大島さんからのブラインドサンプル、最後はCです。
(以下はブラインドでテイスティングした内容です。)
・大島さんブラインドサンプル:C
香りはカツオダシとピート、バニラ、若めの麦などシリアル感、やや土っぽい、干し草、ナッツ、少し最近のシェリーのサルファリー。
飲んでもダシとピートスモーク、度数高めのスパイシー、若い麦感しっかり、潮のニュアンス、プラムなど熟したフルーツ感もある、厚みがあり旨みも濃い、サルファリーでミーティ、ちょっと醤油、粘性のあるややまったりしたシェリー系の甘味。
【G】
カスクストレングスのシェリーもしくはポート樽の熟成だろうか、わりとサルファリーを感じる。シェリーのポジティブな要素がネガティブな要素に勝っているとは言えないが、苦手なダシ醤油はそこまで前面には出ておらず、ピーティで旨みは濃いため普通に美味しく飲める。
ピーティな島モノでちょっとサルファリーなリフィルシェリーカスクに詰めて10~15年程度熟成させるとこういう感じになりそうな気がするが、こういうボトルで経験があるのはロングロウ数種類と何年か前に出たタリスカーのビッグスタンプ(2001)、あとはパッと出てくるボトルがなかった。比較的若いボトルでダシっぽさの方向性から選ぶとカリラやラガヴーリンでも良い気はするが、よく似たボトルの経験はないように思う。
予想
1980年代後半から1990年代の蒸留で10~15年熟成のカスクストレングス
・ロングロウ
・タリスカー
・カリラ
前回のSBTを踏まえてボウモア1995も入れようかと思いましたが踏みとどまりました。(笑)
以上のようなテイスティングと予想を回答メールとしてお送りしました。
正解は・・・、
ボウモア BOWMORE 1989 23yo THE WHISKY AGENCY "FIGHT" 53.1%
EXーSHERRY BUTT
こちらは、サルファリーという意味で以前にSBTで出題されたボウモア1995(MoS)と同系統で、サルファリーとパフュームの評価を聞きたくて出題されたそうです。
SBTのボウモア1995もこの系統として頭に浮かんだボトルだったので冗談として予想枠の外に記載しましたが、まさにそこでした。(笑)
あちらはもっとシェリー感がしっかりありましたし、こういう淡いシェリー感でサルファリーというスタイルのボウモアはピンとこなかったですね。
何より前回のことがあったのでしっかり探したにも関わらず、ボウモアらしい特徴的なフルーツ感がほとんど感じられませんでした・・・。
こないだのSBTの95もそうでしたが、私はサルファリーがあると、他の要素に気付かなくなるようです。パフュームも感じなかったですしね。
今回のものに関しては、大島さんもフルーツ感が感じられなかったとのことでした。
それなりに厚みのある島モノのモルトとして普通に美味しくいただけますが、やはりボウモアなら90年以降のものの方が好みですね。
#ボウモア (BOWMORE) #SBT