ひときわ重厚なベンネヴィス。すごいシェリー感に苦手要素はかき消されていました。
ベンネヴィス BENNEVIS 1967-2007 40yo OB for ALAMBIC CLASSIQUE #1278/1967 43.4%
one of 157 bottles, Sherry Hogshead
香りは妖艶で高貴なシェリー、ブルーベリージャム、ブドウ果汁、ブーケガルニや薬草リキュール、カレー粉のようなスパイシー、リッチ、奥から野暮ったい麦感、飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、粘性がありかなり重さがあるテクスチャー、ベリージャム、カラメルソース、コーヒー、ジャム系の濃い甘味、引き締める強めのウッディネスと渋味、野暮ったさもあるが非常にリッチ、オイリーでかなり長い余韻。
【Very Good】
2007年にボトリングされた,ベンネヴィス1967,40年熟成のオフィシャルボトル。
ドイツのアランビック向けに詰められたカスクストレングスのシングルカスクです。
香りの最初から高貴なオールドシェリー感がかなり強く,ジャムと果汁が共に感じられる強いフルーツ感,多彩なハーブやカレー粉まで感じるようなスパイス,長熟なのに麦感もしっかり残っていました。
妖艶さとベンネヴィスらしい野暮ったさが伴に感じられたのも印象的でした。
飲んでも非常に重厚で粘性もあり,芳醇な広がりがありました。
濃い甘味と渋味のバランスも良く,ウッディネスもしっかりありますが過熟なオフフレーバーは前面にはでてきませんでした。
非常に良いシェリー感とベンネヴィスらしい野暮ったく重たいオイリーさが伴に感じられ,どちらも本来はボトルを支配してしまうような強いニュアンスなのですが,拮抗して仕上がっているのが特に興味深く素晴らしかったです。
今まで飲んだベンネヴィスで一番美味しかったように思います。
最近出会って長く続いたベンネヴィス嫌いが治るきっかけになったのもアランビックのベンネヴィス1996でしたし,アランビックのベンネヴィス選びは素晴らしいですね。
このボトルは,三越前のIANさんでいただきました。
#ベンネヴィス (BENNEVIS)