。
飲むと滑らかな口当たりで強いフルーティ,桃やパイナップル,草っぽさ,舌にしみ込む麦の旨み,タールも伴うオールドピート。
【Very Good】
とても多彩なフルーティさと,こなれた麦感,そして奥からピートも感じるサンプルで,長期熟成もしくは瓶内変化を経たような印象を受ける。
露骨ではない程度のオールド感と古いピートやこなれた麦感があり,ボトリング後少し経っている印象もあり,加水+ボトリング後変化を経たボトルだろうか。
香りの第一印象はスペイサイドモルト+オールドピートという感じであったが,飲むと思いのほかタールっぽさも感じられ,東ハイランドのような印象も持った。
40~43%,80~90年代流通のオールドボトル,12~18年熟成。
ヴァッティングだろうか。
・予想
1、グレンドロナック
2、グレングラッサ
3、グレングラント
あとはをピートの強めなスプリングバンクも考えました。
オールド感がそこまで強くなく,やはり熟成期間とヴィンテージの予想が悩みどころでした。
以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
正解は・・・、
ハイランドパーク12年 オフィシャル 90年代流通 43%
前のラベルのハイランドパークでした。90年代のボトルでしょうか。
スペックはわりといいセンでしたが,ハイランドパークは出てきませんでした。
ピートがあってハイランドパークと言われればある程度納得できるところではあったのですが,フルーツの方向性やボディという意味ではオフィシャルのハイランドパークっぽくない印象でした。
ダンカンテイラーの長熟なんかだとハイランドパークでも出てくる香味ではありますね。
今回はオールド感やピートなど他の成分からスペックがある程度わかりましたが,こういう穏やかなボディでフルーティなタイプは,長熟由来か瓶内変化かの鑑別が難しいものがしばしばあります。
正解発表後に大島さんとも話したのですが,やや液面の下がったボトルだったそうで,今回予想にも書いた「加水+ボトリング後変化」で,ボディが枯れ始めたことに伴うフルーティな変化であろうという推察になりました。
こういうボトル内での枯れに伴って出てくるフルーツ感が,私の周りでは最近よく話題になっていて,これを良しとするか否かは意見が別れるところではありますが,今回のブラインドテイスティングではポジティブに捉えていました。(オープンテイスティングだと結構ネガティブに捉えることが多かったりします・・・。)
瓶内熟成も面白いですね。
すでに何度か書いたこともありますが,今年深めていくべきのテーマのひとつになりそうです。
#ハイランドパーク (HIGHLANDPARK) #SBT #考えたこと