MENU

カリラ 1974 20年 ケイデンヘッド グリーンボトル

久しぶりに突き抜けたカリラに出会いました。

 

カリラ CAOL ILA 1974-1994 20yo CADENHEAD green bottle 58%

香りは迫力のあるスモーキーなピート、タール、潮風と淡く魚介ダシ、熟したアプリコットやオレンジ、紅茶、強いがややこなれた麦感、ムスク、オイル、飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がりスパイシーになる、凝縮したフリーズドライのオレンジ、噛みごたえのあるテクスチャー、強いピートとタール、ジャムの甘味、麦の旨味が濃厚、良いオークのタンニン、余韻は驚くほど長く心地良い。

【Very Good】

ケイデンヘッドのグリーン瓶から,カリラ1974,20年熟成のカスクストレングスです。

香りの最初から,アイラのカスクストレングスらしい迫力を感じるピートや潮,そして魚介ダシのニュアンスがしっかりと感じられますが,それに負けじと熟したフルーツや紅茶が主張し,良い麦感もありました。そして何より,うっすらと全体を包む妖艶なニュアンスが魅力的でした。
飲んでみると度数のわりに滑らかな口当たりですが,そこからの広がりがあってカスクストレングスらしい力強さも感じます。フリーズドライのオレンジのような凝縮感のあるフルーティと噛み応えがあるようなテクスチャーもあり,やはりピートもしっかりと主張してきます。
また,グリーン瓶のケイデンらしいきつさのない樽感で,ほど良くこなれつつも強く良い麦感があり,その旨みも十分に感じられました。

強い味ながら,長い余韻の最後までエグ味などのひっかかる要素が出てこなかったのも非常に好印象で,どんどん杯を重ねてしまうカリラでした。
新旧問わず安定した美味しさですが突き抜けたものが少ないイメージのカリラですが,これはとても良かったです。
 

#カリラ (CAOL ILA)

この記事を書いた人