やはり私にとって堪らない魅力があります。
ラフロイグ LAPHROAIG 30yo OB 43%
90年代ボトリング
香りはやや高貴な濃いシェリー、強いピートにはヨードとタールもしっかり伴う、ブドウ果汁も感じる、ドライフルーツ、黒糖、コーヒー、魚介ダシ、奥から凝縮したオレンジ、オイル、飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、良いシェリーとこなれた強いピート、凝縮した柑橘、アーシーで滋味深い、オイリーで長い余韻。
【Very Good/Excellent】
オフィシャルのラフロイグ30年，90年代のボトリングということです。
逆算すると60年代蒸留の原酒ということになりますね。
色も濃いめですが，香りの最初から結構強く良いシェリー感が主張し，一般的なシェリー由来の成分のほかに大好きなブドウ果汁っぽさもありました。
シェリーにややマスクされていますが，奥の方からこの年代のラフロイグらしい凝集して粉っぽさも伴うような柑橘もでてきます。
また，60年代のラフで飲んだことのあるものの中では，明らかにピートは強めです。
飲んでもやはり，ざっくり表現すると良いシェリーカスク由来の成分とこなれた強いピート，その奥から当時のラフの魅力的なフレーバーがでてくるような構成でした。
こういうシェリー感とピート感のコラボレーションは自分のツボだと書いたことがありますが，さらに大好きなオールドラフロイグの要素も感じられるのですから，私は好きに決まっています。
強いて言うならシェリーよりラフっぽいフルーツがもう少し前にでているとなお好みだったとは思います。
このラフ30年はロットによって味が結構違うと言われ，初期のものほど美味しいと言われている気がしますが，確かに私が今まで飲んだことのあるものの中では，圧倒的に一番美味しいと思いました。
#ラフロイグ (LAPHROAIG)