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グレンリベット 15年 オフィシャル 2012年詰め “Valiant” #2961

やはりグレンリベットのこういうリリースはズバ抜けてますね。

 

グレンリベット GLENLIVET 15yo OB “Valiant” #2961 57.7%
bottled in 2012

カスクストレングスと思えない華やかな強い香り立ち、熟したオレンジ、淡く桃、白い花のフローラル、強く蜂蜜、バニラ、カスタードクリーム、良いオーク、麦感も心地良い、リッチ、飲むと強い口当たり、香り同様にフルーティでフローラル、香りより強めの麦感とその旨味、コクのある蜂蜜の甘味、淡い酸味、口にまとわりつくようなオイルとオークのニュアンス、長い余韻。

【Very Good】

オフィシャルのグレンリベット15年,ヴァリアントと命名されたシングルカスクで2012年にボトリングされています。
蒸留所で販売されていたボトルのようですが,蒸留所限定なのかどうかは不明です。

のっけから華やかで強い香り立ちに驚かされます。良いバーボンカスク熟成と思われる多彩なフルーツやフローラルなニュアンス,そして好ましい蜂蜜やキツさのないオークのニュアンスがあり,麦感も熟成年数のわりに落ち着いており心地良いです。
飲んでみるとさすがにアタックが強く最初刺激がありますが,香り同様のフルーツとフローラルの主張があり,麦感に関しては香りより強く旨みも濃かったです。コクのある蜂蜜の様な甘味もあり,シングルカスクですがバランスも良く,オイリーさを伴う長い余韻も楽しめました。

90年代蒸留のグレンリベットの特別なボトリングは,ここ数年でも日本向けのネビーなども含めいくつかありましたが,そのどれもが素晴らしいものでした。
この年代のバーボンカスク系のボトルって他蒸留所も含め完成度が高く美味しいものが多いのですが,そんな中でもアタマひとつ抜けている印象です。
高次元でバランスがとれており,フレーバーも多彩で,オフフレーバーも無く,短熟にもかかわらず完成度が高いですね。
魅力に溢れたボトルですが,華やかで派手な美味しさがありつつ,しみじみとしたウイスキーらしい旨味もあるのが私としては特にツボでした。

詰め時という感じもしますし,これ以上寝かして劇的に美味しくなるかどうかはわかりませんが,長熟用も含めて蒸留所にはこういう素晴らしい樽がまだまだ眠っているんでしょうね。
どれも高額なのがネックではありますが,内容を考えるとCPが悪いとは言えないくらいの素晴らしさがあります。
このスペックでこの満足感,なかなかありません。
 

#グレンリベット (GLENLIVET)

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