このシリーズらしいニュアンスとジュラっぽさが共にありました。
アイルオブジュラ ISLE OF JURA 1976-2002 26yo DOUGLAS LAING OLD&RARE 54.2%
one of 175 bottles
香りは穏やか、パイナップルなどトロピカルフルーツ、オイルと穀物感、淡く粘土、奥からじわじわとピート、飲むと噛みごたえのあるテクスチャー、熟したパイナップル、粘土、厚みのある麦感とのアミノ酸っぽさもある旨味、少し蜂蜜っぽさもあるコクのある甘味、しっかりピーティな余韻。
【Good/Very Good】
ダグラスレインのオールド&レアから緑瓶のアイルオブジュラ1976,26年熟成です。
昔のジュラには,8年のペアシェイプボトルに代表される華やかなトロピカル感があるものが多いですが,このボトルにもパイナップル系のトロピカル感が香り・味わいともに感じられました。
ただ,同型ボトルのオフィシャル10年に感じたような粘土っぽさも結構感じられ,華やかというよりは重たさを伴うような印象です。
なんとなく,ヴィンテージだと60年代後半から70年代終盤にかけて段々と華やかさから野暮ったい重たさに変化してきて,最終的にはトロピカルもなくなるような印象です。
そういう意味ではこの1976がこんな感じの仕上がりなのは妥当なのかもしれません。
なおそれに加えて,わりとピートも強めに感じたのも印象的でした。
香り立ちが穏やかで重厚なタイプはダグラスレインのオールド&レアのボトルにもしばしば感じる個性でもあり,捉えようによってはジュラのこのあたりのヴィンテージの特徴とオールド&レアの特徴が共に感じられるようにも思えるボトルでした。
このボトルは,高田馬場の歩古ホールさんの8周年でいただきました。
#アイルオブジュラ (ISLE OF JURA)