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プチSBT from K.67 2013/5月

以前whiskylinkのSBTにも参加していただいたK.67さんと先日お会いした際、ありがたいことにブラインドサンプルをいただきました。

せっかくですのでじっくりテイスティングさせていただきました。


※中身はもちろんジョニ黒ではありません

プチSBT from K.67 2013/5月

(以下はブラインドでテイスティングした内容です。)
 

・プチSBT from K.67
 

香り:
爽やかなレモン、青リンゴ、透明感あり、とても良い麦感、やや強めの植物感、バニラクリーム、薄めた蜂蜜

味わい:
青リンゴと少し洋ナシなど熟したフルーツ、心地良い麦感、植物感もしっかり主張するがそれほど若いニュアンスは伴わない、全体にプレーンでクリアだが、後半から余韻に少しオイルとワックスを感じる、麦の旨みが濃い、輪郭のくっきりした強めの味わい、ややスパイシーでキレもあり飲み飽きしないタイプ。

【G/VG】

最近よく飲んでいるディアジオのマネージャーズチョイスやUDレアモルトに感じるような、くっきりとした強い味わいがあり、麦の旨みに溢れている。
ある程度飲み込んだモルトドリンカーに愛されそうなモルト。

結構好みのモルトだが、特徴には乏しく蒸留所予想は非常に困難。
透明感のある味わいと後半のうっすらオイリーなニュアンスをどう評価するかによって予想は変わりそうだが、その辺を踏まえて選んでみた。

予想
1990年代の完成度の高い良い樽のボトル、カスクストレングス
1、ローズバンク
2、クレイゲラキ
3、クライヌリッシュ
(透明感重視でローズバンク、クレイゲラキ、オイリー重視でクライヌリッシュ)

ほどよい熟成感があり、これを90年代の若い割に完成度の高いモルトと評価するか、若い印象も伴う70年代あたりのプレーンな樽のモルトとするかで結構悩んだ。どちらでも納得だが、しいて言うなら麦感はやや若くて良いものを連想したので90年代予想とした。

以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
 
正解は・・・、

 

 

 

 

 

 

 

プルトニー PULTENEY 1997-2012 14yo OB #1079 57.3%
蒸留所限定 ハンドボトリング
bourbon cask

K.67さんが去年プルトニー蒸留所で手詰めされた貴重なボトルでした。
ハイランドの北の端まで行かれたんですね。さすがです。

自分はいつもこの系統のオイリーさを感じるボトルの予想をする場合、クライヌリッシュとプルトニーをセットで候補に上げることが多いのですが、今回のものはプルトニーとしては重さがそれほど強くなかったのと、華やかでちょっとワクシーに感じたのでクライヌリッシュのみの予想にしたのでした。

プルトニーのヴァリンチは、たぶん今まで4種類飲んでいると記憶していますが、どれも90年代蒸留のやや短熟なもので、美味しいものばかりでした。スタンダード品と比べると華やかで少し軽やかなものが多い印象でしたが、このボトルも言われてみればそんな感じで納得です。
まさに90年代の良い樽という感じで、やはりプルトニーは今後も楽しみですね。

先日、オールド&レアの60年代の長熟プルトニーを記事にしましたが、こういう90年代蒸留のものが長期熟成してあんな感じになったら嬉しいですね。
 

#プルトニー (PULTENEY) #SBT

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