やっぱり1万円以下のニューリリースとしては今年の代表候補です。
グレンスコシア GLENSCOTIA 10yo OB "Legends of Scotia" Campbeltown Picture House 100th Anniversary 50%
one of 6000 bottles, Sherry Cask, Heavily Peated
・香り:
生クリームのついたオレンジや洋ナシやバナナ,焼きたての旨そうなスポンジケーキのような麦感,バニラエッセンス,これらで作ったフルーツケーキ,ヨードも伴う強いピート,少しタール,ココナッツオイル,マスカルポーネチーズ,リッチ。
・味わい:
飲むと滑らかな口当たりからじわじわと刺激的に芳醇に広がる,クリーミーで粘性も感じるテクスチャー,香り同様のフルーツケーキのようなフルーツ・麦・クリームのニュアンス,バニラやココナッツ,奥から若々しい植物感,コクもある濃いめの甘味と強めの麦の旨味,ヨードに加えて炭やタールっぽさも強く感じるパワフルなピート,バターピーナッツ,リッチでボディも厚め。
・余韻:
クリーミーだがフルーツよりもタールっぽいピートが強く主張する余韻。微かにエグ味がある。
・加水:
多めに加水しても意外に崩れない。フルーツやピートの輪郭がよりくっきりする。
・総評:
クリーミーなフルーツケーキのようなニュアンスと強いピートが同時に感じられる興味深いボトル。
ピーティなせいか熟成年数のわりに未熟感は強くなく,良く仕上がっている。
濃厚で旨いグレンスコシア。
【Very Good,Interesting】
キャンベルタウンピクチャーハウスという古い映画館の100周年を記念してボトリングされた,グレンスコシア・オフィシャル10年,へヴィリーピーテッド。
有楽町で飲んで記事を掲載しましたが,ボトルで購入して家でもすぐに開けて飲んでいます。
やはりクリーミーなフルーツケーキのようなニュアンスと強いピートが同居している面白いスコシアで,どういうスペックのピートを使ったのか不明ですが,ヨードも伴うピーティなのにダシっぽさが薄いのも面白いと思いました。
10年のニューリリースの開けたてとは思えないフルーツ感が出ており,ピートにマスクされているのか未熟感も全然気になりません。
スコシアに感じることの多い,野暮ったいエグ味も微かに感じられ,これもちっとも嫌では無かったです。
興味深いだけでなく素直に美味しいと思えるボトルでした。
なお、開栓後の時間経過とともに、クリーミーさや粘性がより顕著になり、もともとあった一体感がさらに増してきた印象です。
ラベルも素敵ですし,1万円を切る価格のボトルとは思えない完成度の高さで,迷わず複数本購入してしまいました。
そんなに大量に入ってきたわけではないでしょうし一度売り切れましたが,輸入元に少しストックがあったようで,最近追加注文の案内があったようです。
今年のこのカテゴリでの最優秀ボトルに選びそうな予感がすでにしています。
#グレンスコシア (GLENSCOTIA)