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ロングロウ 1987-1997 サマローリ

サマローリの1987の中でも,特に華やかな印象でした。

 

ロングロウ LONGROW 1987-1997 SAMAROLI 45%
one of 780 bottles

香りは強い、シトラス、チーズと湿った腐葉土、生ハム、しっとりした強いピート、淡く漬物、濡れたレザー、飲むとやわらかな口当たりから広がる、シトラス、シロップの甘味、強くブリニー、チーズと麦の旨味、ダシの旨みもある、アーシー、口にまとわりつくようなテクスチャー、長めの余韻。

【Good/Very Good】

サマローリのロングロウ1987,これは1997ボトリングのものです。
ご存知の方も多いでしょうが,サマローリ氏は1987年に多数の樽にロングロウのニューポットを詰めており,このヴィンテージのロングロウは数多くリリースされています。これは10年程度の熟成ですね。

他のロングロウ1987サマローリと同様のシトラス系の柑橘,強く感じるチーズ・酪酸要素,生ハム,ピート,そして全体を覆うしっとりと濡れたような蒸れたようなニュアンスが強く感じられました。
最初こもった香りのものもあるように記憶していますが,これは最初から強い香り立ちだったのが印象的でした。
チーズやダシの旨み,そして強い塩気に関しても,期待通りでした。

以前もこの1987の極端に若いボトルを飲んだ際に記事にしましたが,このシリーズ,ニューポットの段階から共通の特徴をかなり持っていて,熟成年数もラストボトリングの2007年まで結構まちまちなのですが,あまり大きな違いが無いように感じるのも面白いです。
どれもプレーンな樽の印象なので,恐らくはあまり樽熟成の影響が出にくかったのではないかと思います。
数樽だけでも違った個性の樽があったら比較できて面白かったのになぁとも思ってしまいますね。

 

このボトルは,三越前のIANさんでいただきました。

#ロングロウ (LONGROW)

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