この系統のフルーティを感じる数少ないオールドスタンダードです。
オルトモア AULTMORE 12yo OB 40%
80年前後流通
香りはグレープフルーツのわた、ホコリっぽさもあるが落ち着いたオールド感、淡く洋梨やレモン、乾いた麦や植物感、奥からピート、飲むとさらりとした優しい口当たり、グレープフルーツのわた、洋梨と桃の天然水、しみ込むような舌触り、果汁感もある上品な甘味、奥からほのかなオールドピート、余韻は長くないが美しい。
【Very Good】
80年代前半,もしかすると70年代後半にも流通していたと思われるオルトモア12年,オフィシャルボトルです。
のっけから強くグレープフルーツのわたや洋梨を感じる強く華やかな香りで,オールドらしい枯れたような麦感や植物感も感じました。全体を包むオールド感も個人的には好きでしたね。
飲んでみるとちょっと抜けた感じもありますが優しい口当たりで,香り同様に強く上品なフルーティと果汁を感じるような甘味がありました。ボディは枯れているようでもありましたが,余韻の最後まで美しい味わいでした。
このボトルを最初に飲んだ時のことはまだ覚えています。
60年代ボウモアで感動したグレープフルーツのわたのようなニュアンスが,こんな若いスタンダードに感じられたからです。オールドボトルの凄さと懐の深さを感じたものでした。
その後もたくさんオールドスタンダードを飲みましたが,同様のニュアンスが前面にでているのは,このオルトモアの他には70年代のカーデュとドロナックのダンピーボトルでした。
括り方は自分の中ではこの3種は同系統のフルーティモルトとして強く認識されています。
#オルトモア (AULTMORE)