モルト仲間のgoblinさんから、挑戦状としてブラインドサンプルをいただきました。
ありがたくじっくりとテイスティングに臨ませていただきました。
プチSBT from goblin 2013/5月
(以下はブラインドでテイスティングした内容です。)
・プチSBT from goblin
香り:
強い発香、熟したフルーツが前面に出ている、梅とプラム、洋ナシ、パイナップル、紅茶、かなりクリーミーでオイリー、蜂蜜、バニラ、少し土っぽい重たいニュアンス、複雑でリッチ。
味わい:
飲んでも非常にフルーティ、桃とややケミカルなトロピカルフルーツ、紅茶、リッチでややオイリー、桃の缶詰など濃いフルーツの甘味、ややタンニンを感じる渋味は味を深める、ボディも厚めで、生クリームを乗せた桃のケーキのような余韻が長く続く。
【VG】
独特のケミカルなニュアンスを伴うトロピカル&桃のフルーティは、ベンリアックにしばしば感じることがある。圧倒的な熟成感と複雑で深みのある味わいは、ベンリアックであれば1970年代の蒸留と思われる。但し、3000番台の低度数のホグスにしてはボディと重厚な味わいがあり余韻も長いことから、70年代でもやや度数の保たれた樽と予想する。
ただし、ベンリアック好きのgoblinさんだが、かつてベンリアックを出題したのは記憶に無いのがやや引っかかる。
予想には、このケミカルなトロピカル感つながりで、ロッホサイドやトマーティンも入れてみた。
予想
1、ベンリアック1970年代
2、なし
3、ロッホサイド81、トマーティン1976
以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
正解は・・・、
ベンリアック BenRiach 1968-2005 36yo OB #2708 51.5%
one of 111 bottles, Hogshead
この独特のトロピカル&桃のニュアンスはやはりベンリアックでしたね。
ほぼ決めてかかっていたので、全然違う蒸留所だったら恥ずかしいなと、正解を聞くまでちょっとドキドキしてました。(笑)
一応他のトロピカル系モルトと鑑別できたのは良かったです。
フルーツ感に重厚なボディが伴っており70年代半ばの度数の高い樽かなとは思いつつ、それにしてはずいぶんフルーティが強いなとも思っていましたがさすがの1968でした。フルーティとボディがしっかり同居していますね。
開栓から数年経っているボトルの最後の1杯とのことでしたが、全然ヘタレた感じはなく非常に美味しくいただきました。
60年代のベンリアックなんて、最近ではなかなか経験できるものではありません。
goblinさん、貴重なボトルをありがとうございました。
#ベンリアック (BENRIACH) #SBT