ドーノッホキャッスルホテル,泊まってみたいです。
グレンオード GLENORD 1998-2014 16yo Dornoch Castle 42.5%
one of 60 bottles
香りはシトラスに少しオレンジ、強めの麦感、少し白い花のフローラル、蜂蜜、少し凝縮した粉っぽいニュアンス、飲むと優しい口当たりから胡椒のスパイシー、シトラス、薄めた蜂蜜の甘味、良い酸味、素朴な麦の旨味あり、嫌味の無い余韻。
【Good/Very Good】
スコットランドのドーノッホキャッスルホテルのSimon氏とPhil氏が選んだというグレンオード1998,16年です。
樽の供給元は不明で,スペックのわりに度数がずいぶん低いですが加水なのかどうかもわかりません。恐らくは加水だと思いますが。
アウトターンが60本ですから,少なくともどこかとのシェアだとは思います。
香りはフルーツとフローラルが優しく主張し,麦感は結構強めで意外な凝縮感がありました。
飲んでみると低度数らしい口当たりですが徐々にスパイシーになり,優しい甘味と酸味,そして素朴な麦の旨みがあって飲み心地の良いモルトでした。
複雑さは無く特別な個性があるのわけでもありませんが,家で開けたら何も考えずたくさん飲めてしまうタイプだと思います。
味的にはカスクストレングスの度数落ちに感じるようなボディが弱っている感じやそれに伴って出てくるようなエステリーなフルーツ感も無く,加水だと思います。
今回のようなボトリングってシングルカスクのカスクストレングスを詰める傾向にありますが,こういう目立った特徴の無いタイプのモルトってカスクストレングスにしたからといって美味しくなるイメージは無く,むしろ加水した方が開けたてから美味しく飲み心地も良いイメージです。
樽を選んだお二人はまだ若いと聞いていますが,あえて加水を選んだあたりに見識を感じます。
また,加水でこの度数のわりにはしっかりした味だと思いました。
ドーノッホキャッスルホテルのバーにお二人がいるようで,私の周囲の評判もとても良いので,次回スコットランドに行くことができたらぜひ何泊かして飲みにも行きたいですね。
#グレンオード (GLENORD)