MENU

これまでのテイスティングノート18:ロングロウ 1998-2011 13年 オフィシャル 信濃屋向け #286

 

ロングロウ LONGROW 1998-2011 13yo OB for Shinanoya #286 57.1%
Matured in:Port Hogshead
one of 276 bottles

・香り:
カラメル、黒糖、濃厚な甘いアロマがしっかり、紅茶、少しダシ醤油っぽいサルファリー、焦がし麦、しっかりピーティでスモーキー、アーシー、少し若いニュアンスもあるが重厚

・味わい:
濃厚でまったりした甘味が前面、少しオイリー、煮詰まったアプリコットティー、高度数らしいスパイシー、重くしっとりしたモルティ&ピーティ、飲むとサルファリーは気にならない、スプリングバンクっぽいブリニーもある、複雑ではないがボディは厚く飲み応えがある

・余韻:
まったりした甘味、ダシと重くしっとりしたピーテッドモルトのニュアンスが最後まで残る

・加水:
よりアプリコットティーのニュアンスが強まる、崩れない、かなり加水してもしっかりまったり甘く飲み応えも保たれる

・総評:
若干のサルファリーはあるが、飲むとほとんど気にならない程度で、香りも時間と共に和らぐ。個人的にはダシ醤油を感じるものは特に苦手なのだが、これは許容範囲内。
まったり甘くアーシーで重厚。甘味は濃厚だがワイン樽ものにあるベタッとしたしつこい甘味に至る手前でおさまっている。13年と若い割には完成度が高く、樽に負けないロングロウの味も感じられ旨いモルトだと思う。CPも高い。

【Good/Very Good】

〈2011/10/4 whiskylinkで公開〉

2012/9/4  追記:
ロングロウの酒質は、ピーティ以外にも独特で濃い個性があるためか、どんな樽で熟成させても結局飲める仕上がりになるものが多いと感じています。
このボトルに関しても、良くも悪くも樽が主張しますが相性は悪くないと思いました。


 

#ロングロウ (LONGROW)

この記事を書いた人

前の記事
次の記事